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早めの相談・吐き出し先の確保は大事な話

復職してから初めて職場の人間と飯に行ったのでそのお話.

自分としては行ける気力がある事に少しびっくりしたのもさながら,まぁまぁ遅くまで話し込んだ.

休職してからと言うもの、いかんせん人間不信がひどい.

「こいつホンマは腹の中でどう思ってるんやろ」
「なんか言ったらチクられるんちゃうやろか??」

でも話の流れで飯でも行きましょか?となって,わざわざ後日指定で集合して飯に行ったのである.

最初は緊張した.

店の椅子がちっさいだけでなく,クッションはペラペラで背もたれも直角で「ごゆっくりお過ごし下さい」というスタンスには到底思えないテーブルだった事も加味されて落ち着かない.

そわそわ

しかも串カツ屋である.

串カツ屋には鉄の掟がある.

「2度付け禁止」

久々の外食,収まりの悪い椅子,そして鉄の掟.

復帰戦は三重苦の中で始まり,まずは私に対する様子見.

体調のこと,休職中のこと,仕事のこと.
つつき過ぎず,引きすぎずの微妙なラインで取り調べが始まった.昭和の刑事ドラマのカツ丼ならぬ串カツで.


なぜ取り調べにはカツ丼が出るのか? (メディアファクトリー新書 19)

ちなみに、取り調べ室で食べるカツ丼は有料である。

自分に起こった出来事は,他者もいることなのだから自分が話す事でよからぬイメージや噂に繋がって二次災害が発生しては困るので,その辺の詳細は省きつつ説明するのは難解な作業ではありました.
が、「メンタル不調で休職した人」と飯を食う相手方の不安をとってあげないことにはざっくばらんな時間を共有できないと思ってなるべく正直に話しました.

ひと通り話した後,敏腕刑事達はそれなりに納得したのか話題は働き方や今後の事,水原一平の賭博問題についてと話は飛びまくり,それぞれの抱えている悩み相談になった。

まぁ,それなりにみんな悩んで不満があって,満たされない承認欲求がこぼれ落ちそうになっている.

復職して初めて自分のことを職場の人に話してわかった事は、理解者はいるっていう事と吐き出す事が大事だっていうこと。

休職前,ほんとに相談できる人がいなくて,自分は世界中で嫌われ者になっているかのような気分になっていたけれど,そうじゃないよと.

もっと早く相談したり,愚痴ったりしたらよかったと思うけどまぁこれは今となっては仕方がない.

それでもやっぱり一線を引いてしまう自分がいて,分厚いレンガの壁だった心のガードは、向こう側が少し透けて見える程度の隙間が開いたかもしれませんね.

多分こういう経験の繰り返しが復帰への第一歩なのかとも思っています.

理解者はいる.教訓として覚えておこう.

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