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「資本主義のアップデート アドカレ」まとめ その② 12/13~12/24 + アンコール

資本主義アップデートアドベントカレンダー、後半のまとめをお届けします!

前半のまとめはこちら



12/13 浜辺 真紀子 『株主との対話ガイドブック』『この1冊ですべてわかる IRの基本』著者

浜辺真紀子事務所(IR/ESGコンサルティング)代表 、「株主との対話ガイドブック」「この1冊ですべてわかるIRの基本」「ヤフージャパン市場との対話」著者、(株)大塚商会社外取締役、日本マクドナルドホールディングス(株)社外監査役、MORROW SODALIシニアアドバイザー(著書はこちら

「資本主義のアップデート」のベースとなる「金融リテラシー」を高めるために
「上場は誇り」だけど、「株式投資はギャンブル」?
 私は以前より、株式市場に関する一般の方の反応が時折「ちぐはぐ」であることに違和感を持っていました。
例を挙げてみましょう:
・子供が就職する企業が、「プライム市場上場企業(以前は東証一部上場企業)」であると安心する
・上場するスタートアップ企業は凄いと感じる
・株価が高い企業は信頼できると感じる
一方、
・株式投資はギャンブルと同じであり、「株に手を出す」、つまり株式投資をする人は信用できないと感じる
・株式投資で大損した人の話を聞いたことがある
 当然のことながら、上場企業は株式投資を行う投資家がいるからこそ成立します。それなのになぜ、投資行為に対するネガティブな印象が根強く存在するのでしょうか?
 企業が上場することの意味、そしてその上場企業株式に投資することの意味がそもそも理解されていないことが原因の1つになっていると考えられます。

本文はこちら⇒ https://note.com/makikohamabe/n/n0c3c63caca98



12/14 三村 愛 株式会社りぷらす @7万人の統計を基にした似合うファッション×生成AIを展開中

株式会社りぷらす 代表取締役
神奈川県横浜市生まれ。2012 年には株式会社りぷらすを設立。専門スタッフ(コーディネーター)を育成し、7 万人の統計データから生まれた「88 診断」をもとに、一人ひとりが自分の内面に合った自然体でいられるファッションをしながらも、あか抜けて魅力的に見えるように服装・メイクアップ・ヘアスタイルなどのトータルスタイル(見た目)のプロデュースを行う。自身も体型のコンプレックスに悩んだ時代を経験。服やメイクの力でコンプレックスを克服し、起業や結婚に至った経緯から「ファッションを通して人生が変わる」を広める事業に励んでいる。

行き過ぎた資本主義が進む「このファッション業界の片隅で」
私は変えたい。
流行りの服を見てため息をつき「私は可愛くないから似合わないのだ」と苦しむ子たちをなくしたい。
たまたま流行りの服が似合わないだけで、あなたに似合う服は別のテイストでちゃんと存在する。
着られることなく燃やされていく服を、その服と出会えることで幸せになれる人たちが見つけられるようにしたい。
ファッション業界に難をつけたいわけではない、流行そのものが悪いわけでもない。
ただ、行きすぎた資本主義が見直されて、人にも環境にも優しく社会全体の幸福度を底上げできる業界になってほしいと切に願う。
何度も書くが、ファッションにはそういう力があるのだから。
私は私のできうる限りの力を使って、この業界の資本主義の在り方を変えるために叫び、そしてここから新しくAIという名の武器を持って風穴を開けたい。

本文はこちら⇒ https://note.com/mimuraai/n/nb9f0009e06a4



12/15 Marie Oshioka | Heralbony

Creating a world with love, art and diversity. Wharton MBA(理事) / 経産省(METI) →McKinsey→Money Forward Head of IR (+ESG)→Heralbony COOで優しくて強い企業を目指します

「かっこいい」をアップデートする
こういったベンチャーキャピタルから資金調達をしている以上、事業成長によって投資家の皆様にリターンを産まなければならないですし、期待される成長スピードは外部資金を入れない企業と比べて圧倒的に速いです。
 メンバーはデジタルマーケティングやBtoB営業に精を出し、クリエイティブチームはいかにアートの良さを生かしたプロダクトや企画ができるかに頭を悩ませています。社内では他のスタートアップと同じように「リード獲得」「CVR(コンバージョンレート)」「予算達成」など生々しいビジネス用語が飛び交っています。

