上手に作りたいなら機械は使わず手作業からはじめよう

こばです!

SNS上で靴・インソールを作ってます!という人を良く見かけます。ただ、制作物を見て『基礎ができてたらもっと上手に作れるんだろうなぁ』という感想を抱くことも多々あります。

上から目線で恐縮ですが、やっぱり物作りにも基礎があり基礎ができているかどうかで仕上がりが大きく変わるからです。

靴・インソールにおける”基礎的な作業”

  • 切る

  • 削る

  • 貼る

この3つはめちゃめちゃ大事です!この上手さで出来上がりはおろか、途中経過まで変わるし見た目もかなり良くなります。見た目が良いということはお客様にとっての安心感と、多少高額な支払いでも納得していただける技術の証明にもなるのでめちゃめちゃ大事です!

また、途中の段階で上手だったらアレンジや方向転換もキレイにしやすい。基礎となる土台がしっかりできているから、後は何を載せるかの問題なのです。

基礎ができているからできます。

基礎ができていない原因は
機械から使いはじめることにある

100%持論ですが『最も簡単な手で作れないのに、道具を使って上手に作れる訳ない』と思います。分かりやすく言うとサッカーと野球の違いみたいなものです!

人生の中で一度ぐらいボールを蹴ったことありますよね?空振ってズテーンと転んだ経験もあったかもしれませんが、だいたいの人って止まったボールに足を当てる事が出来たと思います。

小学生のときを思い出してください。蹴り方を教わっていない運動神経の悪い子でもボールに足を当てることは出来たと思います。当てるだけは。

では、野球やソフトボールってどうでしたか?

バットを振ってボールに当てるのってめちゃめちゃ難しくなかったですか?ポーンと下から軽く放ったボールでも全く当たらない人もいましたよね?運動神経の良い子でも空振りはしていたと思います。

バットを振ってボールに当てるのって結構難しいのです。
この違いは『道具を介して作業をするか?』にあります。


食事も同じ

箸という道具を使って小さな豆を摘むのってちょっと難しいですよね?だけど、手の指で摘むのって簡単ですよね?かなり酔っ払っててもできる。

物作りにも同じことが言えます

削る機械(グラインダー)という道具を介しての作業は難しいです。でも、手作業だったら作業効率は落ちるけれど、思った通りに操作しやすいので制作の難易度としては低いのです。

※昔から作業の基礎は”ヤスリがけ”と言われています。
わたしも下積み時代はずっと手でシャコシャコしていた時期もありました。今でもどうしても難しいときは手作業で行います。


もの作りで言えばわたしは20年ぐらいやっていますが、未だにインソールや靴を削るときは紙やすりや耐水ペーパーで仕上げるときもあります。

ほぼ手作業なので

  • 思った通りに

  • めちゃめちゃキレイに

  • 仕上げることができるから!

高校生のときに自作したダンベル


そもそも手で作れない人が、もっと難しい道具を使って上手に作れますか?わたしは無理だと思います。道具を使うのは基礎から発展させた応用みたいなものだからです。

もの作りをしたい、している、もっと上手になりたいなら時間はかかるけれどまずは手作業で作ってみましょう。時間がかかるからこそ

  • ここはこうしたら良さそう

  • ここはこの角度で削ったら滑らかになる!

など気づきも得られます。車でいつも通る道は知らない店多いけれど、歩いて通る道の店は詳しい!みたいなものです。時間をかけて学ぶからこそ見えてくるものがあり、それも基礎です。


シブすぎ技術に男泣き!を見ても納得できると思います。


とりあえず手作業からはじめてみませんか?


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