久しぶりに家に一人で何も予定がない休みだった。最近、休みの日は年末から始めた写真の整理の続きをしている。本当は年内に終わらせたかったのに想像以上の枚数があって1か月経とうとしているのに全然終わらない。どうするか悩んでいたGFX50Rについて調べていたら、なんだか愛着がわいてきて部屋の掃除と洗濯をしたあとに近場を散歩しながら撮り回った。

記録した写真は基本そのままになっていて2022年はアウトプットもしっかりしていかなきゃと思って月末にきてしまった。去年末に写真の整理を始めてから年が明けたら毎日何かしらの写真と日記を書いていこうと思っていたのに結局今になった。どうしようもない文章でも書きだせば頭の中が整理できる。

無性にカツカレーが食べたくなったので日乃屋に入った。可もなく不可もない安定した味。先輩たちにいいものをたくさんご馳走になっているからかこういう感想になった。散歩の帰り際に先週出したシャツとスラックスのクリーニングを取りに行く。はじめてお願いしたクリーニング屋だったけど、お店のお姐さんが割としゃべり好きで首からぶら下げていたカメラのことを聞聞いてきた。中判カメラというのもあって今のミラーレスカメラよりも大きくて目立っていたのかもしれない。むき出して持ち歩くのは怖くないのか、カバーはないのか、等々。最終的に今日は何を追い求めていたのか、なんだか深い質問をされて少し困った。僕は普段何を追い求めているんだろうか。普段仕事でたくさん人を撮る仕事をしているので、今日はなんだか人じゃないものを撮りたくて散歩した道を記録してました。なんて逃げの説明をした。

質問攻めの後はこの前新宿駅で赤ちゃんネズミが線路を歩いているのをみてどうにもできなかった話になってどんどん話が変わっていった。仕上げてもらった洋服を取りに行っただけなのに近所の人の立ち話くらいおしゃべりをして帰った。ネズミは見た感じとても怖がっているようで人間じゃなくても表情や感情が伝わってしまったから今も少し頭の中から消えないとのことだった。唐突すぎる話題で野生なんで人の手を差し伸べなくて正解だと思います、なんてわけのわからない返しをしてしまって反省。お姐さんも僕もよくわからない感じになってちょっとした無音の瞬間があった。また来ますねって無理やりお店をあとにした。出るときに後ろのほうから野生だもんねというつぶやきが聞こえた。

少し前まで友達が住んでいた家の近くに行ってみた。特に意味もなく、通り道だっただけだけど、もういないのかと思うと少し物寂しい。歩いて行ける距離に友達が住んでいると田舎のご近所付き合いみたいな感じで楽しかった。たまに作りすぎてしまったご飯を持ってきてくれたり。9平米の部屋は今どうなっているのだろうか。

帰宅してからは写真の整理の続き。2015年にパリの同時多発テロの渦中、師匠の展示を完遂させたときの写真が出てきた。もう7年も前のことで少し懐かしみながら編集・整理をしていたら夜になってしまった。少しnoteにあげようかと思ってこのページを開いたら今度は2020年に下書きのままになっていた記事を見つけて手直しを始める。多分このころに写真に対する焦りと不安で写真以外のことが考えられなくなったタイミングだった気がする。その状態を無理やり抜けるために始めたのがapexだった。考えたことも日々のどうしようもない生活もとりあえず残しておこうと思う。気合を入れるためにcapture oneのstyleを買い足した。もうそろそろ夕飯時。せっかくの休みだし引きあげてapexでもする。