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2023.2 オーストラリア(メルボルン)旅行 その3(海とライブと長い帰り道)

どうも。メルボルン旅行の記事の最終回です。内容はメルボルン滞在3日目と帰り道についてで、かなりボリューミーです(笑)。かなり詰め込みました!


1.メルボルンのビーチ

メルボルン滞在3日目。 “2日目もまあまあ歩いていた”+“そこそこ夜遅くまでで歩いていた”というダブルパンチを食らい、7時を過ぎて起床。準備と朝ごはんをテキトーに済ませて出発。この日はフリンダース・ストリート駅で電車に乗車。街の中心部から離れて、静かな街はずれを走ること30分ほど。ミドル・ブライトン駅で電車を降りて、しばらく散策。駅周辺は落ち着いた雰囲気の店が多く並び、多くの大人がゆっくりと店先で過ごしている感じ。そんな駅周辺エリアから少し進むと、今度は高級住宅街っぽい住宅地へ出てくる。これが入り組んでいて意外とわかりにくい...スマホの地図を頼りにしつつ、右往左往してしばらく。目的地のブライトン・ビーチに到着。ここに来たのも“せっかくのオーストラリアだし、海でも見とくか!”ぐらいのかる~いノリ。しかし快晴だったおかげか、このビーチはとんでもなくきれいで、最高の場所だった!正直、自分が何か変に書き加えるよりは、ここで撮った写真を見せた方がその魅力が伝わると思うので、今からブライトンビーチの写真をバンッと載せていきます。


ブライトンビーチはこんな感じでした。快晴なのも相まって、とても気持ちいい!!あまりに良かったので、午前中はずっとここを散策してました。しかし最高と言っても容赦なく照り付ける太陽にじわじわとやられたので、昼直前にはビーチから撤退。来た道を戻って駅へ戻り、電車に揺られて市街地へを戻ったのでした...

これに乗ってメルボルン市街地へ戻る

市街地に戻ってからはまたまた街散策。軽ーく昼食を済ませて、お土産を少し調達。今回土産に買ったのはメルボルン発の紅茶“T2” 。ティーバッグが25個ほど入っているものを2種類購入。店員さんもかなり親切で、こちらの要望に合わせて店内にある何種類もの紅茶から最適なものを選んでくれました。帰国後に飲みましたが、とても美味しかったです(紅茶に詳しいわけではないので、詳しい感想は述べれないけど、そんな自分でもとても美味しく感じました!) ...土産を調達したところでいったんホテルへ戻る。この日も夜は長く、翌日は帰国する日だったので、軽―く荷造り。そしてしっかり休んで、今回の旅行のメインイベントへ備えるのでした...

2.RED HOT CHILI PEPPERS LIVE AT MELBORUNE


片づけたり休んだりで16時ごろ。一旦外出。初日ぶりにマーベルスタジアムへ向かい、今回のライブのグッズを購入。グッズ売り場には一切人が並んでおらず、日本でグッズを買うたびに必ず10分以上は並ぶことに慣れすぎたせいか、なかなかな“カルチャーショック”だった...買ったのはレッチリのあのロゴマークが“ドンッ”と大きくプリントされたTシャツ。よく“海外の服のサイズは日本のサイズと違う”なんて聞いてたもんだからSサイズのTシャツにしたが、ちょっと失敗だった... (これに関して一概に言えないが、いつも通りMサイズを選んでも問題なかったと後悔したのは帰国後だった...)まあ、そんなことはお構いなしにウキウキしながらまたホテルへ戻り、荷物を整理。そして、チョットしたら再びスタジアムへと向かった。ちなみに、会場までの道には路上で勝手に作った非公式レッチリTシャツを売ってる人が何人もいた...そして、それを見て立ち寄る人も思った以上に多く、少しばかり驚いた...

WELCOME TO MARVEL STADIUM!!