 このように、ヘラルボニーは間違いなく資本主義の仕組みにのって、お金を稼ぐことを目的にした営利企業です。
 さて、そのような会社であるヘラルボニーは果たして資本主義を「アップデート」しているといえるのでしょうか・・。

本文はこちら⇒ https://note.com/heralbony/n/nfd5f4462cfce



12/16 市川祐子 『ESG投資で激変!2030年会社員の未来』『楽天IR戦記』著者

マーケットリバー(株)代表取締役。『楽天IR戦記』著者。楽天、NECグループ等で約15年に亘りIR(インベスター・リレーションズ)、資金調達、東証一部上場準備等に従事。旭ダイヤモンド工業、クラシコム、Stroly、ユアマイスターにて社外役員を現任。一橋大HFLP非常勤講師。

外国人投資家に言われて刺さったことば3選 ~オーナーとの対話で資本主義の原点に還ろう~

オーナーとトレーダーとの差は、資金提供者の資金の質や、投資哲学の差であると思われます。
日本にも素晴らしい投資哲学を持つ運用会社で、オーナーになっていただきたい会社がいくつもありますが、それらに比べると、海外には懐の深さ(運用期間)も大きさ(資産金額)も桁違いの会社がいくつもあります。
そういった投資家との目的のある深い対話は、資本主義の原点を見るようなもので、IRの世界に身を置いてよかったと今でも思っているものです。
「アップデート」を一回りしたら、原点に戻った、そう思っています。

本文はこちら⇒ https://note.com/marketriver/n/n0097a9f8a6b3



12/17 磯貝 友紀  PwCサステナビリティ合同会社 パートナー

パートナー, PwCサステナビリティ合同会社 
リード・パートナー、PwC Japanグループ、サステナビリティ・センター・オブ・エクセレンス

2003年より、民間企業や政府機関にて、東欧、アジア、アフリカにおける民間部門開発、日本企業の投資促進を手掛ける。 2008年より世界銀行アフリカ局にて民間部門開発専門官として、東アフリカを中心に民間部門開発、官民連携プロジェクトなどを手掛ける。2011年より現職、サステナビリティ・センター・オブ・エクセレンスのリード・パートナーとして、日本企業のサステナビリティビジョン・戦略策定、サステナビリティ・ビジネス・トランスフォーメーションの推進、サステナビリティリスク管理の仕組み構築、途上国における社会課題解決型ビジネス支援やサステナブル投融資支援を実施。業種別協会などと協働の取り組みとして、第二種金融商品取引業協会のSDGs推進ワーキンググループに副座長で参画するなど、同協会の当該領域検討を推進。

欲望をハックする
山口周さんが「資本主義をハックする」とおっしゃっていますが、資本主義とハックすることってなんだろう、という私なりの解釈が「欲望をハックする」ということ。長期にわたりサステナブル・ビジネスの現場で働いてきましたが、「より多くの人がそれぞれのあり方で幸せに生きれるような、より良い社会」ことを実現するのは、誰かから強制された仕組みや、ルールではなく、欲望に働きかけるビジネスの力の見せ所であり、それを一定以上のスピードとスケールで広げていくためには資本主義という仕組みが不可欠となります。もちろん、スピードやスケールではなく、小さなコミュニティを作っていくような試みも大切です。両方のアプローチが手を取り合い、大きな仕組みも、身近なコミュニティも、もっともっとよりよいものになっていけばと思います。

本文はこちら⇒ https://note.com/yuu240/n/n31ac6ba0007a



12/18 加藤俊 株式会社SACCO 代表取締役 

メディア・編プロ(株)Sacco代表。法人が人や社会をどれだけ大切にできているかを情報開示する場coki(コウキ)運営。連載:日経産業新聞(日本経済新聞電子版)や週刊エコノミストなど。一般社団法人SHOEHORN理事。一般社団法人100年経営研究機構参与。

