ハチミツ
▼収録アルバム
ハチミツ(1995/9/20リリース)
38曲目は[ハチミツ]。
アルバムのトップバッターを飾る、ポップで可愛い曲です。
まず、声が若いですね。
ハチミツより前の曲もそりゃあ声は若いんですが、ハチミツは思いっきり声を出しているというか、のびのび歌っている気がするので特にそう感じるのかもしれません。
それまでのアルバムに見られた(と、私は思っている)少しひねくれていたり寂しそうだったりする歌い方ではなく、とても伸びやかで明るい歌声です。
歌詞も、甘酸っぱいストレートな恋の歌。
特に好きなのは2番のサビです。
おかしな恋人 ハチミツ溶かしてゆく
蝶々結びを ほどくように
珍しい宝石が 拾えないなら
二人のかけらで 間に合わせてしまえ
若くてキラキラしていて、何をしても楽しくて、2人でいれば最強だと思える時期ってありますよね。そんな恋愛模様が浮かびます。
そして曲最後に来る間奏!
駆け出したくなるリズムと、キーボード?のポピポピした音が相まって浮き足立つような感覚に。
ぽけ〜っとしていたら、最後に草野さんの「ウォウォウォ〜」と歌い上げる声で現実に引き戻されます。
ーーー
アルバムのハチミツが発売されたのは1995年。
スピッツがロビンソンで大ブレイクした年です。
売れたことで自分の曲に自信が持てるようになったと、草野さんが後に自著で語っています。
その自信が曲や歌声に表れているのかな?と勝手に推測しています。
ーーー
この頃のスピッツは27歳くらい。
ちょうど今の自分と同年代です。
27歳、完全に30歳が射程圏内に入ったことで、去年まではなかった焦りや不安が顔を出しています。
全く状況は違えど、スピッツも23歳でデビューしてから27歳でブレイクするまで、不安や葛藤の中突き進んだんだと思うと否応なしに感化されますね。
はあ〜がんばろ〜
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