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秋のカナダ遠征③

お久しぶりです。いろいろ年内に納まらず、次のカナダ遠征が来てしまいました。やむを得ず、機内で書いています。(もう先週くらいから、飛行機で書けばいっか!と諦めてたのもある)

師走、忙しいですね。忙しいと言っていても、隙間が空いてると予定を詰め込みがちなので、コントロールが難しい。(自分のせい)

10月に行ったカナダ遠征の振り返りの最終回です。

①はこちらからどうぞ。

以下、遠征の概要と目的を。

目的は主に、
・ミックスダブルスで国際経験を積むこと
・試合数をこなすことで、作戦やショットの幅を広げること
・来季以降の強化指定やオリンピック代表選考に関わる世界ランキングのポイントを獲得すること
以上の3点です。

具体的には、全大会決勝トーナメント進出を目標にしていました。

秋のカナダ遠征

3週目はOntario州(以下ON州)へ飛行機で移動。青木コーチと高橋トレーナーはSaskatchewan州(以下SK州)から帰国でしたので、青木選手と私、母と娘の4人になりました。

SK州より暖かかったです

Palmaston Mixed Doubles Spiel

優勝を目標に設定した大会。参加した3大会の中では1番SMF(大会のレベルを表す数値)が1番低く、2.0でした。

元々は3大会ともSK州内で、3週目はSwift Currentで開かれる大会に出場予定でした。フライトや宿泊を手配していましたが、残念ながら大会自体がキャンセルになり、予定を変更してON州へ。この変更が大変でした。(お金がまあまあかかりました) これも修行?だと思って頑張りました。(勝って賞金稼がねばと)

前の2大会はSK州内でしたので、参加チームがなんとなく似ていましたが、ON州に移動してきたらまた参加チームが全然違いました。

こじんまりとしたリンクでした

日本から来たと言ったら、リーグ戦のおじいちゃんおばあちゃんたちがとてもびっくりしていました。

予選結果

Sherk/Sherk
17-1 WIN
いきなり試合が遅れてスタート。元々21:00スタート予定でしたが、前の試合までの進行が遅れていたため、30分程遅れていました。
初戦でしたが、3日前から練習できていたので問題なく大会に入れました。

Smith/Thompson
8-6 WIN
前半で7点アップでしたが、中盤巻き返されて2点差に。そのまま2点差を守って勝てました。なかなか大味な試合でした。ミックスダブルスの怖いところですね。

Zheng/Pietrangelo
9-3 WIN
参加時点で1番ランキングが高いチームでした。この試合開始もものすごく遅れていて、近くのTim Hortonで1時間以上つぶしてました。
前半は競ってましたが、後半一気に突き放して終了。

予選を3勝で終えました。直接準々決勝進出しました。

決勝トーナメント

予選の各ブロック1位が準々決勝に上がり、ブロック2位の中の上位4チームがプレーオフへという変則ルールでした。プレーオフへ回ると最大で1日4試合のため、1位で上がれて良かったです。

準々決勝
Spruit/Spruit
10-0 WIN
プレーオフから上がってきたチーム。家族でリンクに来ていて、お子さんたちはリンクで父母が試合してるのをYouTubeとか観ながら待ってました。試合は体力にゆとりのあるこちらが押して押し切って勝ちました。この後もまだまだ長いのでこの試合を早く終われたのは助かりました。

準決勝
Holyoke/Konings
7-5 WIN
4点ビハインドで前半を終了、なかなかツライ試合でしたが後半粘ってまくって勝てました。この試合が1番しんどかったです。

決勝
Cottrill/Cottrill
5-3 WIN
対戦相手も子供連れで、決勝はロビーで子供たちが遊び、大人はオンアイスで試合していました。大会主催者でもあり、子供もいて、大変だったと思いますが、決勝まで上がって来た点はさすがでした。
決勝は最初の3点アップを最後まで守りきった試合でした。
Katy Cottrill選手は、4人制で以前試合したことがありました。その時はお互い子供がいませんでしたが、こうやってライフステージが変わってもまた試合ができて感慨深かったです。

優勝後の1枚 by 母

大会全体としては、6戦全勝でした。目標達成!

