「スワン」「マリア」女性秘匿捜査官 原麻希 吉川英梨(宝島文庫)

どこまで追い込むのか。
今後への序章となる物語は、全てはラストスーンのためもの。そこに至るまでに、幾人のいく通りの悲劇を創り出す。ラストシーンを盛り上げるための前菜にも関わらず。ある意味、冷静というか、どんなに親しくても、究極は他人であり、悲劇を起こしてしまった理由にどんなに同情しようとも、起こしたらダメだよね。という、引き離す感じが、事件をより残酷なものに、主人公の娘への想いをリアルなものにする。そして、続く、『マリア』これも序章だったとは、、、。男性の方が嫉妬深いと言われるが、女性の世界もなかなかに。とにかく、自分にフォーカスして、周りを気にせずに、粛々と。とは思うも、これは難しい。どうしても、他人が気になる。比べてしまう。ようやく、自分も、他人が気にならなくなってきた。自分にフォーカスすることが、ゴールへの1番の近道だと。そして、1人では何も出来ない。強がらず、素直に。時には、冷酷に。そんなことを思った。


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