見出し画像

バードウォッチングをはじめよう※山へ出かけよう

 山に行けば川とはまた違った鳥が見られる。ただ木などの障害物が多い山の方が鳥を見つけにくく、初心者にとっては川よりも観察しづらいといえる。
 コースは山地につくられた公園、もしくは整備されたハイキング道がよい。足場がよく適度に開けていて、トイレもあり女性でも安心して観察ができる。
 市内で適切なコースをあげると

神戸市立森林植物園
あいな里山公園
大師道から再度公園
・烏原貯水池周辺
・菊水山の北側から山頂
・布引貯水池貯水池から市ヶ原
・穂高湖から摩耶山史跡公園にかけての摩耶山周辺

順次これらのコースのガイドを公表してく予定にしている。
 登山用の地図などに、歩いた場合の所要時間が書かれていることがあるが、探鳥の場合は途中で立ち止まることが多く、最低でも3倍程度の時間は見込んでおく方がよい。特に最初のうちは余裕を持った計画を立てるようにしよう。
 時間帯は何といっても早朝が最高。特に4月下旬から5月の渡りの時期に、夜明け前にフィールドヘでてみて欲しい。空が白み始める頃からわきおこるコーラスは、昼と同じ場所かと疑いたくなるほど素晴らしいものである。
 季節としては晩秋から冬が適している。落葉樹の葉が落ち、鳥の姿を観察しやすくなる。4月中旬~6月は、姿は見やすいとはいえないが、さえずりを楽しむのには最適。真夏は早朝以外は姿も声もわかりづらくなる時期なので、期待して出かけるとがっかりするかもしれない。
 山での鳥の見つけ方のポイントをあげよう。
①まずは声。声の方向を探すと見つかることが多い。
②視界に入る枝先や木のてっぺんはひととおりチェックすること。見晴らしのよいところに様々な理由でとまる鳥は多い。
③声や動き、音で鳥の気配を感じたときは、視線で探し回るのでなく全体を広く見るようにしよう。何かが動いたと思ったら、双眼鏡でそこを探そう。

キビタキ♂成鳥

 観察しながら鳥を見失ったら闇雲に双眼鏡で探そうとせず、もう一度肉眼で居場所を確認するようにすると、再発見できることが多い。姿や声で鳥があまり遠くない場所にいることに気付いたら、自分の動きを止め、さらに視覚と聴覚をとぎすまそう。特別に身を隠してなくても、こちらがじっとしていると、鳥は以外と近くまでくるものだ。
 歩いていて鳥がいそうなところを見つけたら、止まってしばらく観察してみるのも手。「鳥がいそうなところ」かどうかの見極めは経験を積まないと難しいが、水や餌があるところや林縁部など環境が変化するところがヒント。
 夏は葉が茂っているため、美しいさえずりが聞こえていても姿を確認できないことがよくある。慣れないうちは、何かわからずイライラするものだが、あらかじめ鳥のさえずりの音源を聴いておけば識別の助けになる。今はCDやネットなどいろいろな形で手に入れることができる。普段、何かしながら気楽に聴いているだけでもずいぶん違ってくる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?