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流れ流れて東京九州フェリー 2021・夏<2>

船内にて①

ワーケーション旅の間、ほとんど朝日の昇る時間に起きていた。
泊まっていたホテルが高層階というのもあり、窓のカーテンは開けっ放しにしていたので、朝の光が差し込んできて起きるという生活だった。

フェリーでも、朝焼けを見たいと思っていたのに、起きたのは7時過ぎていて、太陽はすっかり水平線の上だった。やっぱり窓がないと、自然に起きるというのも難しいのかも。

とりあえず洗面所に行き、顔を洗い、歯を磨く。
そして、上の階のレストランへ。
コロナ対策なのか、スタッフを削減しているからなのか、もともとの決まりなのかはわからないが、レストランが開いている時間がとても短い。
朝食は8時から9時までの1時間。
店内にはカウンター席、テーブル席とあり、空いていたので奥のテーブル席に座った。注文はタッチパネルで。このあたりもいまどきの船だなぁと思う。

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和食の朝定食を頼む。明太子があるのが、九州発着の船という感じがする。
値段も手ごろでおいしくて満足。食事のあとはコーヒーをテイクアウトに。
会計もセルフなので、配膳以外はスタッフに会うこともなかった。

船内はあらゆるところに椅子やテーブルが設置。そのデザインもいろいろなので、自分の落ち着く場所を探して、思い思いの時間を過ごすことができる。今回の旅は乗客が少ないというのもあり、選び放題な感じだったけれど、満員みたいなときだと争奪戦な感じなのだろか。

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海を見ながらのコーヒータイム。
天気もよく気持ちがいい。

少しのんびりしたあと部屋に戻る。
陸から離れているせいか、テレビはBSしか映らない。
船内Wi-Fiもあるけれど、やはりつながりにくい。
ベッドでぼ~っとしているうちにまたうとうと寝てしまった。
個室があるとプライバシーが確保できるから、とことん怠惰にもなれる。
船の旅は何回かしているけれど、なんだかいつも満喫できているとは言い難い。もう一日くらいあれば、リラックス度も変わり、船内イベントを楽しんだり過ごし方が変わるのかもしれないけれど

売店にでも行こうと部屋を出て、ついでに船内をふらふら。プラネタリウムや映画の上映もしているけれど、気分ではない。
後部の甲板に出てみる。風はそこそこあるけれど、空と海を大きく感じることができて気持ちいい。手すりにつかまっていないと、足もとが少しふらふらする。フッとこのまま体を持っていかれそうな気もする。

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逆側の船首のほうには、フォワードサロン。少し高級感のあるラウンジスペースがある。お酒でも飲みたくなる落ち着いた雰囲気。しかし、先客の男性がひとりいて、他は誰もいなかったので、なんとなく居心地が悪く、すごすごと撤退した。

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売店で牛乳を買って、小倉のお菓子屋さんで買ったチーズ饅頭を食べる。
Wi-Fiはつながったり、つながらなかったり。パソコンを持って電源のあるカウンター席に行ってみたけれど、仕事しようにもあんまり進ます。読書に切り替えるも、ほとんど終わりかけだったので、しばらくしたら読み終わってしまった。

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部屋に戻って、またベッドにごろり。ダウンロードしておいた韓国ドラマを2本見る。Wi-Fiが使えないかもとダウンロードしておいたわたし偉い。

そんなこんなで夕方に。
横須賀に着く前にお風呂に入っておこうと思い立つ。
お風呂があるのは、いちばん上のフロア。夕方の時間というのもあるのだろうけれど誰もいなかったので、貸し切り状態だった。

結構広い浴槽がふたつあり、そして露天風呂も。
誰にも見られないとは思うが、晴れ渡る空の下で入るお風呂はちょっとドキドキした。

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結局、誰にも会うことがなかった。
そもそも、この船には一体何人乗っているのだろうか。
昨晩、ターミナルでは女性のひとり客は3人くらいしかいなかったけれど。
贅沢に過ごせてうれしいという気持ちよりも、就航したばかりで、
それも夏休み期間なのに、大丈夫なんだろうか…とちょっと不安になった。

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