キレネンコB

乱文垂れ流し。

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最近の記事

その壁の向こう側

一言で登山者と言っても色々あって、こと「ハイカー」と「クライマー」の間にはなかなか超えられない高い壁がある。その壁を超えてみた、そんな話。 昔からクライミングに興味はあった。ガキの頃は石垣の形を見極めて、2mぐらいの壁を登ったりするのが大好きだった。人が行けない所を行くのが大好きなガキだった。 ただ、どうにもクライミングと言うと、ロープと言う人工物を使ってゴチャゴチャやるのが「作られた遊び感」があって、好きじゃなかった。ではボルダリングはどうか?と言うと、一度やってみたのだ

    • スピードの向こう側 〜出会い、そして別れ。編

      48秒を狙って出したオレは割と充実感に包まれていたが、45秒切りと言う目標を掲げている以上、ココで満足する訳にはいかない。 だがタイヤを換える余裕がなく、半年ほど過ごし、このままではいかんと2017年10月に再度2Sの走行枠を予約。 ゼッケンプレートも塗装し、それなりに絵になる走りもできる様になって来たが… 残念ながらタイムは振るわず、1回目の走行枠は49秒止まり。 RS10Rでは3回目の走行とは言え、そこまでタイヤを追い込めてる訳ではないのでタイヤのせいにしたくはない。こ

      • スピードの向こう側 〜OIRC 2S編

        2017年4月15日。 ジョグ活こそしているものの、何と4ヶ月ぶりのドカ。車検も切れていたので公道を走らせる事もできず、サーキットでぶっつけ本番だ。 前回のアブレージョン問題は空気圧を多少変える事と、走り方を変えていく事で若干マシにはなったはず。とりあえずタイヤを逆組みし直して臨む。 今日中に必ず48秒を出す。気合の30分×3本の予約だ。 知ってる人には当たり前だが、30分って短く感じるが、デカいバイクでサーキットを30分連続で全開って、30分の持久走やってるようなもん

        • スピードの向こう側 〜OIRC 2C編

          岡山国際の走行枠は2種類あってタイムで分かれている。(当時) 1分50秒を境に、遅い方が2C、速い方が2Sだ。 45秒を狙うからにはまず、50秒を切って2Sの走行枠を走れるようにしなければならない。目下の目標はそこだ。 やるとは言ったものの、そうそう時間も金も潤沢にあるわけではない。 まだ小学生以下の男子を3人抱えて走る訳にも行かず、自ずと妻に任せて家を出ることになる。 タイヤ代だって年間に何本も買うなんてできない。なので自ずと走行回数は年に数回のレベルだ。ガチ勢からした

        その壁の向こう側

          スピードの向こう側 〜日本最速クラスへの挑戦編

          前回の走行会でのたらればの排除のひとつとして、いわゆるサーキットライセンス的な物を取得。 玉石混交の走行会はクリアラップを作るのが難しいし、何より危ない、オレの目から見ても「素人」な輩が多い。 安全のためにもOIRCに入会し、走行枠があれば自由に走れる環境をまずは手にした。 そして次。 設定タイムをどうするか。 走る以上、目標無しでは金の無駄遣いだ。 ただ、いつまでもダラダラとやるのも経済的に無理があるだろう。 すると昔、岡山国際で「ドゥカティカップ」と言うイベントレース

          スピードの向こう側 〜日本最速クラスへの挑戦編

          スピードの向こう側 〜半生の証明編

          前回、ウェットの走行会を経て、何となく自分の立ち位置が見えてきた。どうやら自分は他人から罵倒されるほど遅くはないようだ。 そうは言ってもちゃんとしたタイムを見てみないことには客観的な評価はできない。なのでドライ路面での走行会に臨める日を待ち望んでいた。 2014年4月13日。 前回と同じ、初心者向けの走行会。天候は晴れ。 今度はバイク屋さんのメンバーも何人か参加しており、ピット内を見渡すと皆、アブレージョンの出たスーパーコルサを履いたCBRやら年季の入ったツナギを着たモ

          スピードの向こう側 〜半生の証明編

          スピードの向こう側 〜入門編

          飛ばす系の人間が必ず一度は通る道、「サーキット走行」。 一般に速かろうが遅かろうが、それを体験してるか否かで多くの者はマウントを取ってくる。 「お前は公道で速い気でいるだけ。サーキットに来たらお前より速い奴はいくらでもいる」 こうくる訳だ。 言っとけよクソが、と思いつつ、自身の経済力ではサーキットを走りに行けず、長年その鬱積を溜めてきた。 壊れたマシンで帰れなくなるとかで家族に極力迷惑を掛けたくなかったので、私的にトランポは必須、また周囲からはオイルは毎回交換、タイヤ

          スピードの向こう側 〜入門編

          命を燃やす。

          命を燃やす。 この言葉が好きだ。 長く細々と熾火の如く燃やすも良し、焔を上げて輝き、燃え尽きるも良し。 その火が途絶えた時、生命の営みは終わる。 この世に生まれ落ち、何をするかなど、人の勝手だ。何かを成し遂げずともいずれ命は燃え尽きる。 だがその命の火をいかにして燃やし続けるか。限りある熱源を、選定し、最適に、美しく燃やし続けるか。 時には質の良い可燃物を手に入れられず、泥臭い事をしなくちゃならん時もあるだろう。 またその逆の時には、ここぞとばかりに仕入れた可燃物を一気に燃や

