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創業期の資金調達とは

こんにちは。

知識の幅を広げてアドバイス力を高める、

プレミア士業勉強会「Knowledge Cross」事務局の佐藤です。

私たち、Knowledge Cross(通称:ナレクロ)は、

「人脈は広げたい」けれど「交流会が苦手」な方でも参加でき、
士業が安心して集まれる「ヨリドコロ」の場として、

経営的な視点で学び合える勉強会を開催しています。

そんなナレクロの2024年2月の勉強会は、

「創業期の資金調達とは」

というテーマで、

公認会計士・税理士の齋藤 和也(さいとう かずや)さんにお話いただきました。

齋藤さんは、公認会計士として、
PwCやITベンチャーでIPO準備の経験を経た後、独立。

ベンチャー企業の「起ち上げからIPOまでのコンサル」をメインとする
ブルタイム株式会社を設立されました。

それらの活動の中で、

「ベンチャー企業は、特に経理部門の問題でIPOが遠のいている」

という実態を目の当たりにし、

そういった課題を解決するために、

「経理の学校」や「女性向け経理スクール」を設立されました。

ベンチャー企業と真摯に向き合い、

ベンチャー企業が抱える課題を放っておかずに、伴走していかれる方です。


■このテーマを選んだ理由

「創業期の資金調達」のテーマをしていただこうという話があがったのは、

ナレクロ運営メンバーのミーティングのとき。

これまで、「創業期を学ぼうシリーズ」として、

創業期に関するいろんなことを学んできたナレクロですが、、、

やはり、

創業期に欠かせないのは資金調達

せっかく熱い想いで始めた事業も、

資金がなければ続けていくことすらできませんね。

ただ、、、

「創業期の資金調達」とひと言に言っても、

いろいろです。

「IPOなどをめがけて、急成長を望んでいるような企業」と、

「ゆっくりと成長し、まずは地固めを大事にするような企業」

では、その方法も手法も大きく異なります

金融機関からのお金の借り方や、

金融機関との関わり方も変わってきますね。

そこで、今回は、

特に資金調達の種類が多く、注意点も多い、

「IPOなどをめがけて、急成長を望んでいるような企業」

に着目して、

「創業期の資金調達」について、お話いただくこととなりました。

■「投資家からの応援」を得るために

創業期の資金調達にはいくつかの種類があります。

・銀行などからの借り入れ
・投資家などからの出資
・補助金や助成金

などなど。

「お金を手に入れるための手段」は様々ですね。

ただ、

そうした「創業期にお金を手に入れるための手段」の中で、

もっとも欠かせず、忘れてはいけないものがあります。

それは、、、

「売り上げ」です。

最近は、

投資家に資金調達するときも、

創業期のはじめのころから、

「売り上げの実績」

「売り上げのめど」を、

投資家から問われることが多くなっています。

売り上げに関わるお話の中、

特に印象的な齋藤さんの言葉がありました。

それは、

「計画性のない成長は、再現性がなく、振り返りができない」

というものです。

事業主の方からしてみたら、

「これから売り上げを拡大するために資金調達をするのに、
 売り上げを聞いてくるなんて・・・」

と思われる方もおられるかもしれません。

ですが、

変化も変化も早く、正解が見えにくいこの時代だからこそ、

・売り上げのサイクルに再現性があり、
・ビジネスの内容に具体性があり、
・その先にビジョンが見える。

そういったビジネスこそが、投資家からも求められるわけですね。

急成長を目指す会社であれば、特に、

「売り上げを自ら作り出せる力がある企業」

である必要がありますね。

■時代や地域で変わる「金融機関とのつきあい方」


創業期のお金に関わる人たちの中で、忘れてはならない人達がいます。

それは、金融機関です。

企業によって、

メガバンクか、地銀か信金か、

どの金融機関と取引きするかは異なりますね。

特に、

・起業前にどういった活動をしてきたか

・起業したときに、どの金融機関の口座をつくれたか

などの背景によって、関わる金融機関はさまざまです。

そういった金融機関も、

時代や地域で、重要視しているものは異なります。

金融機関から融資を受けようとするとき、、、

特に、東京エリアでは、

投資家と同じく、創業期当初から「売り上げの実績やめど」を聞いてくることも多いとか。

一方で、地方では、

日ごろの付き合いを重視するところも多いようです。

士業として、

その企業がある地域の傾向をつかんでおくことは、
企業へアドバイスするうえで大事になりますね。

いずれにしても、、、

金融機関から融資を受けるためには、

事業計画を立てる必要があります。

再現性のある、成長が見えるビジネスを描くことが、

資金調達の上では欠かせないということですね。

くしくも、1月のナレクロのテーマは、

「事業会社の営業・マーケティング」。

齋藤さんのお話をうかがいながら、

論理的に「売り上げの上げ方」を考えることが、

すべてのビジネスの始まりなのだと、

ひしひしと考えさせられました。

■今後のテーマ

2月のテーマとして「創業期の資金調達」をお送りしましたが、
これでいったん、創業期シリーズは終了です。

2024年3月以降のナレクロは、

「海外展開シリーズ」として、

企業が海外展開をするうえで知っておきたいことをいろいろお伝えしていきます。

そちらもお楽しみに。

※会員の方は、過去の動画と資料をすべてご覧になることができますので、会員のみなさんは、そちらもご覧くださいね。


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