見出し画像

万年筆を使っている人に出会った。その優雅なスタイルにときめく。

私は仕事柄スーツスタイルの方々と会う機会がよくあります。最近はコロナウィルス対策の緩和もあり、対面で打ち合わせをする機会も増えてきました。
人と出会った時、いつも気にしているのは、その方が使っている仕事道具です。例えばパソコンやタブレット、スマホなどのガジェット。またはノートや手帳、ボールペン。鞄もブリーフケース派から便利なバックパック派など様々です。
出会った人の身だしなみや仕事道具から、その人の性格や価値観を想像したりしています。

先日の対面では、年齢60代の男性でエンジニアの方と打合せをしました。いつものように仕事道具は何を使っているのかを拝見したところ、おっと?気になるところを発見。

それは万年筆でした。それも二本を使い分けているのです。
一本目はPILOTのキャップレス。斬新なデザインの万年筆です。ペン先はおそらく細字の様で、インクが滲まない真っ白な紙に、細かい図面を書きながら説明をしてくれるのです。

二本目の万年筆は、年季の入ったベーシックなデザインで、黒と金色の仏壇カラーでした。(製品特定できませんでした、、、汗)
こちらは一本目よりも太字で、非常になめらかな書き味の様です。先ほど書いた図面の重要な箇所に、ハッキリとした太字で要点を書いてくれました。

そして、「はい、あげる。検討お願いします!」と言ってその紙を私にくれたのです。
これを受け取った私とても嬉しくなり、何かプレゼントをもらったような気分になりました。何日か経てからもその紙を見返してしまうのです。
太字で書かれたコメントの文字は、インクの濃い部分と薄い部分が絶妙な濃淡になっていて、思わず「キレイだな~。」と・・・・・見入っている場合じゃあなくて、しっかりと仕事をしましょう(笑。

デジタルでもらった資料では味わえない出来事でした。

文+イラスト : ケーモティック


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?