そのままスタジアムへの入場を待つ列に加わって15分ほど待つ。この時点で人はいたものの、そんなに多くはない感じ。17時になると入場開始。金属探知機での検査やバッグの中身のチェックを通過して場内へ進む。しばらく歩いてスタンド席に到着。近くのスタッフに案内してもらって、今回の席に着く。そこからの眺めはこんな感じ。

まあデカい...そしてスタンド2階だけど、ステージには程よく近い!改めて1日目のチケットを慌てて買わず、2日目のチケットにしてよかったと安心した...ちなみに、この時点で入場から10分ほどしかたってないので、こんな感じでガラガラ。そして、まだオープニングアクトまで1時間ある...とりあえず売店でホットドッグを買ってきて、腹ごしらえをした。会場内の売店は現金が使えず、カードなどが主な決済手段になっている。品ぞろえは、軽食やソフトドリンク、お酒って感じ。ちなみに、マーベルスタジアム内の引照点は充実してるという情報を見たのですが、今回は見つかりませんでした... (とてもじゃないけど大きくて、短時間じゃ回り切れなかった...)

ホットドッグを頬張りつつ、観客が少しづつ増えてくるスタジアムを眺める。ただ、いくら眺めても“デ、デカい...”という感想しか出てこない...ちなみに、ステージ真反対のスタンド席からの眺めはこんな感じ。

ちょうどステージ正面にあるスタンド席より

ここから見ても“デカいなぁ...”と感じる。と言いつつも、思ったよりもステージとの距離は感じなかった(ただ、ライブ中だともう少し話は変わってくるはず)。そんなこんなで6時過ぎ、アリーナにもかなりお客さんが入った状態で、オープニングアクトが始まった。

Ⅰ:オープニングアクト:ポストマローン

 6時過ぎ。 “Wow”のイントロに合わせて、相変わらずの半袖半パン姿のポストマローンがぬるっと登場!ステージ上で花火がさく裂するのと同時に観客の歓声を爆発して、オープニングアクト:ポストマローンのライブが始まった!昨年の夏、日本でも見せてくれたパワフルな歌声と愛嬌ある一挙手一投足をここでも惜しみなく見せてくる。少し“シュッ”としてて驚いたが、それ以外はいたって通常運転。“I Like You (A Happier Song)”のアウトロではお馴染みの即興ダンスを披露!かと思ったら、靴にお酒を入れて飲み干しちゃう...この日のポストマローンはエンジン全開だった!セットリストは、サマソニ後から始まった “Twelve Carat Tour” のセットの短縮版という感じ。“Better Now”や“Candy Paint”といった代表曲を次々に披露して、スタジアムはしっかりと温まる。ちなみに、隣に座っていたオーストラリアカップルのうち女性の方はかなり熱狂的なポスティファンのようで、どの曲でも踊り、叫び、大騒ぎという感じだった...中盤のアコースティックパーでは、アンガス&ジュリアストーンのアンガスストーンが登場して、“Stay”と“Big Jet Plane”を披露 (※アンガス&ジュリアストーンのことは全く知りませんでした...)!ちなみに1日目ではなかったデュエットだったので、改めて2日目のチケットで良かったと噛み締めました...アコースティックパートが終わると、ライブは激しさを増す。“Take What You Want”と“rockstar”が立て続けに披露されて、ポスティの歌声はステージ上に上がる火柱やさく裂する花火にも劣らない凄まじさがあった...凄まじい時間は“Cooped Up”で一転し、みんな大好き“Sunflower”やThe Weekndとコラボした“One Right Now”、これなくしてポスティのライブは終われない“Congratulation”・“White Iverson”を披露。特にラスト2曲では途中ステージから花火が上がり、レッチリ登場前に一つの大団円を迎えた!


ライブは1時間ほどで終了。これがオープニングアクトとは、贅沢すぎる...そんな余韻に浸りつつ、ここから2時間待つことになった...

ポストマローンが終わってから、さらに人が増えてくる...

