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オタクがTHE FIRST SLAM DUNKを語ったらこうなる

スラダン博士なわけではなく、生きざまがオタクなだけです。どうもこんにちは。

今年を振り返るにあたってどうしてもこの映画について語りたく、タイピングしています。


・今現在まだDVDは発売されていません。映画館での記憶で書きます。
・シーンの順序はめちゃくちゃです。
・記憶違いもあるかもしれません。
・全シーンにコメントしたいほどの愛があるけどそうすると読むのに1日かかると思うので、本作の主人公・宮城リョータにフォーカスします。
・観ていない人への配慮は一切ありません。ネタバレのかたまり。
・何度も観た人たちとキャッキャ語り合う気持ちで書きます。

さあ、元気よく行こう!!


・最高のOP

ウッッッッワァ~~~~~~~~~~~!!ドンドンドンドン!(太鼓を打ち鳴らす)
THE Birthdayの音楽とともにキャラクターが描かれ、動き出す。キャラが増えるのと同時に音も増えていく演出、粋すぎん?そんでもって悪役顔の湘北と曲がマッチしすぎてる。
湘北に対して、足元からのアオリで対戦校が階段の上から下りてくる。一体どこ高?どこ戦が観れるの‥?ドキドキドキドキ‥‥‥‥‥
ギャーーーー山王ーーーーー!!!ウオォォォォォォォーーーーー!ドムドムドムドム!(ドラミング)

ほんとこの瞬間に心臓ドックンなったわ。
ありがとうございますありがとうございます一番観たかった試合です。
映画館で山王ってわかって本当に良かった。初日の朝に行って大正解だった。間違いなくここ数年で最も胸が高鳴った瞬間。

・リョータ!!!

リョータが主人公‥!?うれしいいいい!
小さい頃は親の影響で流川がすきで、思春期はミッチーがすきだった。今はみんな大好きだけどリョータはなんか特別な気持ちがある。
努力の人って本当に応援したくなるよね。

・ソーちゃん…。

お父さんが亡くなり落ち込んでるお母さんに対して「俺がこの家のキャプテンになるよ」って言える兄・宮城ソータ。強さと優しさを兼ね備えた圧倒的な光。
そしてそんな光のソーちゃんまで亡くなってしまうんだから神様は本当にいじわるだよ。リョータが最後に兄にかけた言葉が「ばかソータ!もう帰ってくんな!」なのも切ない。こんなん一生抱えていく傷になるじゃん。

・「行ってくる」

ソーちゃんの形見のリストバンドを着けて山王戦に挑むリョータ。
はぁ~~~(言葉にならない)

・試合のスピード感

しょっぱなのアリウープがさらっと描かれすぎて初見はエッ!?ってなったけど、このあとすぐこれが良いって思える。月並みな感想だけど本当の試合を観ている感じが最高。スピード感や筋肉や汗の感じもリアルだから胸が熱くなる。試合の全体感とかフォーメーション、誰がどんな動きをしているのか気になって何度も映画館に通った説あるんだから。

・ひどいおじさんズ

ミニバスの試合で「あれはだめだ」「兄貴の代わりにはなれないさぁ」っていうおじさんズ。ねぇ、なんでそんなこというの!?(怒)しかも聞こえるところでさぁ。
大人って、大人同士では当たり前にする配慮を子どもにはしないことって結構あるけどそれなんなの?子どもってちゃんと分かってるしちゃんと傷つくんだよ。
兄貴の代わりになれないなんてそんなの当然じゃん。だってソーちゃんはソーちゃんで、リョータはリョータなんだから。

・リョータと母‥

試合にも負け、心ない言葉も浴びたチビリョータがこっそり兄の部屋に入って兄のゼッケン着るシーンさ、ソーちゃんにすがりたいのかな。
ここで狐のお面つけてるのって、自分じゃない何か…それはソーちゃんかもしれないけど…になろうとしてたりするのかなって。キュッてなるわ胸が。
そこに母が入ってきてどんどん兄の私物を捨てていってしまうんだけど、母の「なにも兄弟で同じ背番号にしなくたっていいのにね」って言葉。捉え方によっては突き放した感じにもみえて切ない。

・「7番がいい」

7番がいいんだね‥(号泣)
兄と同じ7番がいいと言うリョータに激昂して、取っ組み合いでお面やゼッケンを剥がす母…。見てらんないよ‥。
母はソーちゃんの気配を捨てることで前に進もうとしてるんだと思うの。でも「やぁめぇてぇっ!」っていうリョータの悲痛な叫びが切なすぎた。このシーンほんと辛い。
引っ越し先の神奈川で団地のおばさんに「うるさいのよ!」ってすごい剣幕で怒鳴られるシーンと、このシーンがわたしは一番きつい。
リョータの救いを奪わないで‥。

・アンナちゃん大丈夫?

