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映画「ダンシングホームレス」

「路上で客集めてるライブマンより、半ケツでねっころがってるひとりのおっちゃんの肉体のほうが、自分にとってはよほど興味深かったし、魅力的だった」
ってことでガチダンサーさんが、ホームレスのおじさんたちと共に踊るドキュメンタリー。

"社会に生きる人間"として、ある程度の「お約束」のなかで生きざるを得ない。
世の中から"人間"として認めてもらっている立場だから得られるもの。と同時に、失っているもの。
その"人間"が失っているものが、じつは人間を人間たらしめるために、最も大切なものだとしたら、家を持つわれわれと、持たない彼らの、どちらが"人間"と言えるのでしょうね?
てゆーか「"人間"でありたい」なんて、人間ゲームに参加してるものの勝手な価値観だから、もはやそれすらどっちだっていいっていうか、ホントはどうでもいいお話なんだろうとも思うけどね。

先日、星野道夫の写真展いってきました。そのなかに、極寒の地で戯れる2頭のホッキョクグマの写真があったのだけど、それは身体を温めるためでもあり、その必然性のなかでうまれた偶発的なよろこびをかみしめることでもあり(クマさんにその意識があるかはしらんけど)・・・。いのちキラキラしてんなー。野生動物として三流以下になってしまった人類には、もはやこういった瞬間は得られまいとも思いましたが、劇中の踊り手たちは、少なくともわれわれよりはホッキョクグマに近い立場におられるのであろうな、とも思った。

https://thedancinghomeless.com/?fbclid=IwAR1cMV_IusBldfNMhhZjtgFfopKfGDV6FzZ7lduQBcfr5tWPM7imnj7bsRU

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