1年ぶりです

お久しぶりです。
公演中止から一年経ちましたね。

あっという間でした。
借金はしなかったものの、リスクなどを考えるとなかなか動き出せず、やっとこさ小さく一歩を歩もうと思い立ちました。

近々、そのお話もこちらで書けたら。

近況報告というより、芝居事で思うことや考えがある時は日記ではなくこちらに、という思いが働き、1年ぶりにやってきました。そうそう、日記を昨年から書き出したのです。日々思うことをまとめとこうと。すぐ忘れるので。

今日、所属事務所で監督を呼んだWSがありました。
楽しかったですし、魅力溢れる若手が多くて。また、監督がみんなの意見求めてくれる方だったので色々と考える時間となりました。ありがとうございます。

僕が思ったことをちょろりと書いときますね。

あべこべについて。
ポジティブとネガティブが入り交じるってすごく分かる。正直、ポジティブモードのが需要はあると思う。でもネガティブな自分がごまかせない時もあるし、無理してポジティブでいようとすると反動が大きいもんで、適度にネガティブキャンペーンは必要ですよねぇ。
芸事的にポジティブモードは人を幸せにできるヒーロー要素で、ネガティブモードは人間らしい要素なのでどちらも大切にしてあげてくださいな。悩み苦しんでる所に共感が宿るもんだとあたしは思ってます。ヒーローなあなたと人間らしいあなたを両方大切に。でもヒーローなあなたの部分のが売れるの早そう。

張っちゃうについて。
感情をピストンに押し込めてギューって出すのと、感情の海に揺られてセリフがたゆたってる
みたいな超絶分かりにくい例えを出してしまってごめんなさい。ただ、感情は捻りだそうとすると嘘くさいし、無理やりセリフに込めるとぱんぱんに張っちゃうんですよね。むずー。セリフに感情を込めるんでなくて、感情にセリフが流されちゃうってイメージなんスよね。抑えたいのに抑えられないって状態。溢れてる状態。
でも多分、人間的に理性が勝っちゃう人なんだろうなって。人当たりが良いので他所様にぐちゃぐちゃになる自分を見せるというのを良しとしてないのかなと。それは意識だけではどうにかなるもんではなくて、練習が必要だと思います。

16歳という年齢について
僕はもう32歳なので倍生きてるんですが、僕らからは若くて初々しい芝居が魅力的!なんて話をしてましたが、君が戦うのは同じ16歳達で、そこには初々しいなんて魅力でも何でもないのだろう。16歳等身大の君たちの中で魅力的に映るには、という議論がなされなかったこと、反省してます。ごめんね。
透明感や、むき出し。無鉄砲さというのを大人は求めてるかもしれません。作品を作ってるのは大人たちなので若いからこそできること、というのを求められているような気がします。なので僕は、あなたが感じたことを言語化、体現化することを求められている気がします。色々考え過ぎてしまって出来なかったりするのなら、問題を整理して、一番伝えたいことや、感じてることというのを決めてみて、ひとつひとつ出して見るのがいいかなって。いくつかの感情や考えのブレンドはだんだん出来るようになると思うので。今はひとつひとつやってくのがいいんじゃないかなって。

武器を有してるものの悩みについて。
僕自身が没個性で、マジョリティに迎合した量産型なので君らのことを羨ましいと思ってしまう。体格的に大きいとか、人を引き込む雰囲気がある、とか唯一無二性に。
でも彼らにも彼らの悩みがあるのは見ていて感じました。
他人にどういう風に見られているかというのを避けることが出来ない難しさ。見た目と中身との折り合いが付けれないこと。あると思う。あべこべと同じで見た目と中身の乖離は往々にしてある。
しかし芸能をやる上で個性は武器であるというのはきっと理解してるはず。なので武器を武器として使い、「分かってくれる人」に別の表現を提示すれば良いのではないかと思う。まずはそれで仕事を掴み、そこからギャップ萌えを生み出してと。一度仕事をしたら内面は必ず伝わると思うよと。

なんかほんと、一生懸命でかわいい子ばかりでさ。
自分に権力あったらみんな売ってあげたい。
きっとマネージャーもそう思ってるはず。

なので僕らタレントはさ、まずは商品価値を上げていこう。自分はどんな商品かって自覚を持って、マネージャーと自分はどんな商品かという方向性を話して、他社の商品よりも優れてる点を見つけたり、見出していきましょや。

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