ポストマローンのライブが終わると、ステージでは転換作業が始まる。ポスティが動き回ったステージは解体されて、スクリーンが新たに付け加えられる。加えて、ステージ上にはドラムを始めとした、バンドセットが組まれ始める。アリーナは超満員って感じ。ポストマローンの時も十分人は入ってたが、この転換時間の間も人は増える一方で、アリーナの隙間はほぼなくなった...そして、観察してると一つ発見があった。なんと、アリーナ後方のエリアにバーがある...とても簡易的なバーだが、アリーナにそれがあるだけで助かるかはよーくわかる。おそらく一度買いに行ったら元の位置に戻れなさそうだけど、わざわざアリーナを離れて場内の売店に行くよりは明らかに負担が軽くなりそうなので、これは羨ましかった...大変だろうけど、日本でも(特に、夏フェスで)導入してほしいと思った...それに関連して思ったのは、みんなほんとに酒を飲むこと...入場してからかれこれ3時間以上は経っているけど、何人もお酒を抱えて席に戻るのを見た。人によっては“何往復してるの?”ってぐらい飲んでる...一人で待っていた自分はただスタジアムの様子を眺めていたが、大半は誰かと一緒に来ていて、一種の酒盛りみたいになっていた...会場はそういった意味でも温まっていた...そんな小さな発見をしていたら9時になっていた...

Ⅱ:レッド・ホット・チリ・ペッパーズ

入場からすでに4時間経過した9時。スタジアムのライトは消える。そして、やたら不気味なSEが大音量で流れる。観客大熱狂の一方で、こちらは何が起こるか全くわからないので、そこそこビビっている...しばらくするとSEは止まり、ステージ上にはチャド、フリー、そしてジョンが登場!早速大熱狂!チャドがフルパワーで銅鑼を鳴らし、3人によるジャムセッションが始まる。じっくりとベース・ギター・ドラムが絡み合い、パワーを増し続けるセッションはネット上の動画見るよりも大迫力!会場はこれから始まるメインアクトのショウに向けて盛り上がり始める。セッションに一区切りつくと、フリーのベースが何かを焦らすように一音ずつずっしり響く。やがて、有名なベースイントロへ突入!フリーが叫ぶと同時にアンソニー勢いよくマイクの前へ登場!ベースイントロを土台に、ジョンのギター・チャドのパワフルなドラム・観客の大歓声が一体となると、“Around The World”へ突入!午後9時過ぎ。レッド・ホット・チリ・ペッパーズのライブが開幕した!!2022年から続いているこのワールドツアーのセットリストは大まかに2パターンあって、今回は“Around The World”から始まる“Californication”の選曲が多めのセットリストだった(ちなみに、メルボルン一日目は“Can‘t Stop”から始まる“By The Way”と“Blood Sugar Sex Magic”中心の日だったらしい)。個人的に“Can’t Stop”で始まる定番のレッチリライブも見てみたかったが、いちばん好きなレッチリのアルバムは断然“Californication”なので、いきなりの“Around The World”は嬉しかった!そこからチャドのドラムプレイを挟んでから“Dani California”が始まると、会場の熱狂はもうひと段階上がる!いきなり代表曲を問答無用にたたきつけてくる...

Dani Californiaを熱唱するアンソニー
復活のジョン・フルシアンテ

曲が強すぎる...これは盛り上がらないわけない!という感じ。思わず立ち上がって見そうになったが、少し躊躇する...周りを見てみると、誰も立っていない...日本だと、当たり前のようにスタンド席でも立ってみるので、これはなかなかなカルチャーショックだった(アーティストや国によるのかもしれないが)...なんて思いつつも、初めての海外でのライブでこんな代表曲を立て続けに消えるのがうれしくて仕方なかった... “Zepher song”や“Otherside”、“Right on Time”、 ”Wet Sand”といった過去の名曲たちと“Aquatic Mouth Dance”や“Fack as F@ck” 、 “Eddie”といった新作の曲たちが入り乱れて届けられる。音楽にそんな詳しいわけじゃないけど、1曲1曲に圧倒される。ジョンの響き渡るギターも、フリーの鳴りやまないずっしりとしたベースも、チャドのパワフルなドラムも、アンソニーの一切たるまない歌声もすべて響く。大きなスタジアムの中でも自分の中にずっしりと響いてくる。とにかく“すごい!”と“楽しい!”という気持ちが増幅し続けた...ちなみに、ライブ中も意外と席を立って何か食べ物・飲み物を買ってくる人は多く、これまた日本との違いだと感じた。よく目を凝らすと、スタジアム反対側の売店があるゾーンを眺めてみると、まあまあ人がいた...レッチリの力に圧倒される傍ら、日本とは(多分)少し違うライブの光景を垣間見れました...

