おかな

読むことと、書くことがすきな、わたしのためのnote。

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最近の記事

せっかく、とか思わんでいいよ。

昨夜、母に電話した。 こんなはずじゃなかったのに 何やっとるんやろ せっかくここにきたのに って泣きじゃくる私に、母は、 こんなはずじゃなかったかもしれんけど、 大丈夫やよ。 あなたはちゃんとやっとるし、ちゃんと頑張っとるよ。 何やっとるんやろなんてことはないやろ、そんなこと言わないの。 せっかく、とか思わんでいいよ、たまたまちょっと場所が変わっただけ。 大丈夫よ、大丈夫。 そう言いながら、ただ、たんたんと、私が泣き止むのを待ってくれた。 たんたんと、は、淡々と、と

    • この部屋、意外に夜空が綺麗に見えるよ。

      都会だから、 (どうせ星とか月とかなんて見えないんでしょ) と、数ヶ月前まで思っていた、ド田舎育ちの私。 意外に綺麗に見えたよ、今日は中秋の名月。 スズムシの声が聞こえない秋の夜は、ちょっぴり寂しいけれど。 数ヶ月前の私、安心してね。 月も星も、ちゃんと見えるよ。

      • 今日は、やらない勇気

        ワクチンの副反応で、何年か振りに熱を出した。 38.1℃。 平熱が35.7℃の私にとってはかなりの高熱だ。 この高熱を、よしきた、とも言わんばかりに、やらなきゃいけないことを頭の中から追い出すことにした。 毎日開いていたパソコンを3日間開かなかった。 毎日きちんと作っていた夜ご飯を作らないで、チーズ月見バーガーをテイクアウトした。(これはワクチン打つ前の日) 封印していた本の虫を籠から解放して、ワクチンの帰り道に本を衝動買いして、読んだ。 極め付けに、もう寝れないってくらい

        • 私には、私がついている。

          もういいかも、 もう、楽しくないかも、 もう、がんばりたいと思えないかも と思う日がある自分に、私は失望しかけている。 あれほど真っ直ぐにやりたいことを追いかけていた頃の自分がもはや眩しい。 あれほどの情熱をかけて追いかけたもののはずなのに、 どうしてこうもあっさりと、 いや、正確にはあっさりではないのだけど、 こうも簡単に、 いや、全く簡単ではないのだけど、 こんなに大事なものを手放したくなってしまうのだろうか。 それを手放すと言うことは、 これまで注いできた情熱も時間

        せっかく、とか思わんでいいよ。

          「はじまりのときめき」

          「はじまりのときめき」 春。 菜の花の黄色には、私の胸をときめかせる何かがある。 大人になればなるほど、新しいことを始めたり、新しい人と出会ったり、新しい場所に行くことに躊躇する。 それは、「新しい」の持つエネルギーを知っているから。 良くも悪くも、きっとそのエネルギーに動かされてしまう。 だからこそ私は、忘れたくないのだ。 子どもの頃、新学期にワクワクしたこと。 新しい友達ができてうれしかったこと。 できなかったことができるようになって、世界が広がったような感

          「はじまりのときめき」

          「another sky」

            #404美術館 「another sky」ラオスのメコン川に沈む夕日を撮った1枚。 この写真を撮ったのは、 自分の力じゃどうにもできないものに対面して、 今までやってきたことが全部無駄だったのではないかと自分の今までが揺らいで、これからが見えなくて、 そんな不安な時だった。 この夕焼けは、世界にはまだ私の知らない景色がたくさんあって、それを見てない私が未来を諦めるのは早いと、動けなくなった私の背中を押してくれた。 何かに迷ったら、またここに来よう。 「anoth

          「another sky」