          富士山チャレンジ2023 〜完結編

          無事登頂を果たしたが、富士山の本当の「てっぺん」は剣ヶ峰だ。 さて、ひと休みしたら行くか!と言うとジナンボは「え、マジで…もう無理…」チビ助はチビ助で頭が痛いと言う。 子どもの大袈裟なしんどいアピールもあるだろうし、まあちょっと休んで考えよう、と言うことにしたが、チビ助は症状を聞くと高山病の恐れがあったのでバファリンを飲ませて様子を見る。 そしてイベントのひとつ、富士山の、いや日本のテッペンから母に手紙を出す。 ミッションコンプリート。 あとはとりあえず登頂記念に火

          富士山チャレンジ2023 〜完結編

          富士山チャレンジ2023 〜登頂編

          義父と別れ、少しペースを上げる。 しかしながら体力はある我が子達とは言え、所詮は子どもの足だ。ジワジワと高度を上げる。 以下、写真で頂上までの軌跡を追う。 10:40、何とか富士宮ルートの頂上まで無事登頂! 途中はペースが上がらず、バテバテだったが何とかやり切った。 全てが新体験。五感で様々な刺激を受けたようだ。 それぞれの感想を聞いてみた。 チビ助「富士山って、絵で描くと青いやん?何でこんなに赤いのに青なんやろなーと思っててんけど、ホントは緑やねんな」←もはや理解不

          富士山チャレンジ2023 〜登頂編

          富士山チャレンジ2023 〜御来光編

          朝、4:30出発。 既に空はやや白み始めている。 ご来光を頂上で見れたら良かったが、ご来光をベースに行動すると、その他大勢と行動パターンが被るので、そこの優先順位は落としたのだ。見えないことも想定していたが、見えるなら充分だろう。 程なくして太陽が顔を出す。 標高こそ低いものの、富士山から見るご来光には違いない。 少し立ち止まり、日の出を拝む。 義父は押し黙っていたが、ふと見るとその目からは涙が溢れていた。 ここに来るまで、種々のハードルはあった。 年齢、体力、

          富士山チャレンジ2023 〜御来光編

          富士山チャレンジ2023 〜初日編

          何とかその日を迎えた8/3。 コンビニで色々仕入れ、水ヶ塚公園駐車場へ。 ポテチの袋がどうなるか?の実験にポテチも持っていく。(今思うともっと小さいのにすればよかった) そしてシャトルバスで5合目へ。 ここで金剛杖を購入し、1時間ほど高所順応のため時間を潰す。 ところが・・・どうも雲行きが怪しい。ここ数日、大気が不安定で夕方になると雷雨、というパターンが繰り返されている。 今日もそのパターンになりそうだ。天気が良ければ宝永山の火口を見にいく予定だったが、そんなことをし

          富士山チャレンジ2023 〜初日編

          富士山チャレンジ2023 〜予約バトル編

          さて、今回の山行でもっとも頭を悩ませたのが山小屋の予約だ。 富士吉田ルートは人が多すぎるのでパス、須走ルートで考えていたが、山小屋が予約で埋まっており、全く空いていない。ひとつだけ6/1から予約開始します、というところがあったので、そこに6/1 8:00amきっかりからTELし続けるも、TELが繋がったのは3日後。そして満室。 さあ、どうする?子供たちにも状況は伝え、行けないかもしれない、と伝えたが、子供たちのリアクションは「えぇ〜・・・」と。そりゃそうだ。 ここでオレ

          富士山チャレンジ2023 〜予約バトル編

          富士山チャレンジ2023 〜準備編

          79歳の義父を連れていくことを了承したものの、まずは力量判断。どの程度歩けるかは見ておかないとペースも決められない。 と、その前に靴を買いに行ったがこの時もなかなか苦労した。今ある靴があるが、これではだめか、と。昔の人ならではのもったいない精神。しかもその靴もただの一般トレッキングシューズで、登山靴ではない。 「ダメです。これでも行けなくはないですが、その分、体の負担も増えます。さらにはこの靴は古い。古い靴は登山途中にソールが剥がれて歩けなくなるパターンもあるんです。新品を

          富士山チャレンジ2023 〜準備編

          富士山チャレンジ2023 〜Prologue

          富士は日本一の山。 オレ自身がやっている登山スタイルの中で、開山期間中の富士登山は退屈なもので、一般にも山好きの間では「景色がいいわけでもないし、あまり面白い山ではない」と評されているのもあり、なかなか時間を割いて登る気にはなれない。でも、日本のてっぺんはクライマーの端くれとして押さえておきたい。ならば面白くしてやればいい。面白くするにはハードルを上げるのが一番だ。そしてハードルを上げるための簡単な方法は足枷を作る事だ。という訳で子供たちに「富士山登りたい?」と聞いてみた。

          富士山チャレンジ2023 〜Prologue

          ニューハルピン参内2023 〜後編

          1年ぶりのニューハルピン参内。 何を食べようか?と悩んでいたが、やはりチョースケを頼んでしまう。 スープを一口。 ・・・もうね「ただいま」なんですよ。 最初に訪問した時からなんとも言えない「懐かしさ」を感じてはいたんだけど、ここはほんと、オレにとって田舎に帰ってきたような感覚でさ。 それがこの風味とともに蘇る。 500km走ってここに来る意味はホント、「里帰り」感覚なんだな。 そして最高のチャーハンと、日本一をもぎ取った他では絶対にない風味の餃子。 フルコース楽し

          ニューハルピン参内2023 〜後編