派手な髪色のフリー
チャドもしっかりドラムたたいてます! (チャドだけいい写真がなかった...)

ライブ終盤は大名曲“Californication”からスタート。観客の歓声と大合唱は大きくなる中、ジョンの枯れたギターが響き渡り、曲から醸し出される“物悲しさ”がスタジアムを支配していく...そして、大合唱は止まない。改めて、この曲が彼らの代名詞の一つであることを認識した...Funkadelicのカバーを挟んで、つぎに『Unlimited Love』から“The Heavy Wing”へ突入。今回のライブの個人的なハイライトを一つ選ぶとしたらここ!『Unlimited Love』を聞く中で、この曲はそこまでお気に入りってわけでもなかったが、生の演奏で聞くととんでもなかった...じわじわと曲が盛り上がり、コーラスで炸裂するジョンのギターとハスキーな歌声が良すぎた!ジョンが復活してのワールドツアーで、彼にスポットが当たる瞬間は幾つもあったけど、この曲でのジョンは最高に輝いているように見えた...ジョンの独壇場が閉幕すると、雰囲気が一転。『Unlimited Love』から“Black Summer”が披露される!抑え目なギター・ベース・アンソニーの声が徐々に高まり、チャドのドラムも入ってくる。コーラスではすべてが混ざり合い、盛り上がりの頂点を迎える。“It‘s been a long time since I made a new friend”。コーラスのこの一節が、まさに今のレッチリを表しているように思える。確か、仲たがいとかでジョンが抜けたんじゃないと思うけど、いわゆる“最強の4人”が集った現在だからこそこんな歌詞ができたのだと思う。加えて、自分がレッチリを聞くようになり、ここまでして彼らを見に来た元のきっかっけはこの曲なので、これを聞けた瞬間はなかなかうれしかった!スクリーンに太陽がでかでかと映し出される中で、盛り上がりは最高潮に達して、曲は終わる。 “Californication”から始まった大熱狂は冷めることを知らない。そんな中、ジョンとフリーが向き合って“By The Way”のイントロを弾き始める。

ジョンとフリーが向かい合って“By The Way”のイントロを弾く

さらなる大歓声が起こる中、アンソニーがじっくりと歌い上げていく。そして、ガラッと転調すると4人のパワーがスタジアム中に放たれる!激しい。激しすぎる...とにかく走り続けている。すでにライブが始まって1時間20分近くたっているが、そんなことなかったかのように、4人はただ突っ走っていく!自分はもちろん、スタジアム全体で大盛り上がり!あるところではお酒片手にノリノリに踊っている!アリーナでは多くの観客が飛び跳ねている!レッチリが放つパワーと観客の大熱狂が相まって、最高の状態でライブの本編は終わった。

レッチリがステージ脇にはけても、スクリーンには観客の姿が映り続ける。みなアンコールを求めて、歓声をあげ続ける。もちろんその声は届き、5分ほどでレッチリ再登場。アンコール一曲目は“Soul To Squeez”だった。実は、この曲はこのライブで初めて聞く。何となく名前は聞いたことあったけど、特に聞くことなくこの日を迎えていた。そして、この曲は先ほどの“The Heavy Wing”に並ぶハイライトになった...ミドルテンポで感傷的な雰囲気がなんとも良い...さっきまでのパワフルな雰囲気とは一転して、2月の“夏空”にジワリと響く“Soul To Squeez”は今回のもう一つのハイライトでした...(本当は“Under The Bridge”を期待してたけど、“Soul To Squeez”はそんなことを忘れさせるほどよかった...)。そして、始まったばかりのアンコールは早くも最後の1曲となった。もちろん、最後の曲は大定番の“Give It Away”!!しっとりとした良い感じの雰囲気のスタジアムには再び火が付き、ファンキーでパワフルなサウンドがスタジアム全体を支配する!観客の歓声とノリはこの日一番に達する!!スタンド席はほぼ座っていたが、確かにこの日一番の盛り上がりを見せている!座っていても、あのグルーヴを聞いてしまえば、ノリノリになってしまう。そんなノリノリな時間はあっという間に終わってしまい、レッチリはスタジアムを去っていった...

終演!

