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JFLの入場ゲートで見た夢の話。

2022年3月19日。僕は、駒沢オリンピック公園陸上競技場の入場ゲートで夢を見ました。

またまた、かっこつけてそういう見出しにするやん。って思われるかもしれませんが、確かに夢を見ました。

国立競技場をホームスタジアムに戦う東京のど真ん中のクラブの応援に、毎週末電車の中は紫を身に纏った人たちで満員になり、世界一を獲る。そんな夢でした。

この日、僕は、株式会社Criacaoで働く大学時代の友人からお誘いを頂き、
JFL第2節クリアソン新宿vsFC神楽しまね
の一戦を観に、駒沢オリンピック公園陸上競技場に行きました。

スポーツ観戦が大好きな僕は、大体いつも、競技場の最寄駅に着いたぐらいから、超ワクワクします。
スタジアムに向かう人の会話や、街の雰囲気を愉しみながら、競技場まで向かいます。
この日も試合の2時間前から、スタジアム周辺には、クリアソン新宿の応援に駆けつけたサポーターがたくさん歩いていました。

「今日勝てるかな〜?」
「お客さんいっぱい入りそうだね〜!」
「JFL初勝利みたいな〜」

そんな会話があちこちから聞こえてきます。

試合は、13:00 kick offでした。
11:30には開場になるので、入場ゲートに向かうと、既に大勢の紫(クリアソン新宿のチームカラーは紫)を身に纏った人達で、列ができていました。
長い列の最後尾に並んでいると、ここでも一緒に並んでいるサポーターの会話や、試合関係者の方の会話、株式会社Criacaoの社員さんの運営業務や、スポンサー関係者さんの動きなど、色んなものが耳や目に入ってきます。

「さぁ、ここからだね!頑張ってよ〜」
「やっとここまできたねー!」
「ここの動線はこうしようか!」
「グッズ売り場はこうした方がいいんじゃないかな?」

JFL初観戦の僕は、全てが出来上がっているJ1、J2の試合とは異なり、みんなで創り上げていく空間、ここから何か始まるかもしれないというワクワク感がたまりませんでした。

東京のど真ん中から世界一のクラブが誕生したら。
国立競技場をホームスタジアムに戦うクラブができたら。
毎週末電車の中が、紫を身に纏った人達で満員になっていたら。

気が付いたら、そんな妄想が止まらなくなっていました。ずっとあの入場ゲートに並んでいたかった。笑
(あ、スタジアムの中もすごい素敵な空間でしたよ。笑)

試合90分前です。

もしかすると、僕以外のクリアソンサポーターの中にも僕と同じ夢を見ていた方がいるかもしれません。試合終了のホイッスルが鳴った後の大拍手を聞いて思いました。

一応、僕も10年以上サッカーをしてきたので、何となく戦術は、分かっているつもりですが、この日の試合は、

「もっと右サイド使った方がよくね?」
「ボランチもっと高い位置でプレーしてほしい」
「FWあんまり下がんなくていいんじゃない?」

みたいな、戦術的なことを考える瞬間は一瞬もありませんでした。元サッカー部がサッカー観戦してるのに。笑

「何で、この人たちはサッカー続けてるんだ?」
「昼間は仕事で、忙しいはずだよな?なんでそこまで頑張れるんだ?」

そんなことを90分ずーーーっと考えていました。

その答えは分かりません。
でも、クリアソンの選手はボールを追いかけているんですが、ボールじゃない何かを追いかけている感じがしました。当然、勝ちにいっていると思いますが、勝利以上の何かを求めているような感じがしました。

正解が何か?は、分からなくても、1日のうちのたった90分。ボールをネットに入れるだけのスポーツで、こんなに色んな感情にさせられ、色んな思考を巡らせてくれるサッカーは凄いなと。スポーツっていいなと。

コロナ禍で様々な制限がかかり、久しぶりのスポーツ観戦でしたが、自分の"喜び"に触れさせていただき、自分の"好き"を再確認させていただき、この日のサッカー観戦は、サッカー観戦以上のサッカー観戦でした。

パンフレット3周ぐらい読みました。笑

東京都在住ではありませんが、ずっと応援し続けたい、一緒に創りたいと思える、素敵な空間がそこにはありました。あんなにいつまでも並んでいたい入場ゲートはありせん。笑

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