末っ子のアンナちゃん。無邪気で天真爛漫な感じだけど、これきっと自分の役割をわかって振る舞ってるんじゃないかなぁ。アンナちゃんがいないと宮城家は暗くなってしまう。リョータと母をつないでいるのも彼女だし‥。
月に1回スイーツパラダイスに連れて行ってあげたい。


突然ですがリョータのかっこいい試合シーンを5つピックアップしてオーダー組みます。

先鋒 「40分付き合ってやるよ」

前半最後のとき(かな?)の、日本一のガード・深津に対して「引かねえよ!」「40分付き合ってやるよ!この野郎!」
はい、かっこいい。

次鋒 「OK~パス出すっすよ」

満身創痍の三井が「もう腕あがんねぇ」って言ってるときに「OK~パス出すっすよ」っていうリョータ最高にクールだ。三井はやってくれるってわかってる。
というかポイントガードっていいよね。

中堅 「俺たちならできる」

怪我で下がってた花道がコートに戻ってきたとき「へい!」って集合かけるリョータ。メンバー集めて指示出ししたあとの
「あのさ」「俺たちならできる。」

…(´;ω;`)クッ…

1年のときに声をだせとゴリに怒られて「俺はそういうキャラじゃない」って言ってたリョータがだよ?その様子を見てゴリも円陣をリョータに任せるのがいい。「1・2・3!」「勝ーつ!」(これ↓)

副将 三井へのノールックパス

花道のナイスブロックで湘北ボールになったとき、リョータが即座に走り出す。ここは絶好調の流川にパスするだろと思いきや、ノールックで三井にパス出すとこ、すっっっごいすき。めちゃくちゃかっこいい。めちゃくちゃかっこいい。※大事なことなので2回言いました。
そのときの三井の描き方も最高なの。足元アップで3Pになるエリアにトトッて着地してシュートするの。よくぞ走ってた三井…!
湘北ベンチと一緒にガッツポーズしちゃう。

大将 プレス突破

言わずもがなの名シーン。山王の最強プレスを突破するときの「ドリブルこそチビの生きる道なんだよ!」
10FEETの第ゼロ感が爆音で流れるのずるい。今さらだけど曲と合いすぎてる。
リョータってばどんだけ低い姿勢のドリブルできるの?いつも自分より10cm以上大きくて体格のいい相手とばかり闘っててさ‥もう君がNo.1ガードだよ。かっけーよ。

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もっと好きなシーン山ほどあるけど厳選したぜ…。ハァハァ…。


・安西先生の安定感

「30秒息しよう。
わたしが山王ならまだゾーンプレスで行くでしょう、相手の心が折れるまでは。
…折れないけどね。
宮城くん、ここは君の舞台ですよ」

ここの流れ全部大好きです先生。一生ついていきます!!!

・竹中先輩

過去回想でゴリを馬鹿にしたりリョータに絡んだりする竹中先輩。
こんな嫌な先輩いる!?って観るたびにムカっとするけど、きっと彼もゴリが入ってくる前はそれなりの目標を持って楽しくやってたんじゃないかな。そこにガチ勢の後輩が入ってきて見下され(たように感じ)たら、ああいう態度になるのも分からなくはないなって‥。
まだ溜飲の下げ方もわからない子どもなんだよね、っていう感想をお見かけしたことがあるけど本当にその通りなんだよ。心に留めておきたい。

・「宮城はパスができます」

プライドのせいでゴリへパスを回すことをせず、結果試合に負けた竹中先輩。その竹中先輩がリョータを馬鹿にしたときにゴリが言った台詞。
「宮城はパスができます」
この時リョータが目を見開いてびっくりしてるんだけど、少しうれしさが滲んでいるように見えてとても良いよね。一方ゴリは悲しそう?悔しそう?な目をしてるの。

もうさ、とりあえずみんなまとめておばさんのとこにおいで?焼肉連れてってあげるから。
あと竹中はちょっと別で会話しよ?話きくよ?

・花道の人生

いままで人を殴ったり殴られたりの生活で、誰かから真っすぐな期待をかけられることもヒーローになることもなかった人生なんだよ花道は。
その花道がベンチのみんなから手を握られて気持ちを託されるのグッと来すぎる。泣くよこんなん。コートではリョータが「待ってたぜ問題児」って声かけてくれるの。
これってさ、竹中先輩たちから問題児扱いされてたリョータにゴリが「パスができます」って期待をかけてくれたことと同じことをリョータが花道にしてるわけで。
この構成ほんと天才じゃない?