22時45分、終演。いやぁーすごかった...パワフルで、グルーヴィ―で、時に感傷的な1時間45分はとにかく素晴らしかった!入場から5時間近く続いた“パーティー”は今まで見たライブの中でもかなり濃い思い出になった...
しかし、“パーティー”はまだ終わっていなかった。スタジアムから出て駅に近づくと、ギターの音が聞こえてきた。サザンクロス駅の階段を降りたところには、ストリートパフォーマーがレッチリの曲をプレイしていた(そのうちの一人はダースベイダーの格好をして演奏していた)。その周りには興奮が冷めていない観客たちが多く集まって、“Otherside”を大合唱していた!見事に歌詞を覚えてなかったので合唱には加われなかったが、この光景を見てるだけで楽しかった!長い長い1日の終わりをしみじみと感じつつも、このオーストラリア旅行の素晴らしく締められる光景を目に焼き付けてホテルへ戻る。すでに23時を回っていたが、興奮しきって全く眠くはなかった。しかし、翌日は長い長い帰国が待っていたので、仕方なく眠った...ありがとうポスティ!ありがとうレッチリ! (まあ、この10日後に彼らを見ることになっていたので、 “もうしばらく見れないのかぁ”という気持ちは全くなかった笑)

3.2月10日、長い長い帰り道

2月10日。この日も7時頃に起床。前日の興奮にまだ浸っている一方で、帰国に向けた片付けや身支度をパパっと済ませる。あまりにパパっと準備を済ませたので、この辺の記憶は特にない(笑)。あまりにやることがなかったので、9時すぎにはホテルをチェックアウトして、初日に乗ったスカイバスでメルボルンの空港へ向かう。遠のいていく市街地を眺めること1時間弱。空港へ到着し、さっそくチェックインした。それからは空港内を行ったり来たり。適当にお土産をそろえて、かなりデカい空港のなかを思いのままに回っていく。ちなみに、この日は大学の成績発表日でもあり、4年生の終わりにもなって必須単位が取り切れていない自分は、空港を回っている間ずっとヒヤヒヤしていた...12時。日本時間で言うと10時で、ちょうど成績発表の時間。恐る恐るサイトから成績を確認する。無事にすべての単位を取り切れていた...この旅行の間ずっと忘れていたことをふと思い出してやたら心配していたが、完全な杞憂だった...4月以降学生じゃなくなることが確定した後に出国手続きへ。入国同様にかなり無人化が進んでいて、どの工程もスムーズだった。あまりにもとんとん拍子で出国し、今度は登場ロビーを右往左往する。13時頃、搭乗開始。帰りの便はScootというLCC。当然座席には画面はない。しかし、それ以外は何らいつもの飛行機と変わらない。

13時35分。ついに出発。第一の目的地はシンガポール。一見近そうだが、メルボルンはオーストラリアの南部にあるので、オーストラリア大陸を抜けるのにとにかく時間が掛かる...数年ぶりの飛行機でこれは中々キツイ...加えて、画面がない分、自分たちで暇つぶしの道具を生み出さないといけないので、それも大変だった。持っていたウォークマンでレッチリとポストマローンを聞き倒したり、持ち歩いている本を読んでみたが、最後は昼寝に頼る。しかし、飛行機のなかで寝るのも得意ではないので、ただ暇な時間は増える一方だった...

オーストラリアを飛び立つこと約8時間。やっとシンガポールの空港に到着。これが人生初シンガポール(ただの乗り換えだけど)。待ち時間は約4時間...とりあえず、出国ゾーンを隅々まで回った。

シンガポールの空港のどこか(適当に撮った1枚なので、どこかは分からず...)
空港内大混雑!

まずは夜ご飯。食べたのは海南チキンライス。個人的にこの料理は日本でも何度も食べていて、大好きな一品だったので、それを本場:シンガポールで食べれるのは嬉しくて仕方なかった!もちろんうまい!ごはんには鶏肉の出汁やショウガ・ニンニクがしみ込んでいて、噛むほど味が染み出てくる...鶏肉もほろほろで、簡単に食べれちゃう!しかも、かなりのボリュームが入っていたので、味にも量にも大満足だった... (なんなら、この力で食べたものの中で一番おいしかった...)

