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あそどっぐインタビュー10日目 その4  「『あそさん、結婚したいって思ったことある?』」

10日目は、性・恋愛編。
なかなかドライブ感のある収録となりました。
というわけで今回は再構成せず、1時間半の会話をほぼそのまんまお届けします。
前回はうつくしい友情のお話。今回はほしがやたら悔しがってます。

(2020年7月8日収録分)

あかほし(以下「ほし」): あそさんてさあ。結婚したいって思ったことあります?
あそどっぐ(以下「あそ」): わ、そりゃあるよね。
ほし: あ、あるか。
あそ: うん。
ほし: 今も?
あそ: 今はねえ、最近ねえ、ここ何年かあんまないんだよねえ。
ほし: あ、そうなんや(笑)うん。
あそ: ホントね、ここホントなんかもうおじちゃんになっちゃったのかなあ?
ほし: おじちゃん(笑)
あそ: うんうん。だからあんまり女の子と付き合いたいなんてもう、だんだんなんかなくなってきてるね。
ほし: (笑)そうなんや。
あそ: イカンよね。これはイカンことだと思うんだわ。
ほし: (笑)へ~。そうか。そのまわりの友達とかは、その、結婚願望とかどんなかんじなんです?その、おっさんになったらだいたい萎えとるのか、どうなんですか。
あそ: どうなんだろうなあ~。やっぱり年齢層があがってきてるから、友達もね。
ほし: そうか。
あそ: だから、会って飲んだりして話すこともなんか・・・だんだんもう、前はね、飲んだら女の子の話とかが、メインだったんだけど、そういう話も最近あんまりしなくなったよね。
ほし: おお。
あそ: 会っても「腰痛がどうの」とか。
ほし: (笑)
あそ: 「キュ-ピ-コ-ワゴ-ルドが効くらしい」とか。
ほし: (笑)ホント。
あそ: そういう話になってきてるね、さいきんね。
ほし: へ~。いちばんなんかこう「結婚したいな~」って思ったのって何歳ぐらい?
あそ: あ~どのぐらいかな~。うん、まあ30ぐらいかなやっぱりね。
ほし: ああ、ああ。
あそ: うん。
ほし: そうか。
 
