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ICCサミットのピッチコンテスト「カタパルト」のこれまでとこれから


2021年2月の福岡開催でいよいよ10回目を迎えるICCサミット「スタートアップ・カタパルト」。今ではメジャーなピッチコンテストにの1つとして名前がでるようになり、応募企業の質は高くなりました。

現在 募集中なのでぜひご覧ください。

さて、ピッチコンテストの「ビジネス」であるため10回目に至るまではなかなか大変でした。

ICCサミットのスタートアップ・カタパルトの第一回目は2016年9月の京都開催でした。ピッチコンテストはカンファレンスそのものの実績がないと知名度がないため難しいのではないかと思ってあまり乗り気ではなかったのですが、参加者の複数名から「IVS時代のLaunch Padみたいなピッチコンテストはやらないんですか?(やってほしい)」といった声をいただいたのがスタートしたきっかけです。

当時は8名のプレゼンターでしたが募集をかけても応募があったのはなんと15名くらいです。IVSのLaunch Padも募集を担当してこともあるので差は歴然としていました。

現在は古巣のIVSのLaunch Padとも並べていただけるようになりました(嬉)。

アダコテック河邑さんのコメントは僕の指導について語っていただいております。

ICCパートナーズ代表の小林さんにもたくさん指導をいただきましたのでそのおかげです。実際ICCのスライドで使った、プラレールも小林さんのアイデアなんです。そもそも、検査というものに、普段触れていない人からすると、イメージするのが難しい。プラレールを使って、レールに流れてくるものを撮影し、異常を検知するということを、表現したらいいのではないかと、かなり具体的なアドバイスを頂きました。

ーー検査をわかりやすく伝えるために、プラレールのアイデアが出てくるのはすごいですね。

(河邑さん)
小林さんの指導は秀逸です。僕のプレゼンを一回見た後に、小林さんがフィードバックをくださり、小林さん流のプレゼンを見せてくださるんです。そのプレゼンの言葉遣いがすごく参考になりました。あとは、投資家に刺さる表現の仕方や、チームを紹介するスライドがあった方がいいなど、プラレール以外にも、沢山アドバイスをいただきました。

これがICCサミットの「スタートアップ・カタパルト」の成長の秘密です。

初めては知名度もないのでプレゼンのブラッシュアップに力をいれた。つまり、まったく知らないような会社が素晴らしいプレゼンをするので「コンテンツとして最高に面白い」という状態を目指しました。

僕のフィードバックによって「戦略がブラッシュアップされた」など嬉しいコメントを頂きます。

アダコテックのプレゼンの「プラレール」ですが、ヒントはアクセンチュアのオフィス見学で見たプラレールがヒントになりました。デモの見せ方が秀逸で印象に残っていたのです。

ICCはIndustry Co-Creation の略ですが、ピッチコンテストのプレゼンテーションを一緒に考えることは「ともに産業を創る」ことに繋がるのです。

地道に10回開催し、現在は日経新聞にも特集いただけるようになりました。カタパルトの登壇企業は注目を集め、メディアへの露出が増加しています。

地道にプレゼンの動画の編集を行いYoutubeにアップしています。最初はそんなに視聴されるわけではないのですが、優れたプレゼンは視聴されるようになります。e-Education 三輪さんのプレゼンの動画再生は70万回を超えました。

動画を視聴したNHKの方がいて、なんと密着ドキュメンタリーにつながりました。

さらにはプレゼンの本まで出版となりました。

このように「カタパルト」とは航空母艦の発射台という意味なのですが、ちゃんとスタートアップの発射台のようになってきたと感じております。

カタパルトも複数のジャンルがあります。スタートアップ・カタパルト、リアルテック・カタパルト、クラフテッド・カタパルト、カタパルト・グランプリといったプログラムです。

次回は社会課題を解決するスタートアップやNPO/NGOのため「ソーシャルグッド・カタパルト」をスタートしたいと思っています。




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