日本版ステークホルダー資本主義の社会実装
いまのサステナビリティトレンドの延長線上に資本主義のアップデートがあるのか?
現在、世界人口は80億人を突破しているそうだ。人類の誕生から20万年をかけて10億人になったのが産業革命後の1850年代のこと。それから僅か200年で10倍の100億人(2050年代)になることが予測されてもいる。
人類とは何か。もともとは地球と生命体との共進化のプロセスで生まれた多様な生物の一種に過ぎないはずだった。それが、いつしか自然を大幅に改変するようになった。ついには自らの母胎である生態系を破壊するようにもなった。肥大した産業経済活動は地球の炭素循環系を攪乱させ、地球温暖化を引き起こした。近年、毎年「異常気象」が言われるが、こうも続けば、もはやこれが「平常運転」。自然界のリズムはすっかり変調をきたしてしまった。格差は広がり、富める者はますます富み、貧する者はますます貧す「K字問題」が世界中で言われるようになった。
こうした人類の活動によって社会経済や地球環境の変動が急増している現象を「グレート・アクセラレーション」というらしい。
惑星の持続可能性に疑義が持たれる中、多くの人が新しい時代を求めている。長きにわたり人類に突きつけられてきた、さまざまな問いをもう先延ばしにはできない。多くの人がそう考え、たくさんの思いが形をまとい、目指すべき社会像や人の生き方のアップデートについて、「これだ!」という明瞭な輪郭を描こうとしている。

本文はこちら⇒  https://note.com/gumigasuki/n/n377d289060f8


12/19 朝山あつこ 認定NPO法人「キーパーソン21」代表理事

「NPOのど真ん中で新資本主義を考える」
 お金が最優先だった時代から、一人ひとりが幸せと感じられる社会のシステムつくりの時代への変化に向けて、このアドベントカレンダーに登場されるような日本のトップランナーの方々が、自分事として捉え考えておられることで、日本はもっと幸せを感じることのできる国になっていけるのではないかと希望を感じています。
私は、19日目を担当するにあたり、お金に換算しにくい活動を行うNPOにおいて23年間事業を行ってきた立場から、2つのことを提案したいと思います。
1.一つ目は、「日本における子どもの意欲の低下の問題」が緊急に対策の必要な課題であるということ。人材が枯渇すれば、資本主義も新資本主義もあったものではない。日本の未来を創造する子どもたちを育むということを企業やビジネスの最前線におられる皆さまと本気で取り組む仕掛けをつくれないだろうか。
2.二つ目は、人の幸せを中心に考えることが新資本主義であるならば、目の前の社会の課題に立ち向かおうとするNPOの社会起業家の卵たちと、企業や新資本主義における“ビジネスモデル”の構築に成功されている皆さまとが手を取り合い、社会課題を解決するNPOの“事業モデル”を作ることを仕掛けていくことはできないだろうか。

本文はこちら⇒ https://note.com/wakuwaku_engine/n/nb9b00932dbf8



12/20 鈴木 直之 株式会社 ZENTECH 代表取締役

大阪府出身。父親の仕事の関係で小学校・中学校と南米ペルーで過ごす。2019年3月、一般社団法人Next Commons Labと愛媛県西条市が実施しているローカルベンチャー誘致・育成事業に参加し、西条市に移住。ZENTECHを立ち上げ、ソーシャルドネーションアプリ「ZEN messenger」の企画・開発・運用を行う。

君たちはどう「配る」か ー資本主義をめぐる冒険
今回初めて「アドベントカレンダー」というものを知ったのですが、これ、めちゃくちゃ面白いですね!
同じ山をいろんな人が別々のルートから登っているのが見える感じというか。
その登山者の一員としてこの企画に参加できることを嬉しく思っています。さて、僕は現在、愛媛県西条市というところで、地域課題の解決に取り組んでいる人たちを支援する「ZEN messenger」というアプリを開発・運営しています。
もともとは大阪に住んでいましたが、2019年に移住してきました。
僕自身、西条市にはなんの縁もゆかりもなく、地域の活動に対してとりわけ興味関心があったわけでもありません。
そんな僕が西条市という地方都市でいわゆる「ソーシャルビジネス」を興すことになるのだから、人生とは不思議なものです。
今回いただいた貴重なこの機会に、なぜ今自分がここにいるのか、少し振り返ってみたいと思います。

本文はこちら⇒ https://note.com/zen_tech/n/na4ec790a93e2



12/21 中久保菜穂 シェルパ・アンド・カンパニー CEIO

資本主義のアップデートとESG評価の関係
ハーバード大学のレベッカ・ヘンダーソン教授は資本主義を再構築するための第一歩は、「株主価値追求を放棄するのではなく、資本主義が依存する自然・社会・制度の健全性を支える義務が企業にもあるという考えを企業が受け入れることだ。」としています。その上で、企業間の協力を強制し、正しいことをさせながらも競争上不利にならないようにすることのできる主体として投資家と政府を挙げています

