あじさい通り
収録アルバム
ハチミツ(1995/9/20リリース)
雨が降ると思い出す曲、40曲目は[あじさい通り]です。
個人的には、あまりスピッツっぽさを感じない曲だと思っています。
いい意味で違和感があるというか、カバー曲を歌ってるような。
スピッツは他のアーティストと対バンすると、ほぼ100%そのアーティストの曲をカバーします。
また[おるたな]というアルバムには、カバー曲がいくつか収録されています。
それで、どのカバーを聴いても、スピッツの演奏で草野さんの声で歌われると、これ元々スピッツの曲じゃなかった?ってくらいピッタリはまるんです。
でも、あじさい通りだけは「これはスピッツっぽくない」と感じるんですよね。
正真正銘スピッツの曲なのに。
15年聴いても聴き慣れないです。不思議。
だからと言って好きじゃないということは毛頭なく、アンニュイで切なくてとても素敵な曲です。
タイトル通り、雨が降っているあじさい通りが浮かぶんですが、色はモノクロ。
なんとなく、曲全体が1950年代の映画の雰囲気を思わせます。
スクリーン越しに曲を観ている(聴いている、か)ような気持ち。
そして、サビの歌詞が好きです。
だから この雨あがれ あの娘の頬を照らせ ほら
涙の数など忘れて
変わらぬ時の流れ はみ出すために切り裂いて
今を手に入れる
基本的に暗い歌詞が多い曲です。
雨は降り続くし、いつも笑われてるさえない毎日だし、迷いの中で重い扉押し続けるし(全部歌詞の一部)
でも、サビの最後で[今を手に入れる]という野心?が垣間見れるんですよね。
ここですごく救われます。
歌詞と自分の状態を重ねて聴いてしまうたちなので、最後に希望を残してくれるのはありがたいです。
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