すごい間が空いてしまった。
下書きに画像を貼り付けたところで約１年経ってしまった。
気を取り直して10日目の小倉日記。

月曜日（10日目）

朝ごはんはずっと気になっていた、市場の入り口の橋のたもとにある食堂に行ってみる。
ガラスのショーケースにおかずが並んでいて、好きなものを取るという形式。以前に来たときに、何回かトライしようと思ったものの、ショーケースをのぞいているときに、お店のひとと目があって慌ててしまったりして、タイミングを逃していた。
しかし、ここで勇気を出さねば！　と思い切って店に入った。

入ってしまえば中は普通の定食屋さんの趣き。ちゃんぽんなどの麺類もある。ショーケースにあった、卵焼きとソーセージのお皿を取り、味噌汁とごはんもつけてもらう。ごはんが結構大盛でもう一品くらい何かおかずをとればよかったかもと思った。

帰りに市場で少し買い物をして、宿に戻る。

そしてお昼からJR鹿児島本線に乗って「黒崎」へ。
別府に住む竹のデザイナーNさんが福岡のお仕事の帰りに寄ってくれることで飲みの約束。
おすすめの「角打ち」のお店があるとのことで駅で待ち合わせる。
少し早めについたので駅前の商店街をふらふら。
ちょっと前に取材させていただいた餃子のお店を見つけて少し懐かしい気持ちに。そのときはカメラマンさんの運転で車で来たので「こんなに駅に近かったんだなぁ」と思う。車の移動と電車の移動では、見える風景も変わる。

黒崎は八幡製鉄関連の工場等があり、かつてはとても栄えた土地。餃子のお店の方が「昔は博多よりもにぎやかだった」と話していたが、今は駅前の百貨店も閉店してしまい、商店街も人がまばらでさびしげな雰囲気。
平日の昼間というのもあるかもしれないけれど。

商店街には、黒崎には小倉でも人気のパン屋「シロヤべーカーリー」があるので寄ってみる。名物の「サニーパン」「オムレット」を買い、駅に戻る。

黒崎駅の写真を撮っていたら、駅の方向からどこかで見たひとが。お久しぶりのNさん。待ち合わせの時間よりも早かったけれど無事に合流できた。

バスで移動して目的の店へ。が、店がない！
「閉店しちゃったのかなぁ…」とNさん。
「角打ち」はもともと工場で二交代、三交代で働くひとたちのために生まれた酒屋での呑みスタイル。近隣の工場もずいぶん閉鎖しているというし、角打ちのお店も減っているのかなぁと思う。
「じゃあ小倉で飲む？」と話していると路地の向こうになんか看板が見える。もしや酒屋さんかもしれない…と思い行ってみるとアタリ。角打ちもやっている酒屋さんだった。
老夫妻が営む小さなお店。カウンターと椅子もあり座って飲むことができる。店の奥のテレビではセンバツの高校野球を中継が流れている。
お客さんはわたしたちふたり。
お店の方とゆるくおしゃべりしながら、チューハイやワインなどを飲む。お酒を飲むときに何か食べないと飲めないのと、珍しさもあって、豚バラ串やらっきょう、柿の種、ベビーハム、目玉焼きといろいろ頼んでしまった。角打ちの流儀としては邪道かもしれない…。
お店のひとと話していて、最初に行こうと思っていたお店は火事で焼失してしまったとわかる…。なんとも悲しい。

春ののどかの光の中での昼飲み。
ほあほあと幸せな気分にひたり、結構飲んだ。

帰りはバスで小倉まで。
旦過市場近くの魚町に行くバスがあるのでそれに乗る。
まぁまぁ距離があり、天気の良さと酔いもあって寝てしまった。

降りるとトイレに行きたくなり、バス停近くのカフェでトイレを借りる。トイレだけ借りるのも～と思い、Nさんに「何か飲んでて！」のつもりで、お財布を渡したが、トイレから出てきたらNさんは外で待っていてくれた。なんか、すみません。

本日はNさんも同じ宿に宿泊するので、まずはチェックイン。そのあと旦過市場で買い物をする。せっかくなので焼肉！　
旦過市場は肉屋さんも多く、新鮮なホルモンも売っている。酒屋とスーパーにも寄り、日本酒やチャミスルなどもお酒も買う。
宿のキッチンでフライパンでばんばん肉を焼く。
黒崎に行く前に韓国惣菜のお店でキムチやキムパ、ゆで豚、チヂミなども買っていたのでそれも出す。ちょっと量が多かったかもしれない…。
誰かとごはんを食べるのが久しぶりだったので、ついつい多くなってしまった。

そして、デザートにはシロヤベーカリーで買ったオムレット。素朴でやさしいおいしさ。

そして食後の散歩がてら、以前から気になっていた夜に営業している、ワインとアイスクリームのお店にNさんを誘う。しかし、開いていなかった…がくり…残念。

しょうがないので、コンビニ寄ってジャイアントコーンを買って、歩きながら食べて宿に戻った。

よく飲んで食べた一日だった。