本文はこちら⇒  https://note.com/cierpa_and_co/n/n2bfb2ecb525c



12/22 篠田真貴子(Makiko Shinoda)エール株式会社 取締役

2020年3月エール参画。日本長期信用銀行、マッキンゼー、ノバルティス、ネスレを経て、2008 年〜2018年ほぼ日取締役CFO。退任後「ジョブレス」期間を約1年設けた。慶應義塾大学経済 学部卒、米ペンシルバニア大ウォートン校MBA、ジョンズ・ホプキンス大国際関係論修士。経済産業省 人的資本経営の実現に向けた検討会 委員。

25年前に見えていた資本主義の未来|「文化資本の経営」
『文化資本の経営』は1999年に世に出た本だ。著者の福原義春さんは、1997年まで10年間、資生堂の社長をつとめ、その後も同社の会長、名誉会長であった。本書は絶版になっていたが、このたび復刻出版された。(私も推薦の言葉を寄せた。)
25年前の経営者が書いた本にいま、私たちが注目すべき理由はなにか?
(中略)
文化とは何か。資本とは何か。
パーパス経営、ESG、D&Iなどは、単にバラバラと発生したキーワードなのではない。資本主義が転換点を迎えていて、これからは「文化資本」が牽引する時代だ。そうした構造変化の結果として必要になってくるものが、例えば今で言うパーパスであり、ESGであり、人的資本だ…と福原さんは書いている。(1999年の本なので、パーパスやESGという用語ではないが。)

本文はこちら⇒ https://note.com/hoshinomaki/n/n373cdfa69cc1


12/23 田中弦 Unipos株式会社 代表取締役社長CEO

1999年にソフトバンク(株)インターネット部門採用第一期生としてインターネット産業黎明期を経験。その後ネットイヤーグループ、コーポレートディレクションを経て、2005年ネットエイジグループ(現ユナイテッド社)執行役員。2005年アドテクとインターネット広告代理店のFringe81株式会社を創業。2013年3月MBOにより独立。2017年6月に東証マザーズへ上場。
2017年に社内人事制度「発⾒⼤賞」から着想を得たUniposのサービスを開始。2021年10月に社名変更し、Unipos株式会社 代表取締役社長として個人の人的資本を発見し組織的人的資本に変えるUniposの提供を中心に活動。
「人的資本経営専門家」として経営戦略と人事戦略を紐づけるための「人的資本経営フレームワーク(田中弦モデル)」の公開や3500以上の人的資本開示情報を読み込んで導き出した独自の見解を数多く発信。

田中弦が語る、2023年度 人的資本経営まとめ&未来予測
人口増社会では、ニーズがあれば人を採用することで売上を向上させることができました。人口減社会においては、ニーズがあっても人を採用することができず、稼働率が落ちる。こういった人手不足に対抗するための、人的資本経営を、経営戦略に組み込んでいく必要性を改めて、思い起こさせる素晴らしいリサーチでした。
そして6月。いよいよ3月末決算を経て、3月末決算企業の2325社あまりの企業が有価証券報告書における「初の有報での人的資本開示義務化」を経験することになりました。積極的に開示を行う企業と、消極的に様子見した企業と二極化が見られました。私田中とボランティアグループも、開示と同時に2300社の全件を読み込み、調査を行いました。

本文はこちら⇒ https://unite.unipos.co.jp/2129/?fbclid=IwAR0-6CdyLWLuSBZJmoOieL5cDZBCWVuQ57WdOCXnmmKB7-MDsd9PHfE5joU



12/24 佐藤明 株式会社バリュークリエイト パートナー

1987年野村證券グループ入社、以後1989年に同社証券アナリスト。
2000年、IT業界に特化した投資調査会社で調査部長。
2001年5月日米公認会計士の三冨正博と株式会社バリュークリエイト設立。
東京理科大学大学院(MOT)非常勤講師、デジタルハリウッド大学でコーポレート・コミュニケーション論准教授、海外資産運用会社、レオス・キャピタルワークス株式会社、長期投資のコモンズ投信取締役などの社外取締役を経験。現在、株式会社ソケッツ(東証マザーズ)の社外取締役を務める。