海南チキンライス

それからは、出国ゾーンをひたすら散歩。野外に出れるところがあったので出てみると、外は雨が降っていた。しかし気温はかなり高く、外に出た瞬間にメガネが一気に曇る...かなりじめじめしていて、数分で室内へ戻った...メルボルンと違い、シンガポールの気候は大嫌いな高温多湿だった... (離れて1日も立っていないが、既にメルボルンが恋しかった...)

雨のせいもあって、かなり蒸し暑かった...

空港内には、メルボルンと同じく様々な人が入り混じっていたけど、日本人率が明らかに上がっていた。何となく安心感を感じつつも、メルボルンからかなり離れたことを再実感する。

そして、飛行機8時間と4時間もある待ち時間にやられかけていたので、4時間の待ち時間のうち1時間はベンチでだらッとしていた...ほんとにきつかった...

成田行きの飛行機の搭乗ゲート前にて

シンガポール時間で21時30分過ぎ。ついに搭乗開始。やっと飛行機に乗り込み、出発の時を待つ。機内は超満員。日本語が怒涛の勢いで飛び交う。すでに眠気でやられていた自分には少しきつい環境だった...22時20分、飛行機が出発。4時間だけ滞在したシンガポールを飛び立ち、最終目的地:日本へと向かった。機内は暗いが、眠れない。良い感じの姿勢が全く見つけられず、寝ては起きるの繰り返し。途中音楽を聴いて気を紛らわせるが、ききめ無し...諦めて目をつぶった...すると今度は2時間弱寝れたけど、そっからは一睡もできず...潔く寝ることをあきらめて、真っ暗な機内で暇と格闘すること6時間40分ほど。ついに日本:成田空港へ帰ってきた。2月11日の午前6時。まだ太陽が昇り切っていない...そして、めちゃ寒い。

これに乗って帰国

上はレッチリTシャツとパーカーで、下はチノパン。流石に耐えられなかった...入国とカバンを急いで回収して、出発の日に自宅から来ていたコートを急いで取り出す。すぐ帰るという選択もあったけど、少し空港の展望デッキへ出ることにする。そして、そこで見たのはこんな景色。

絵にかいたような日の出。自分の約4年ぶりの海外旅行を綺麗に締めてくれるような光景だった...ただ、綺麗だった...

それからはバスで一気に東京駅へ向かってから、八重洲の地下街で朝食を済ませる。

重めの朝食

朝食後は電車に乗って最寄り駅へ向かう。さらに20分ほど歩いて、やっと帰宅した。すでに10時を過ぎていた。時差もあって何時間かかった計算するのはめんどくさいけど、長い長い帰国はこれにて終了。この日は、昼食後に3時間近くベッドで昼寝をしてました...

最後に:海外旅行の復活

2019年ぶりに海外に行ったが、とにかく楽しかった!長時間にわたる飛行機での移動には大いに苦しめられたけど、その先に待っている体験は全て素晴らしかった!きれいだが雑多なメルボルンの街並み。キレイすぎる図書館。夜のカジノ街でのファイヤーショウ。とても開放的なビーチ。会うことができた友人。オーストラリアな動物たち。フリーの故郷で見れたレッチリと、サマソニ以来6ヵ月ぶりに見れたポスティ。経由地で食べれた本場の海南チキンライス。そこにはネットの記事やSNSでの投稿、YouTubeの映像などとは到底比べ物にならない”本物”にあふれていました。そして実際にその国を訪れて分かる発見もいくつもありました。これこそが旅行の醍醐味!これこそコロナで4年近く体験できなかったもの!そんな瞬間が幾度となく訪れた今回のメルボルン旅は、自分の中に4年間眠っていた海外旅行へ行きたい気持ちを再び書き起こしてくれました。

これを書いてる現在は社会人になっています。もちろん昔より時間が取りにくくなっているけど、そこを上手いことやりくりして海外へもっと行ってみたいと今では思っています!!どれほど行けるかはわからいけど、行ける限りは海外へ行きます!!そして、ダラダラとここにその記録を残していきます!!

以上、なんやかんや2カ月近くかかって、挙句の果てには年をまたいで完結したメルボルン旅の記録でした。

次は、どこへ行こうか...?



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