ほし: あそさんのなんかこう、恋愛観みたいなのって、どんなかんじなん?なんかデカい質問だけど・・・なんだろう。
あそ: なんだろう。むずかしいね。デカい・・・枠がひろいよね。
ほし: デカいよね。こう・・・なんつったらいいかな。わたしの友達でいうと、う~ん、なんかトキメキ重視な人とか。
あそ: あ~、それもやっぱ年齢によって変わるよね。
ほし: ふんふん。
あそ: 若い頃はね、やっぱねトキメキ重視だよねなんかね。
ほし: あ、そうなんや(笑)うふふ。
あそ: うんうん。だんだんでも・・・年取るにつれてなんか落ち着く感じがいいよね。
ほし: あ~あ~、そうね。
あそ: うん。
ほし: なんか年取っても落ちつかんで、ずっとトキメキ重視な人とかもいるやないですか。
あそ: ああ、いるねえ。そっちではないかな。
ほし: そうか。恋愛・・・わたしの恋愛観ってどんなかんじなんだろうなあ・・・。
あそ: うん。
ほし: ナゾだなあ~。
あそ: なかなかむずいよね。
ほし: わりと、えっと片思いをして。
あそ: うん。
ほし: なんにも言わないで終わって。
あそ: う~ん。
ほし: みたいなのが多くて。
あそ: うん。
ほし: 1回だけ告白したことあるけど。
あそ: あ、1回しかないの?
ほし: 1回しかない。
あそ: え~。
ほし: でもそれはダメで。
あそ: うん。あらいくつぐらい?
ほし: 中学校の時すきだった人に、高校の時に告白したのかな?
あそ: じゃあけっこう長く、片思いが。
ほし: うん。なんか、高校生のとき夢にでてきて。
あそ: あ、なるほどね。
ほし: で、なんかほかの女の子と遊んでるのをみて。
あそ: うん。
ほし: 「うわあ~!」ってなる夢をみたんですよ(笑)
あそ: (笑)
ほし: で、これまだ好きじゃんと思って(笑)
あそ: あ、なるほどなるほど。
ほし: でもうこれちょっと言わないと終わらないなあと思って。
あそ: うんうん。
ほし: そんなかんじでしたね。
あそ: ふう~ん。
ほし: ・・・でもなんだろうなあ。あるところ、ある年齢に達したときに・・・なんかときめいて、キャッキャッみたいなのじゃなくて、「結婚したときに一緒にサバイブするのに適しているか?」みたいな(笑)
あそ: (笑)
ほし: そういう観点に変わってきて。
あそ: うん。
ほし: でまあ今にいたるんですけど(編注:ほしは既婚)。
あそ: うんうん。
ほし: なんて言ったらいいかなあ~。デカいよなあ。どこから切り込めばいいか分からんなこれ。あそさん、彼女・・・
あそ: うん。
ほし: どんな人?
あそ: 彼女はいないよ。
ほし: あ、そうなんだ。
あそ: うん。彼女ずっといないなあ。
ほし: こんなにいい男なのに!?
あそ: (笑)
ほし: チキショーなんでだあ!!
あそ: (笑)
ほし: そうなんか・・・へ~。そっかあ。う~ん、いるわ、友達に。そういう人。
あそ: うん、そうなのよ。うん、なんかあんま向いてないんだろうなあ。
ほし: 向いてない(笑)
あそ: 向いてないんだと思うよ、第一に。
ほし: あそさ・・・いや~!クッソくやしい!(笑)
あそ: (笑)
ほし: そうなんや、そっかあ・・・じゃあ、好きになった人に、その~、アタックするやないですか?
あそ: うんうん。
ほし: ・・・告白とかする・・・の?
あそ: あ~・・・うん、する~かなあ。するねえ、何人かはしたね。
ほし: あ、ホント。へ~、なんて言うの?
あそ: いやもうふつうに、そのままあの・・・「付き合ってほしい」って言ってるね、うん。
ほし: そうかあ。
あそ: そうだね、でもなかなかうまくいかんなあ。
ほし: そうか~、え~?じゃあその・・・じゃあ奥田くんを見てるあそさんは、どんな気持ちだったの?(笑)(編注:あそどっぐの元相方である奥田さんは、べらぼうにモテる男でした)
あそ: (笑)奥田はモテてたよ。(「あそどっぐの相方はモテた」)
ほし: (笑)
あそ: わりと奥田は、だいたいいつも誰かいたもん。
ほし: (笑)
あそ: (笑)
ほし: その~、高校生当時のあそさんから奥田さんへの目線の質というか、内容への理解が、あきらかにかわりました今(笑)
あそ: (笑)
ほし: あそうなんや・・・ふ~んそうかあ。う~ん。わたしの友達でねえその付き合ったことがないっていう人は。
あそ: うん。
ほし: 高卒で就職したんです。べつに恋愛関係ではなかったけど、ただの同僚として若い女の子がいて、なんかすっごい猫かぶりな子だったのかな?
あそ: うん。
ほし: だったんですけど、その子がグワ〜ッと豹変したのを・・・
あそ: へ~。
ほし: 5,6年越しに、見てしまい・・・で、それでなんか職場が地獄の展開になったらしいんですよね(笑)
あそ: へええ~。
ほし: で、その友達はキツすぎて離職。で、その後もなんやかんやありながら、私と知り合って話をしてたら「女の人がこわいんだよね」って話をしはじめて(笑)
あそ: (笑)よっぽどツラい思いしたじゃん。
ほし: そうだよね(笑)「なにがあったん?」ってきいたら、かくかくしかじかっつってなんか・・・1時間半ぐらいの尺でことの顛末を聞いて「うわあ~」つって。
あそ: (笑)
ほし: でなんかその時の、その女の子の変わりぶりとか怖さみたいなのがまだ自分のなかに残ってて(笑)で、彼の生活圏には女の子が多かったので、「とりあえずはしゃべるんだけど、いっつも落ち着かない、こわい」って(笑)
あそ: (笑)うわあ、かわいそ~。
ほし: 言ってた。
あそ: かわいそうやわ~。
ほし: (笑)
あそ: (笑)
ほし: その人、いい人なのになあ。
あそ: うん(笑)
ほし: それからどうなったかは、聞いてないけど。なんか・・・見るからにワルなかんじな人がモテてたりするじゃないですか。
あそ: まあまあそうだよ、モテるよあれは。
ほし: わたしはもう、地球がイヤですよ。その人、ポポさん(仮名)っていうんですけど。
あそ: (笑)
 