【資本主義のアップデートを考える】
皆で、資本主義のアップデートについて考えるという企画、素晴らしいですね。現実を直視すれば、現在の資本主義が様々な面で限界にきているのは明らかです。金融資本主義が生み出すボラティリティ、地球と人々の心への負荷、格差拡大・分断などの問題は、資本主義のアップデートだけではなく、価値観・制度など、世界のOSそのものがアップデートされるの時がきていることを示唆しているように感じます。
僕の関心は、どうやって、資本主義枠組みに「ワクワク」(ココロ)を取り戻すかです。そして、現時点での僕の提言は、ANDを青臭く議論する、文化・リベラルアーツから学ぶ、オーナーシップを持つの3つです。

本文はこちら⇒ https://www.facebook.com/akira.sato.102/posts/pfbid021XXXdukpLYWajRxRJhJPP6h9ppgcvPmJGYQr4gnmjwNRiixt38j5nBeKS925kPrNl


12/25 小平龍四郎 日本経済新聞 上級論説委員兼編集委員

日本と海外の金融機関やマーケットを30年取材。現場の記者時代には「山一証券自主廃業」「村上ファンド登場」「カネボウ上場廃止」などの特報に関わる。東証・兜クラブキャップや論説委員、アジア総局編集委員などを経て、現職は経済解説部編集委員。日経本紙コラム「一目均衡」を10年以上執筆。著書に「グローバルコーポレートガバナンス」「アジア資本主義」「ESGはやわかり」いずれも日本経済新聞出版社。

「ESG」から「esg」へ~バズワードを脱して前に進め
環境問題、ガバナンス改革、さらには資本主義再構築の思潮。いくつもの要素が重なり、ESGをバズワードへと押し上げた。30余年、金融・資本市場を取材し、さまざまな流行語を見聞きし書いてもきた筆者からしても、かくも長きにわたり高頻度で使われてきた言葉はちょっと記憶にない。あえて類似のアルファベット省略形を探せば、新興国ブームをつくったBRICs(ブラジル・ロシア・中国・インド)だが、それも00年代初めの数年に限られていた。
ESG関連の記事数が初めて減少に転じることは、ブームの終わり以上の意味を投げかけている。ESGをどのように昇華させるべきか、一人ひとりが考える時なのだ。

本文はこちら⇒  https://note.com/ryushiro/n/ne4bbcd4c3eeb


【アンコール ~特別寄稿~】

■アンコール その① 
12/15 田辺理(株式会社コノセル Co-founder/CEO )HP


日本政策投資銀行、米国留学(UC Berkeley MBA)、BCGを経てQuipperに入社。同社にてスタディサプリの事業責任者、グローバルでのプロダクト責任者等を歴任。2020年1月、株式会社コノセルを共同創業。か

資本主義を通じて、社会課題を解決する
リターンの最大化を求められる投資家は、資本効率が良く、広大な市場を急速に開拓しうるデジタルサービスを、数多ある投資候補の中から好んで投資することが多くなる。また、日本でもVC市場の成熟化に伴い、VCのファンドサイズは大きくなる傾向があるが、それは、その大きなファンドサイズに見合うリターンを出しうる投資先のみが選別される状態を生み出す。平たく言えば、ユニコーンになりうる事業でなければ、大規模な資金をVCから調達するのは難しいことを意味する。

本文はこちら⇒  https://conojuku.notion.site/d0cfadf6d851479180b21fc93e266b8a

■アンコール その② 
12/23 金光 碧(株式会社bitFlyer 執行役員 Head of Crypto Strategy)プロフィール


瀬戸内海生まれ横浜育ち。一橋大学経済学部卒業。2006年からゴールドマン・サックス証券投資銀行部門資本市場本部でデリバティブストラクチャリング(主に株式デリバティブとCBと為替デリバティブ)を担当。日本初のストラクチャーとなる案件を複数手掛ける。2015年に暗号を学習する過程でビットコインに強い興味を持ち、2016年1月にbitFlyerに入社。当初はPR業務と管理部業務全般を担当。その後、金融機関としての財務、トレジャリー業務の担当を経て2022年より新規暗号資産とIEOを担当。

資本主義からこぼれるものにお金をまわす~ツールとしてのDAOとGenArt~

この地域では山古志に住む住民と、山古志の暮らし・文化に共感する非住民による「ネオ山古志村」という動きが始まっている。
非住民のネオ山古志村民は電子住民票を持ち、リアル村民にも認識され、地域の行事にもリアルまたはメタバースなどデジタル上で参加できる。
過去には非住民のネオ山古志村民が拠出した資金の一部で、投票で選ばれた山古志村振興プランが実行されたりもした。また、非住民のネオ山古志村民は草刈りや雪かきを無償で手伝ったりしている。
今後、ネオ山古志村民が拠出した資金をプールし、この使途を住民、非住民の投票で決めていく、ということを実施していく予定である。

