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日本工業大学 工業技術博物館に行ってきた。日常生活を支える便利さの源流を考える。

さて今回はフィールドレポートです。

唐突ですが、私の大学の専攻は電気工学でした。ですが、電気仕掛けよりも機械仕掛けが好きなのです。
あの金属の重厚感や堅牢な雰囲気が好きなんですね。

そしてつい先日ですが、埼玉県にある日本工業大学の工業技術博物館に行ってきました。
メカ好きの私が以前から気になっていた博物館です。先に結論から申しますと、大変素晴らしい博物館でした。
ここの収蔵設備はものすごいです。メカ好きには最高の場所です。

■楽しむためのポイント。戦前・戦後の日本の工業技術を支えた工作機械たち

この博物館には古くは明治から新しいものは平成の工作機械が大量に展示されています。
入館すると機械油の匂いが漂ってきて、まさに工場だなという雰囲気が味わえます。
工作機械というのは、例えば車のエンジン部品を加工したり、金属やプラスチックに穴を開けたりする装置のことで、主には製造業で活躍しています。普段は目にする機会は少ないと思いますが、そこにはドラマがあるのです。

装置の動力は昔は人力でしたが、それが蒸気機関になり、やがて電気モーターになりました。
そして更にアナログ制御からデジタル制御になりコンピューターでプログラムをする時代になりました。
それらの一連の過程を実際の装置で見ることができる場所は他には無いと思います。

工作機械の歴史的変化

戦前・戦後の職工さん達が工作機械を駆使して働いて頂いた延長上に今の我々の生活が成り立っているのです。そういった歴史的背景を感じることができるのが日本工業大学の工業技術博物館だと思います。
産業革命や近代史が好きな方も楽しめる博物館だと思います。

■工作機械は見えないところで日常を支えている

さて、皆さまが日常で触れている冷蔵庫やテレビなどの家電製品や、洋服などの服飾品、または本や雑誌など様々な日用品はどのように作られているのか。
その元を辿ると工作機械が活躍しています。移動手段である電車やバス、またはビルや家などの建築物にも工作機械は関わっています。
工作機械を使って作られる様々な部品の集合体が身の回りにあるほとんどの人工物と思っていいのです。

普段の生活ではあらゆる物が溢れていて、本当に便利な時代ですね。
それらは工作機械があるからこそ成立しているのが現実ですが、中々そこには目が向かないものです。見えない部分を見ようとする努力は忘れないようにしたいと思いました。

■まとめ

ということで、我々の日常の元を辿る視点で工業技術博物館に見学してきました。
歴史的にも学びがあり、日常生活を振り返るよい機会になりました。
入館無料で駐車場も無料です。
リンクを貼るので興味のある方は是非クリックしてみて下さい。

工作機械を学ぶ工業技術博物館 (nit.ac.jp)

出典:日本工業大学 工業技術博物館

文+イラスト : ケーモティック

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