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半藤一利さん

先日、半藤さん何お亡くなりになりました。

私が半藤さんの本を読み始めたのは50を過ぎてからです。「日本のいちばん長い日」「昭和史」は面白くて何度か読み返しました。

また、下町育ちでいらっしゃって勝海舟が大好き、夏目漱石が大好きという点でも大変親近感を感じていました。

膨大な資料とインタビューに基づく物語は、昨今の歴史修正主義や陰謀論へのアンチテーゼとして、正統的な実証主義な歴史探偵の面目躍如と言った印象でした。

いつの間にか自分が左翼扱いされるようになったと苦笑い混じりに発言され、戦争前後の日本の指導者達の無能さ、盲目さ、無責任さを追求するとともに、ご自身も含め国民全体が戦争を後押しして来たという批判もされていました。

そして大切なのは「熱狂しない事(論理的に思考すること)」「大局観を持つこと」「事実に基づいて自分で考え判断すること」を後世の私達に訴え続けてくださいました。

改めてご冥福をお祈りいたします。

P.S.ちなみ私の息子は勝海舟の幼名麟太郎としました。



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