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【ITストラテジスト】論文ネタの探し方

先日、ITストラテジスト試験に合格したので、そのノウハウを記事としてまとめておこうと思います。

今回は、論文のネタ探しについてです。

※試験対策全般の話はこちらの記事に書いています

STEP1:論文のサンプルを読む

いきなり論文のネタ探しを始めても路頭に迷うことになるので、まずは「どのようなことが問われ、どのような論述が求められるか?」を知ることから始めるのが良いです。

過去に出題された問題と、模範解答を数テーマ読んで見れば論述のイメージが湧くと思います。

ITストラテジストの対策本なら、大抵のものに参考論文が載っていると思いますが、数で言えば次の本が最多だと思います。

可能であれば、参考論文に対して気づいたことをメモしながら読んでいくと記憶に定着しやすいと思います。

STEP2:論文の対象とする企業を決める

STEP1である程度論文のイメージが湧いてきたら、どのような企業を論文のテーマとして取り上げるか検討します。

企業選びは慎重に行うよりも、一旦興味のあるものを選んでみて、調べてみて、ネタにならなそうであれば選びなおすのが良いと思います。

ITストラテジスト試験では、次のような内容が問われます
・その企業がどのような事業特性を持つか?
・ビジネスモデルはどのようなものか?
・どういう環境で事業展開しているのか?
・経営上、どのような課題があるか?
・どのような経営戦略をとっているか?

自分が業務で携わった企業、論述のテーマとして取り上げてみたい企業をピックアップしたら、ネットや書籍で上記の内容を調査してみましょう。

調査してみて論述が難しそうであれば、対象企業や業界を変えるのも手です。試験直前だとそのような余裕がなくなるので、対象企業の選定は早めにやっておきたいところです。

参考までに、調査の参考となりそうな書籍やサイトを載せておきます

■業種別審査事典
業界の知識や動向を知るのに一番参考になった本です。
とても個人で買えるものではないので図書館などで気になる業界を拾い読みするのが良いです。

■業界研究本
よほどマイナーな業界でなければ、業界研究本が書店で売られていると思います。(就活本コーナーにあるイメージ)

こちらも、最初は図書館で拾い読みするのでも十分かもしれないです。色々な業界を調べてみて、論述する業界が確定したら対象の業界研究本を購入するようにしたほうがお財布に優しいです。

STEP3:ざっくり論文の内容を組み立ててみる

ある程度業界の調査が進んだら、過去問を使って論文の内容をざっくり組み立ててみます。(ざっくりというのが大事)

この段階では、調査した内容が論文として使えるネタなのか判断するのが目的です。そのためきれいな文章にする必要はありません。問われている内容に対して、まずは次の分量で回答できればOKです。

Q.企業の概要は?
→中堅の素材メーカA社

Q.業務特性は?
→差別化の図りにくい素材であり、価格競争になりやすい

Q.経営戦略は?
→収益の主軸を素材から差別化の図りやすい高機能製品へ転換する

Q.課題は?
→新たな顧客獲得のため、グローバル展開が必要

Q.求められるITは?
→各国の商習慣に合った業務システムを短期導入する必要がある

Q.どのようなIT企画をした?
→SaaSのパッケージソフトを使用した、輸出システムの導入

この段階で設問に答えられなさそうであれば、追加で企業研究を行う必要があります。また、全く答えられない場合、対象企業を変更してしまうのも手です。

STEP4:論文を1本仕上げてみる

ある程度STEP3で回答できるようであれば、論文を1本作成してみましょう。初回は時間を気にせず、調べてきた内容のメモや書籍を見ながらでOKです。

とにかく完成させることを目標に記載してみます。

1本論文を書けばこのネタで論文を作れそうか、根本的にNGなのか判断がつくと思います。

もし論文になりそうであれば、加筆修正や業界知識の補填、時間内に書き終える練習を積んでいきましょう。

もし論文ネタとして全く足りていないようであれば、もう一度STEP2に立ち返って、企業研究をやり直してみましょう。

最後に

特に若い人に当てはまると思いますが、ITストラテジストの論文は、自分の経験したことのない業務について記述しなければならないことがあります。

私は合格したのが20歳後半で、経営層への説明やIT企画に携わったことは皆無でした。

ただ、事前にしっかり業界や経営戦略について学び、ネタを準備すれば合格することは可能な試験です。

逆に、いくら経験があってもしっかり論文の準備をしていない人は落ちる試験だと思います。

直前の対策には限界があるので、計画的に論文の対策をして合格を目指していきましょう。






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