・木暮の「がんばれ」

ベンチメンバーも一緒に闘ってることがよくわかるシーン。ここ木暮と同じ顔しながら映画観てる。

©I.T.PLANNING,INC. / 2022 THE FIRST SLAM DUNK Film Partners

ベンチが一気に沸き立ってワッと立ち上がってガッツポーズしたり。石井の湘北に入ってよかった…とか。わたしもぐひんぐひん泣いちゃう。
今気づいたけど、わたしこの映画をベンチから応援している気持ちで観てるわ。

・沖縄で号泣するリョータ

リョータが悲しみや苛立ち、不甲斐なさや怒りを発散できる場所は神奈川にはないんだね‥。沖縄の秘密基地にはソーちゃんの気配がまだあって「なんでかな、俺は母ちゃんを怒らせてばっかりだ。ソーちゃんがいれば…」っていって、声に出してわぁわぁ号泣するところ。
わたし口元が富士山の形になるくらい嗚咽をこらえてフゴフゴしてる。マスク必須。

泣くだけ泣いた後に、心を決めて練習するリョータ。あぁリョータ…。(語彙力)

・彩子のすばらしさ

彩子かわいいキレイ優しいかっこいい最高。
夜リョータと彩子が外で会話するシーン大好き。リョータっていつも強気というか飄々としてるし好きな子の前でかっこつけそうなのに、この時は珍しく弱音を吐くんだよね。このやりとりの同級生感が非常に良きなんですけど分かってくれる人います…?もし彩子がリョータにとって先輩や後輩だったらこの感じにはならないんじゃないかと思うんだけどどう…?

ちなみにさ、この時の彩子の「いつもみたいに余裕でいなさいよ」みたいな台詞を通して、
リョータってソーちゃんの言ってた『怖いけど、めいっぱい平気なふりをする』を大事にして頑張ってきたんだなってわかる。じーん。

・フン!ってやるやつ

三井の3Pが決まったあと、花道・三井・リョータが山王にフン!ってボディビルダーみたいなポーズかますとこかわいい。すき。

・床をバンって叩くやつ

深津とかがやるドンキーコングみたいに両手で床叩くやつ。わたしもやりたい。バスケ部の男子高校生に転生して床バンしたい。

・湘北について語る安西先生

それぞれへの言葉は省略するけど、
赤木くんと木暮くんがずっと支えてくれた土台の上に、これだけのものが加わった
ゴリと木暮…あきらめないで頑張ってきてよかったね。
ゴリって決して器用ではなくて言葉選びも上手じゃないから先輩や同級生ともぶつかったり煙たがられてきたわけで。
でも笑われても夢をぶらさずにいてくれたから湘北がここまで来れたんだ。すごいよ…。

・母への手紙

リョータが母へ手紙を書けたのもさ、インターハイがソーちゃんの辿るはずだった未来だからだと思うの。
お母さんにとってソーちゃんがいっとう特別な子だったとリョータは感じていて、だからこそ普段ソーちゃんの話題はタブー視してる。
でも明日、ソーちゃんの夢の舞台に自分が立つ。ソーちゃんを連れていく。これってリョータにとってとんでもなく特別な出来事だから、母と向き合う勇気にもなったんじゃないかな。

でさ、「生きているのが俺でごめんなさい」って…。ずっとリョータがどういう思いで生きてきたのかを表していて胸がギュッってなった。リョータの気持ちもちょっとわかるし。
でもこの気持ちは母に罪の意識を背負わせてしまうってわかってるからクシャクシャにして捨てるんだよね。なんて優しい子なんだろう。
親戚のおばさんになって抱きしめたい。すっごいいいバッシュ買ってあげたい。

・沢北の涙

最後まで消化できなかったのが最後の沢北の涙だったりする。あんな感じで彼は泣くかなぁ?っていう違和感があったんだけど、彼だってどれだけスーパーマンでもやっぱりまだ17歳なんだよねっていうこととか、負けるという経験の重さと瑞々しさみたいなものを表現しているのかなって解釈した。「這い上がろう。負けたことがあるというのがいつか大きな財産になる」はいつ見ても名台詞だよね。こんな監督のもとでスポーツやりたい。

・「おかえり」

帰ってきた息子に山王の感想を聞く母。
「怖かった」って答えるリョータ。
こんな風に試合について会話するのも久しぶりだったんじゃないかな。

お母さんのぎこちない肘タッチ・肘つかみ・肘ゆすり。そして「背、のびた?」「おかえり」
この不器用な親子はきっと大丈夫って思えて、きれいな涙がつ‥って頬を伝うよ。ブラボー(拍手)


リョータパートに絞ってもこんな長さになってしまった。

それにしてもさ、映画見終わったあと本気で
生きてて良かった~~~!
って言っちゃった。
だって連載終わって何年たつよ?
山王戦がアニメーションで見られる日がくるなんて思ってなかった。OPで山王が出てきたときの胸の高鳴り、一生忘れられないと思う。

わたしはスラダン世代とは少しズレてて。夏休みにやってたアニメの再放送を見たかな?くらい。

運動音痴でスポーツ全然できないわたしだけどね、読んでて・観てて、心震えるんだよ。自分が体験してこなかった熱い気持ちを感じてる
本当にこの作品に出会えてよかった。

運動音痴なわたしがスポーツ観戦がすきなのは、スラムダンクの影響に他ならないもん。

製作に携わったすべてのみなさんありがとう。
最高です。Blu-Ray買う。復活上映も行く!

そしてそして
この巻物を最後まで読んでくれた奇特なあなた。

もしいらっしゃったらあなたも立派なオタクです。ありがとうね〜〜!!

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