風通しの良さも、吹く風による。【一枚の刻み-288-】
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オフィス移転からまもなく半年。
外部の方から新オフィスの印象を聞かれることが多い。
「新しいオフィスはいかがですか?」という問いに対して、「めっちゃ狭くなりました」と率直な感想を述べる。
これを横で聞いた同僚が「狭くなったじゃなくて、コンパクトになっただろう」と口をはさむ。
物は言いようで、聞こえのいい言葉を使うべきと彼は言いたいのだが、ここで「コンパクト」は適切でない。
実際のところ、機能的な制限や支障がないように小さくまとめたのでなく、とても働きにくい狭さを感じている。
物事へのポジティブ思考には賛成だが、この実態から目をそらすように嘘を並べることは、建設的と言えない。
不満や困りごとを訴える人の言葉に耳を傾けるのでなく、「その考えはおかしい、このように考えられないのか」という抑圧。このような上層部から始まる思考は末端まで広まり、もはや社風ともいえる。
風通しの良さとは何かと、あらためて考えるこの頃。
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多様性を理解するうえでも傾聴は、大切な要素の1つと考えるのですけどね。
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