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人が集まる、話をする、その場に不要な人はいない

本日もお疲れ様です。

仕事をしていると、一人で黙々と作業をしている時間もありますが、多くの関係者が集まって話し合う機会というのがあります。そう、会議です。

社会人になって初めて参加した会議では、ただ参加をしていました。その場にいて、会話の内容をメモして…。意見を言った覚えは・・ないですね。

会議というものは、決められた時間に10分以上会話を繰り広げます。

この"会議"に関して、改めて整理をしたいと思います。

会議の目的

その時の会議の種類によって目的は異なりますが、
大きく分類するとこの3つになるのではないでしょうか。

1. 議題に対して結論を導き出し、参加者全員が納得する
2. とある内容に関して説明を行い、対象者が把握する
3. 状況を共有し、共通認識を持つ

会議参加者の役割

目的が解ったところで、そこに参加する人の役割も分類してみましょう。
大前提として、全員参加している意識、傾聴する意識、意見を出す機会があることとします。

1. 提案者(会議の進行者、司会者)
2. 最終決定者
3. 意見を取り纏める人
4. 話された内容を残す人
5. 意見を出す人(最終決定者と司会者以外の全員)

このぐらいの役割を持つ人がいると良いですね・・。ですが、現実はもっと人が少ない場合が多いです。というよりも、役割を持たず、意見を出す立場の人もいます。

経験上、この役割の中で兼任をしてはいけない組み合わせというのがあると痛感しています。

❌ 提案者・司会者 & 最終決定者
❌ 提案者・司会者 & 意見を取り纏める人
❌ 提案者・司会者 & 話された内容を残す人

つまり、会議を進行する人がそれ以外の役割を持つべきではありません!!
「1」と「3」と「4」を同時にやった経験がありますが、「できる or できない」という観点で言うと、できますw
・・無理ではないんです。

ただ、司会者はその役割に徹底させてあげた方が断然良いです。理由は、他の役割が疎かになるからです。本当に重要な、自分の意見を出したり、纏めたり、7割ぐらいの力しか使えない印象です。


具体的な会議を参考に考えてみたいので、スクラムを取り上げます。

スクラムイベントで見る参加者の役割分担

https://scrumguides.org/scrum-guide.html

スクラムは開発の進め方に多い手法です。上記のリンクは、そのガイドラインのサイトになります。

細かい部分は割愛しますが、このスクラムには登場人物がいます。

1. プロダクトオーナー
  … 最終決定者、責任者
2. スクラムマスター
  … 会議やスクラムという形を維持する役割
3. 開発者
  … 開発の作業者、作業計画を練る

専門的なこと、横文字を言われても分からないよ!という方もいらっしゃると思いますので、先ほど私が整理した分類ごとに振り分けてみます。


1. 提案者(会議の進行者、司会者) ⇒ スクラムマスター
2. 最終決定者 ⇒ プロダクトオーナー
3. 意見を取り纏める人 ⇒ 開発者
4. 話された内容を残す人 ⇒ 開発者


スクラムマスターの仕事は、この「スクラム」という進め方を維持することです。開発者の中で、「スクラムって何?」という人に向けて説明をし、指南をする責任があります。

逆を言えば、「スクラム」という進め方を熟知している人ばかりのチームですと、こういった仕事がなくなります。ただ、役割分類に当てはめたように、司会としての仕事はずっと残ります。いや、残してください。残ってください・・。


あってはいけないことですが、「開発者」が一番「スクラム」を知っているよね!という理由からなのでしょうか…。スクラムマスターがいなくなると、開発者がその役割を担う傾向が強いです。

「それ、やめません?」

開発者がその役割になる場合、このスクラムマスターの仕事をするのは、実際にその開発者を牽引しているリーダーのような人になるのは、自然な流れです。でも、絶対にやめましょう。

せめてスクラムマスターの仕事(主にスクラムイベントと呼ばれる会議)の司会は、プロダクトオーナーにお願いしたいですね。
(具体的には、「スプリント計画」「デイリースクラム」「スプリントレビュー」の)進行だけです、実際にどのぐらいの作業ができるかの指標や意見は、「開発者」が伝えれば良いのですから。

※ 基本的に、プロダクトオーナーはスクラムという進め方には関心がないので、開発者が担うことになる場合が多いでしょう…。ただ、「牽引している人」が司会をするのは、避けてあげてください。


会議というのは、時間を拘束する必要がある作業です。
その会議に参加しただけで、何だか仕事をした気持ちになるような不思議な作業です。

会議に参加をしているということはそこに居る意味があります
・・異例な場合として、会議の説明の手間を省略するために、聞いてもらう目的で参加をすることもありますが、多くの場合では意見を出してもらうことが目的です。

つまり、「参加をした = 意見を出す権利がある」ということです。臆せず、発言をしていきましょう!(もしも「黙れ!」とか言われたら、会議をボイコットしても良いと思います。参加する意味がありません・・。)

日々の何気ない仕事や作業でも、改めて見直すことで見えてくる改善点というのもあるものです。

日々を見返すきっかけになれば、幸いです。


ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

機会がありましたら、別の記事でお会いしましょう。

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