大会の感想

結果としては全勝でしたが、内容はさまざまでした。大勝した試合、途中で追いつかれた試合、逆転勝ちした試合、シーソーゲームなど。アイスコンディションも安定しなかったのですが、その中で勝ち星に繋げ続けられたことは自信になりました。


カナダ遠征全体の感想

カナダ遠征全体の戦績
Martensville  6勝1敗
Moose Jaw   8勝0敗
Palmaston    6勝0敗
               計  20勝1敗

遠征前の目標を遙かに上回る結果でした。正直ここまでできると思っていなかったのでびっくりしたのが1つと、同時に目標の再設定が必要だなと感じました。
1番の収穫は、自分たちが今どれくらい世界と戦えるのか、世界の中で自分たちのポジションがなんとなく見えてきた点です。今までは日本国内と韓国チームとしか試合をした事がなかったので、推しはかることが難しかったですが、こうやって挑戦したことは自分たちの経験値を上げる以外にも非常に役に立っていると思います。

ちなみに青木コーチはずっと、「世界に出ても戦えると思うよ」と言ってくれていましたが、当の選手たちがそう思っていませんでした。選手たちの実力を正しく分析した上で、勝てると信じてくれている存在がいるという事は、とても大きいと思います。

とはいえラッキーもあり、出来すぎな側面も否めないのでこれはこれとして、また次の遠征に向けて(もう始まってますが)準備しています。

普段1人でトレーニングや練習をしているからか、勝っても負けても試合が出来るだけでカーリングが楽しかったです。(もちろん勝った方がより嬉しいですけどね!)
対戦相手がいること、チームメイトがいること、大会を開催してくれる人がいること、そして遠征を支えてくれる人がいること、全てが有難いです。

冬のカナダ遠征がまた始まります。そうは言ってもこないだみたいには上手くいかないでしょ〜と思ってる自分もいますが、はたして結果は。また報告します。(いつになることやら)


宿のこと

これから先、カナダに旅行や遠征に行くことがある人もない人も、どうぞ参考にしてください。

今合宿はAirbnb(いわゆる民泊)▶motel(キッチン付き)▶Airbnbで主に過ごしました。

Airbnbの良いところは、
・家を1軒丸々借りることができたりするので、チームで過ごすのに向いてるところ。
・人数が増えると、ホテルより割安になりやすい。遠征費の2大出費は航空券代と宿泊代です。
・大体キッチンがあるので、自炊にはもってこいです。

食卓の様子


ちょっと難しいところは、
・3食自分たちで用意しなければならないこと。ホテルだと朝食付きが多いです。
・フロントがないので、自分でオーナーに直接連絡する必要があります。トラブルが起きた時に解決に時間がかかったり、かからなかったり。
・結構当たり外れもある。まあホテルでもあることではありますが。
・都会は数が多いが、地方に行くとそもそも選択肢がなかったりする。

日本と比べると、水周りがpoorな施設が多い印象

食文化が大きく違うので、自炊できる点は非常に助かります。また今回は子供連れでしたので、広い家で歩き回って遊ばせられたのも良かったです。

またカナダの一軒家はかなり大きいので、選び方にもよりますが、1人1部屋あったりします。北米のホテルは日本と違って1人あたりの価格設定ではなく、1部屋あたりの価格設定であることが多いため、経済面から大体誰かと同じ部屋になります。遠征が長くなると、どうしても誰かとずっと相部屋がきつくなったり、ならなかったりするので、そういった点でもメリットがあります。

おまけ

最終日に道具の調整をしてもらいにWinnipegにあるASHAMの本店に行ってきました。

ASHAMのストアにて


おまけ②

3週間離れていても、ちゃんとお父さん覚えてました。育休半年取って一緒にいたのは大きいでしょうか。そしてお父さんの日頃の努力の賜物。えらい!

泣かれたらどうしようかと思ってました


ちょっとだけ予告。
年明けにチームグッズの販売をします。作った私はスーパークールだと思っています。
情報公開までしばしお待ちを。楽しみにしていてください。

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