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今日のこの気持ちは一生体験しないかもしれない。

こんばんは、ついにタイに来てしまいました。

タイは、4回目にもなります。

タイは好きです。でも、今回の目的は観光とか、遊びではなくて、自分が企画しているフィールドワークのために来ました。

だから、結構憂鬱気味な渡航になりました。


ついに今日から10日間の行程が始まります。
自分の中では、自分にしか作れないツアーになっていると思っています。


今日も、参加者の人たちと、訪問させて頂く各方面と、お世話になっている方々に連絡をして、次回のツアーに向けた運営のリクルートをやってきました。


今回の記事ではこれまでのツアーの準備における、色々な出来事と、直近の色々をまとめておきたいと思います。


本格的にこの企画を始動させたのは、昨年の4月です。
一緒にツアーを作ろうということになり、最初は2人で始めました。


大学生と社会人の狭間に置き去られてしまったような、そんな休学生活がスタートしたのがこのあたりでした。

別に勉強が好きでもないし、この大学でやっていく意義とか、この学問を専攻する意義とか、全く分からなくて、でも自分が目指したいと思う社会の像とか、やってみたいこととかがすごくあって、休学しました。

簡単に言えるようになってしまいましたが、休学を決める時と、決めた当初はそんなに前向きな休学でもなかったし、社会に取り残されてしまう不思議な感じとか、すれ違う大学生や忙しなく生きているサラリーマンに対する劣等感とか、自分がいなくても社会が回っている不安とか、色んなことを考えて生きていました。


でも、休学するからには在学中よりも価値のある期間にしたいと思い、本気でフルコミットしてツアーを作ってきました。

休学の期間を水の泡にするのも自分、貴重な期間にできるのも自分。
そう言われたこともありました。


毎日、企画書と向き合い、どういう目的で作るか、どういう人たちに来て欲しいのか、どんな訪問先にするのか、どうやって集客するのか、どんな人と一緒にツアーを作っていくのか、ずっと考えていました。

毎日ミーティングをして、毎日夜遅くまで経営の知識を勉強してマーケティングとかファイナンスの勉強もしました。


新しく出会う人も多ければ、離れていく人もとても多かったです。

この1年間で出会ってきた学生はのべ100人以上。
大人も含めれば、もっとになります。

人見知りでも、最後には、話しててめちゃくちゃわくわくしましたとか、もっと話したくなりましたとか、言ってもらえるまでになりました。 

どういう話をすれば人にウケるのか、どういう人たちが私に魅力を感じてくれるのか、そんなマーケティング調査になりました。

とはいえ、全員が全員マッチングするわけでもなく、組織のなかで仕事を振ってもやってもらえない、もはや仕事も振れない、そんな状況にもなりました。
サークル感覚で入ってきた人は特に離れていきました。

私に落ち度があったこともあるでしょうし、私がその人のために何かできたこともあったことでしょう。
別れはやはり寂しいものですし、冷たい言葉をかけられたり、冷たい態度をされるとなおさら、涙を流すこともありました。ていうか、泣くなんて本当によくありました。

 

そしていつしか、私が離れればこの企画が潰れてしまうまでになってしまいました。2人で作り始めた企画が、1人で作ることになりました。

でも、また新しい人と出会い活動することにもなりました。

そんな人の流動性が高くて、感情の起伏も激しい期間を過ごしました。


とはいえ、これまで大切にしてきた想いを人に発信することは継続してきました。結局ミャンマーが好きで仕方ないということ、1人で色んな国を放浪してきたこと、、、

大学生にもそうですが、家族とか、先生とか、教授とか、経営者とか、投資家とか、新聞記者さんとか、ほんとうに色んな人にしました。

目的はそれぞれあってのことですが、ほんとうに色々な出会いがありました。


でも結局これまでは口だけの人間とそう変わりない日々を過ごしてきましたが、今日から少しだけ実績を持って生きていける人間になれるだろうと思っています。


そんな多くを語らなかった人間でも、できるようになるもんなんだなと思っています。


そんなときに、起業家選手権という、いわゆる投資家にピッチして投資してもらう企画のお誘いをもらい、壁打ちしてもらえるのはいいと思って出場しました。

投資家とはなにか。みたいなところから始まったわけですが、投資される側と投資する側、私の中ではかなりバチバチした雰囲気というか、叩かれて終わるみたいなイメージしかありませんでした。

なので、実際投資してもらうなんてあり得ないだろうなと思いつつ、色々と面談してもらったり、壁打ちしてもらったりしたわけですが、結局最終まで残って、投資も決まりました。
  


こういう組織で活動していくことに興味がある人たちをターゲットにして、初めてインスタに広告を流して、初めて本当に見知らぬ人と連絡をとって、zoomやってみたいな不思議な日々を過ごしました。
 

SNS集客にしても、DM送ったりとか、そういうのしか知らなかったので、お金があればこんなに簡単に集客もできてしまうんだなと思いました。

もちろん、それに向けて、LPを作ったりは必要ですが、それを作ってしまえば、あとは待つだけでいいみたいな。

この起業家選手権の企画は、10万円から100万円を作るというのがコンセプトだったので、ツアーなんてのは利益が出ずとも、なんなら赤字でも、売上はバンと出てしまうので、最終この選手権で優勝しました。

色々と資産をもらって、ゴールまで進めたのはすごく貴重な経験でしたが、毎回毎回のピッチと、投資家さんとのメッセージのやりとりは死ぬんじゃないかってくらいドキドキしました。

そんな資金調達の日々もありました。

毎日毎日某旅行会社のスタディーツアーデスクの方と連絡を取り合い、色んな人に集客をして、訪問先にアポをとっての繰り返しの日々でした。

そんなこんなで、今日になりました。
 

個人的には、前回タイに来て、帰国した10月頭から東京のとあるゲストハウスにてフリアコをしてました。

タイに来る2月までの間の4ヶ月間、日本にいながらも、海外を感じられるようなそんな環境で生きたいなと思っていたからですが、そのお陰もあってか、言語や文化的な面で、海外に来ること自体のハードルがかなり下がったような感覚があります。


でも、このフリアコ期間と、自分が作ってきたツアーを通して思ったのは、観光に興味があったりとか、ツアーのガイドをしたいとかそういうことではなくて、現地の社会課題をツアーという方法を用いて届けたいんだなということを改めて実感できました。


旅行会社が作りたいわけではない。
ミャンマーや途上国の貧困やそれを取り巻く社会課題を解決したいだけなんだなと。


だから、別に、ツアーという形を取らなくてもいい。
でも、現地に行かないと分からないことももちろんあるし、逆に行かなくても学べることだってたくさんあると思っています。
大学生に向けてはツアーという形が1番いいんじゃないかということでのツアーです。


とはいえ、自分が作った企画で、お金が回っているんだなという感覚は底知れないゾクゾク感と、責任感を感じます。



この企画1つで誰かの人生が変わるとか、目の前の1人が救われるとか、そんなことはできませんが、それでも、誰かの価値観が少し変わったりとか、こんな日本人いいなと思ってもらうとか、何でも、少しの心の変化をツアーの参加者と訪問先の方々に感じでもらえたら本望なのかなと思います。


そんなこんなで、今日から始まります、このツアー。
SNSで随時、情報発信をして参りますので、興味のある方はぜひフォローお願いいたします。

それでは、また。


@バンコクのとあるカフェにて



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