ほし: でも、わたしはなんだっけあの、あそさんのこと・・・あそさんと2人で話すようになる前から、あの~・・・「この人はきっと、いい恋してきたんやろうなあ」って勝手に思ってて。
あそ: ああ、ホントに?
ほし: そう(笑)で。
あそ: へ~。
ほし: これまで恋人がいたはずやろうから、どんな人・・・その人がどんな人で、その人といっしょにいるときのあそさんってどんな顔するんやろうなあっていうのが・・・
あそ: (笑)
ほし: ずっと気になってたの(笑)
あそ: へ~~。いやそんなおらんわ。
ほし: そっかあ~。
あそ: そうなんすよ。
ほし: つくってから死にたいっすね。
あそ: (笑)ホントね。腰痛の話してる場合じゃない。
ほし: (笑)
 
ほし: あそさんがその、恋するのって。
あそ: うん。
ほし: その~、なに、なんだろう。病気があるとかないとかって、関係あるんですか?
あそ: わ、関係ないかな。
ほし: あ~あ~、じゃあ病気の人もいたり、病気じゃない人もいたり?
あそ: うん。でも病気の人を好きになったときは、「どうするんやろう?」っていう・・・のは思いながらは好きになるよね。
ほし: あ、そうか。
あそ: もし、このね、あれがうまくいった場合どうするんやろうな?って思いながらは好きになるね。
ほし: ふんふんふん、そうか、う~ん。
 
ほし: その女性恐怖症のポポさんとあそさんがしゃべってるのも聞いてみたい。
あそ: (笑)
ほし: でも、あれだもんね、あそさんは別に・・・女性がこわいとかじゃないもんね?
あそ: こわくはないね、うん。ふつうには、うん。
ほし: そっかそっか。う~ん。
 
ほし: なんか、子どもほしいなとかって、思ったことある?
あそ: あ、思うね。ほしいと思うね。
ほし: あ~あ~。
あそ: やっぱ甥っ子とかかわいいしね。
ほし: うんうんうん。
あそ: こどもは好きやもんなあ。
ほし: あ~、そうだよね、好きそうだよね。
あそ: うん、おもしろいもんね。かわいいしね。
ほし: そうか~。なんか、その、なに。偶然だけど、出産後「子ども生まれたよ~」ってみんなにメ-ル送ったなかに、そのポポさんもおったんですけど。
あそ: うんうん。
ほし:「生まれたよ」って伝えたときの反応で「あ、コイツの子どもは産みたくないな」って思う人とかいますよ(笑)
あそ: (笑)そうなんだ。
ほし: そうそうそう。うん、でも、あそさんとポポさんのお返事は、すごくうれしかったんですよね。だから「コイツの子ども産みたくねえ」って思わなかった。
あそ: (笑)よかったわ、よかった。
ほし: そうそう。いや~、透けて見えるね、ああいう時に(笑)
あそ: (笑)
ほし: 「ああ、そんなに関心ねえんだろうな~」っていうのとか。
あそ: でもなかなかね、ポポさんといっしょにされてもなあ。
ほし: (笑)
あそ: 全くよろこべないよね。
ほし: (笑)いやなんか、偶然の一致だなって。
あそ: (笑)まったくよろこべんわ。
ほし: (笑)
 
ほし: そうか。子どもなあ。う~ん、その~今でも思う?
あそ: ああやっぱりほしいと思うよね、うん。
ほし: そうか。
あそ: まあね、恋愛はなんかもう、なんかめんどくさいなって思うけど、年がねどんどんいくからね。子どもほしいなあっていう・・・のはあるよね。どっちかっていうと、そっちは高まってきてるかんじがするね。
ほし: あ~そうなんや。
あそ: うん。もう41だからね。
ほし: あ、けっこうきてるね。
あそ: うん。そうなんだわ。タイムリミットきてるんだわ。
ほし: (笑)そうか~。あそさん、ええ~?どうしたらいいんだ?あたしが頭悩ませてもあれやけど。
あそ: (笑)
ほし: ていうかあそさんの、なに、魅力が、女子たちに伝わってて。
あそ: うん。
ほし: それで彼女がいないんだったら別にいいんだけど。
あそ: うん(笑)
ほし: なんてもったいないんだ、くそう・・・

次回、「あそさんが好きになる人

あそどっぐ
1978年佐賀県生まれ。熊本在住。お笑い芸人。

あかほしあまね
1991年東京都生まれ。『コバガジン』のライター。

前回の記事はこちら 「エロゲ、巣立ち、共同作業


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