見出し画像

機械式時計のすすめ。デジタルには無い魅力がたっぷり。

さて今回は腕時計です。
皆さんは腕時計をつけていますか?スマホがあるから腕時計が無くても困らない世の中だとは思いますが、私は腕時計をおすすめします。

腕時計といってもG-SHOCKや Appleウォッチではありません。
ここは敢えて機械式時計で行きたいと思います。

■なぜ機械式か

昨今、半導体素子がないと何もできないような世の中で、IoTやらAIやらchatGPTなどの話題がとても多いですね。
ですが、ここは一度原点にたち戻って古典的な機械式を見直そうという話です。

今更ですが、機械式時計はとても素晴らしい機構を持っています。
動力はゼンマイのみです。一度ゼンマイを巻き上れば、それだけの動作で2日間以上も勝手に動き続けるのです。とても効率的な機械だと思います。
電気の力を使うことなく、機械の力だけで動き続けるのです。
あの小さなケースの中に正確に時を刻む構造が凝縮されて収まっています。

■機械式時計の構造

簡単に説明すると、機械式時計はゼンマイの力を少しずつ使って針を動かす機構を持っています。
ゼンマイは巻き上げるだけでは一瞬でほどけてしまいます。貯めた力を制御しなければいけないのです。
制御というとコンピューターを連想する方もいるかもしれませんが、機械で制御するのがこれらの時計です。
いつくつかこ歯車を経由して、脱進機という機構でゼンマイにブレーキをかけています。そして一定のリズムを生み出す調速機が、チクタクと少しずつゼンマイの力を使い、精確に時を刻むのです。

機械式時計の簡易的な構造図

ゼンマイに貯めた力にブレーキをかけて少しずつ動かして、同時にリズムを生み出す。こうしてみるととてもシンプルな機構ですね。
このゼンマイを巻き上げてから止まるまでの持続時間のことをパワーリザーブといいます。大体2-3日くらい持つタイプが一般的なレベルです。
高級な時計にはパワーリザーブインジケータという残量表示機能を持ったタイプもあります。
精度の高い時計は誤差も小さく日差で数秒に納まるものもあるのです。電気の力を一切使わずに、物理的な機械構造でこの精度を出すというのは凄いです。
あれだけ小さな部品を正確に、均一に作る技術があるからこそ実現できているのだと思います。

一応言っておきますが、精度という意味ではクオーツの方が高いです。ただ、クオーツ時計は重たい針を動かすにはパワーが不足しているので堅牢な部品で構成された時計には向きません。そこはやはりパワーのある機械式が強いです。
あと精度という意味でいうとスマホが最強だと思いますが、、、、やっぱり機械式時計が好きです。

■ただ手間は掛かる

とは言ってもゼンマイが解けてしまったら機械式時計は止まります。止まらないようにするにはゼンマイを巻かねばなりません。
手巻き式や自動巻きとか種類はありますが、そう言ったゼンマイを巻くという行為自体を楽しめば良いと思います。
あと、メンテナンスも必要ではありますがそれはまた追々書こうと思います。

■まとめ

以上、簡単ですが今回のまとめは簡単な機構の話でした。ゼンマイの力を少しずつ使うのが機械式腕時計の原理です。
電気仕掛けよりも機械仕掛けが好きな私の戯言でした。

文+イラスト : ケーモティック

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?