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気になる中東

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中東、アラブ、イスラムというと何となく怖そう、そしてよく分からないという方が多いのでは?私はジャーナリストでも研究者でもありませんが、これまで何ヶ国かを訪れた経験と独自にウォッチ… もっと読む
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記事一覧

「サダト・最後の回想録」を読んで|気になる中東

前々回のサダト政権に関する記事の中で、「サダト・最後の回想録」という本の内容について少し…

コウ
3年前
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ムバラク長期政権からアラブの春以降|気になる中東

前回記事では、アラブとしてイスラエルとの初の和平協定を結びながら、凶弾に倒れた大統領サダ…

コウ
3年前

アラブとして初のイスラエルとの国交樹立を果たしたサダト|気になる中東

前回はナセル大統領の時代について概説した。 ナセルの時代は、私もまだ生まれていないか小…

コウ
3年前
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アラブ民族主義を主導した第三世界のリーダー、ナセル|気になる中東

前々回の記事で書いたとおり、エジプトは1952年、自由将校団による王制打倒クーデターにより共…

コウ
3年前
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33年前に行ってみたエジプト|気になる中東

私の人生初の海外旅行は24歳のとき。就職前、大学院の卒業式を控えた3月だった。初めての海外…

コウ
3年前
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私の人生初の海外旅行先エジプト|気になる中東

ちょうど夏休み最中の8月13日、テレビ東京で「有吉の世界同時中継~いまそっちはどうなってま…

コウ
3年前
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One Lebanon 再び輝きを取り戻してほしい|気になる中東

前回記事で紹介したテレビ東京「未来世紀ジパング 謎のモザイク国家 レバノン」(2015年8月10日放送)では、レバノンの人々の親日的な様子も紹介されていた。70年前の敗戦から立ち直り先進国の一員にまでなった日本を見て、「いつか自分たちも日本のように」と思ってくれているようだ。 古い話で恐縮だが、私が20代の頃にエジプトやヨルダンを旅行した際も、日本はアメリカに原爆を落とされ、そこから立ち直った、だから俺たちと日本人は友だちだ、ということはよく言われた。 以前の記事で、

復興「中東のパリ」再び立ち上がれるか|気になる中東

前回記事では1975~90年にかけて内戦とイスラエル侵攻により首都ベイルートは荒廃、しかしその…

コウ
3年前
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「中東のパリ」から泥沼の紛争地域に、レバノン近代史|気になる中東

ベイルート大爆発事件の影響はまだ続いているが、元のシリーズの内容に戻したいと思う。 レ…

コウ
3年前
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A-POPを聞いたことありますか?|気になる中東

うちの娘はK-POPに夢中なのだが、皆さんはA-POPをご存じだろうか?と言っても私がA-POPと言っ…

コウ
3年前
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カルロス・ゴーン氏の逃亡先レバノン|気になる中東

昨年(2019年)の大みそかに、突然飛び込んできた大ニュースと言えば、カルロス・ゴーン氏の逃…

コウ
3年前
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中東和平へ、日本とヨルダン|気になる中東

ここ30年ほどの中東情勢を見てきて私が実感するのは、結局軍事力は何の解決にもならないという…

コウ
3年前
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複雑化する中東情勢と現代ヨルダンの課題|気になる中東

ヨルダンは西の国境でイスラエルと接しており、フセイン前国王の時代には、パレスチナ問題への…

コウ
3年前

ヨルダン国王の現実主義|気になる中東

前回記事では、28年前にヨルダンに旅行した際のことを紹介した。 1992年当時は、まだ現国王の父、フセイン国王の時代だった。フセイン国王はこの頃すでにガンを患っており、アメリカの病院で治療を受けていた。私がちょうど紅海に面した港町アカバに着いたとき、国王が治療先から帰国されたというニュースが流れ、アカバの街は夜中まで国王帰国を祝って走りまわる車のクラクションなどでうるさかったことを憶えている。 フセイン国王は1952年に16歳で国王に即位した。そこから亡くなる1999