テレビCMや日常生活などで、耳にしたり目にしたりするあんな音やこんな動き。実は、その商品を製造する企業が商標登録をしているものがあるんです。インターネットやスマートフォンの急速な普及を背景に、悪用を防ぎ、知的財産を保護する意識が高まっているためです。兵庫県内や関西の会社も続々と出願・登録しており、おなじみの音楽や懐かしいフレーズが目立ちます。そこで、10年近く企業担当記者を経験したヨーヨーマミーが、特許庁に登録されている「聞いたことある!」「見たことある!」という音や動きをご紹介します。
お風呂の時間だ!
もともとはクラシック音楽のピアノ曲であることを知らなかった人も少なくないのでは?と思うくらい、「お風呂の音楽」として定着していますね。1度却下されたものの諦めなかったというエピソードに、ノーリツ社員の執念と、このメロディーに対する愛の深さを感じます。
子どものころによく見た!聞いた!
この映像を見ると「やぁっぱり~おれは~~~~きくまさ~むぅ~ね~♪」と思わず歌い出してしまいますね。
思わず口ずさんでしまう商品名
思わず言ってしまうといえば、食卓を彩るこんなCMのフレーズも商標登録されています。
おなじみの「フジッコ~のおま~めさんっ♪」ですね。豆を「さん」付けで呼んでいるところが関西っぽく、身近で温かみがあります。このフレーズによって、消費者に「煮豆=フジッコ」「フジッコ=煮豆」と記憶されていく気がします。
「おもしろ商品名」で有名なあの企業のCMも
「ブル~レット♪」も「ビッフッ、ナイットッ♪」も、耳にするだけで商品がすぐに想起できてしまうわけですから、小林製薬の名付けと旋律のセンスには目を見張るものがあります。
これらの新しい商標登録の制度は、2015年4月にスタートしました。種類は「音」、文字や図形の変化による「動き」、文字などを商品に添付する場所の「位置」、見る角度で図形などが変化して見える「ホログラム」、「色彩」の全5分野があるそうです。商品名やロゴだけでなく、音や動きも企業が大事に育ててきたブランドなのだなと改めて実感しますね。
〈ヨーヨーマミー〉
2009年入社。幼い頃はテレビっ子で、好きなフレーズは「かんさいでんきほーあーんきょーかい」(登録番号/第5833009号)と「お手々のしわとしわを合わせて、しあわせ。なーむー。」(登録番号/第5857148号)。真似して連呼するだけで楽しかったあの頃…。
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