間違いは、間違いなのか。 【一枚の刻み-280-】
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人は間違う。
間違う前提で考えてみると、世界の見え方が変わってくるのではないか。
校正者の牟田都子さんの講演を聴講して、印象深く残った考え。
ドキュメントの制作のみならず、最近はドキュメントの校正を行うことが増えた。
校正は日常であり、責任重めの業務の1つでもある自分にとって、牟田さんの言葉は重い。
「間違ってはならない」という圧が、周囲の人や自分の中からかかってきて、息苦しさを感じていた。
その中で長年やっていると、自分が耐えるだけでなく、自分が感じていた圧を他の人にもかけていたのではないか。
そんな疑念、悔いのようなものが残る。
特に僕が所属する会社のような同調圧力の強い組織では、自分は気にしなくとも周りに良きも悪きも影響を及ぼす。
この流れを何とか変えたい。
自分が良いと思うことも、普遍的なものとは限らない。
時代も周りも変わりゆくのだから、自分も変わりゆくもの。
今日の間違いは、明日もそうとは限らない。
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間違いと思ったことは間違いではなかった。そんなこともありうる意識で、やっていけたらと思います。
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