強さとは

強い人間と言われるとどんな人間を思い浮かべるだろうか?
ムキムキのマッチョ?大金持ち?
目に見えて何かしらのステータスが高い人たちを思い浮かべるんじゃなかろうか? 力が強いとか資産が多い等、他と比べて優れていることを指して強いということが多いからだ。
だが「強さ」の言葉に込められた意味はそれだけではない。忍耐強さやしなやかさのようなもの、周囲に影響されない信念の固さもまた強さと言える。
この強さは物理的技術でこそないが思い描く場所への活力であり、前に進むためのエンジンでありガソリンと言えるだろう。

前者は積み上げてきた結果の量で目に見えやすいが、後者は結果へと向かう過程の姿勢の事を指すため周りからは目に見えづらい。そのため社会では前者の強さが多く評価され、後者は他者どころか結果へ取り組む自分自身にさえ蔑ろにされやすい。
社会の中では結果しか残らないが、実生活ではまた別。結果までの過程があり、結果は最低限しか求められていない事もあるだろう。
結果ばかり追い求めていては結果までの過程が退屈な作業になり、結果以上のものを生み出せることもなくなる。過程にある苦難を乗り越えた先には必ず達成感や新しいアイデアなどポジティブなものと巡り合えるはずだ。

結果は世間に正解を送り出した事だと勝手に解釈している。これの数が前者の強さ、物理的な技術の事でステータスで判断できる。
対して後者の強さは信念の固さ、心の質のような解釈だ。結果を正解とするなら正解へと近づけるのが過程、どれだけ近づけようとするかが強さなんじゃないだろうか。
前者の強さは物理的技術が本質。後者の強さを身につけていけば手に入るかもしれない。

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