資本主義からこぼれるものにお金をまわす~ツールとしてのDAOとGenArt~

本文はこちら⇒ https://note.com/midolix/n/nadcdd70c6102

■アンコール その③ 12/24 馬渕 磨理子(日本金融経済研究所 代表理事 / 経済アナリスト)HP / note

京都大学公共政策大学院 修士課程を修了。トレーダーとして法人のファンド運用を担う。その後、金融メディアのシニアアナリストを経て、現在は、一般社団法人日本金融経済研究所 代表理事として企業価値向上の研究を大学と共同研究している。イー・ギャランティ社外取締役。フジテレビ「LiveNewsα」、読売テレビ「ウェークアップ」レギュラー出演中。NHK「日曜討論」、フジテレビ「日曜報道」など討論番組にも活動の幅を広げる。

資本主義、「懐の深さ」と「レヴィアタン化」

哲学者トマス・ホッブズが1651年に著した政治哲学書『リヴァイアサン』の中で、神を除き、この地上において最強のものを象徴したことばとしてリヴァイアサンを使っています。
特にホッブズは「国家」という巨大な創造物を、この架空の怪獣で表現しています。そして、国家権力の暴走を食い止める「最後の鎖」が憲法なのだと。
1651年頃は、国家を怪物と捉えるならば、そこから、約370年の歴史を重ねるなかで「資本主義」こそが最もレヴィアタン化していると思います。
利潤追求が当たり前であり、搾取が正当化されるのが資本主義。この世の中、見渡しても資本主義の名のもとに、全く搾取のない安全地帯など存在しないでしょう。

本文はこちら⇒ https://note.com/mabuchi_mariko/n/ncc4ce5284745

総括 清水 大吾(元ゴールドマンサックス証券)資本主義の中心で、資本主義を変える著者

青臭い理想論を掲げ、覚悟を持とう
既存の経済システムを変えるというのは相当に困難、というかほぼ不可能でしょう。でも、たとえ直接的に変えることは出来なくても、変化の流れを作り出し、そして大きくしていく事によって、後で振り返った時に「あの時が転換点で、結果的に変わったよね」という状況は作り出せるはずなのです。しかしながら、「後で」というのが10年後なのか100年後なのかは誰にも分からない。その時には自分がもう地球上にいない可能性も十分にある。そんな雲をつかむような壮大な取り組みだというのが、「資本主義を変える」ことに関する冷徹な現実なのでしょう。
じゃあ何もやらないのか?数十年後の子孫たちからの、「なぜあの時に行動してくれなかったの?今ではもう手遅れじゃないか。。。」という声なき声に耳をふさぐのか?

本文はこちら⇒  https://newspicks.com/news/9373866/body?ref=topics

発起人中村からのコメント


資本主義のアップデートを考えるアドベントカレンダー、無事すべての投稿が完了しました!
多くの識者やよりよい社会のためにの活動をされている方々から、色んな目線で「資本主義の課題とよりよくする方法」について寄稿を頂いたこの企画。
通して読んでいただけると、多くの気づきがあること間違いありませんので、ぜひ読んでみていただけると嬉しいです。

多様な観点でしたが、1つ印象に残っているキーワードは、「一人称」「当事者意識」「自分の物語を生きる」ということ。「お金」という「客観的な価値」を最大化するパラダイムに振り回されがちな資本主義という社会だからこそ、それを使いこなすには「他者から押し付けられる価値観ではなく、自分の価値観と向き合う」という趣旨のことを、複数の方が言及されていることは印象的でした。

今回の企画を思い立ったのは、11/13のこと。
知り合って間もない清水さんにこの企画を持ち掛けて、こんな短時間で、こんな素晴らしい企画ができたのは、ひとえに「志」の力だったのだと思います。

清水さん、企画に賛同いただいたみなさん、記事を読んでくださったみなさん、本当にありがとうございました!

一人一人が自分とその周りを、少しでもよくできたら、社会全体はちょっと良くなるはず。

今年も、よりよい1年にできるよう、皆さんがんばりましょう!

また、皆さんの記事の内容にも触れたまとめ記事も書いてみようと思います!

資本主義のアップデートアドベントカレンダーはこちらから


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