１日目（土曜日）
あまり寝ていない。
小倉に送る荷物を段ボールの箱に詰めて、とりあえず2000円ほど置いて、あとは家族に託して家を出る。
まぁまぁ身軽。肩掛けのバッグには化粧ポーチや筆記用具、読みかけの本１冊、マスク、スマホなどなど。もうひとつのビニールのかごバッグにはパソコンとケーブル類、資料のファイルなどお仕事関係。
バスで金沢八景まで出て、そこから京急で羽田まで。途中眠くなるかと思ったけれど、ひさびさの旅で興奮しているのか、ずっと起きていて、音楽を聴きながら窓の外の景色をぼんやり見ていた。桜の花もちらほら咲いている。

福岡までの行き方はさんざん考えて、いろいろな方にアドバイスももらったりもしたが、結局は行きも帰りも飛行機にしてしまった。
その大きな理由が野球観戦。ちょうどpaypayドームでホークスvsカープのオープン戦があって、見たくなったから。新幹線や船を使っていると、土曜日の朝に出るのでは試合開始に間に合わないので、飛行機ということになった。

空港には早めに着いたので、とりあえず朝ごはんと思ったのだが、和食の朝ごはんをやっている定食屋さんは、新型コロナ感染防止対策なのか、なんだか案内や食事の提供が手間取っている感じがあり、惹かれながらも断念。
先にチェックインして、搭乗口の近くまで行き、肉そばを食べる。
まだ朝の時間にもかかわらず、わたしのあと数人で売り切れになってしまい、食材が届いていないのかしら？　と思ったり。

土曜日の便ということもあるのか、飛行機はほぼ満席。
また眠ることもなく、ビュンと飛んでストンと福岡空港に着いた。
飛行機を降りて通路を歩いていると、まず目に入ったのが、ホークスの松田選手が出ている広告で「福岡だわ～」とちょっと笑ってしまった。
手荷物はないので、すんなり空港の外に出て、タクシーでpaypayドームに直行。タクシーの運転手さんに「カープのファンなの？」と聞かれ、「いや、ベイスターズです」と答えたり、「ホークスは強くていいですねぇ」みたいな会話を楽しむ。途中、大相撲の九州場所を行う福岡国際センターの建物が見える。運転手さんに「よく福岡に来るの？」と聞かれ、九州場所に何回か来ていることなどを話し、お相撲を観戦したことがないという運転手さんに「九州場所は焼き立ての梅が枝餅を会場で食べることができるんですよ。機会あればぜひ」とおすすめする。今年の11月は福岡で九州場所が観たいなとあらためて思う。

試合開始のちょうど１時間前に球場に着く。はじめましてのpaypayドーム。少ないながら荷物をコインロッカーに入れようと思ったら小銭が足りない。いろいろデジタル化していると思いきや、コインロッカーで使えるのは100円玉のみ。ちょうど目の前にカープの売店があったので、そこで森下選手のボールペンを買って、お金をくずす。小さなお布施。
あらかじめ調べて、paypayドームで食べたいと思っていた、とり皮のお店を見つけ、とり皮の５本セットとビールを買う。
オープン戦ということもあり、どこかゆったりしたムード。三塁側で観ていたけれど、ホークスファンも多い感じだった。試合はあまり盛り上がりがなく淡々と進み、そしてカープが負けた。青空の下でないのが残念だけど、久々の球場の雰囲気は楽しかった。

試合が終わって外に出ると、雨が降ってきたので、さっさかとホテルのある天神まで移動してチェックイン。ごろっとしたら起きられない気がして、荷物を置いたら、近くの百貨店、岩田屋まで行く。まず化粧品売り場をざざっと見る。そこまで混んでいなかったけれど、「SHIRO」のところだけひとだかりができていた。
そのあとは食品売り場に。福岡をはじめとした九州の美味しいものがいろいろあり、楽しくなる。ぐるぐると回ったあと、夕食用にちらし鮨、どこかの料亭の豚のしょうが焼きを買い、あと鹿児島のふくれ菓子のお店で、プレーンとシナモン味のふくれ菓子を買う。
小雨降るなか、ホテルに戻り、しょうが焼きをつまみに飲み、ちらし鮨を食べる。ちらし鮨のなかに明太子が入っていて「福岡だなぁ～」と思う。

そのあとは、テレビを見たり、だらだら過ごしている間に眠気がやってきて寝てしまった。明日は小倉に移動。