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「ゆるし」を経て

− ゆるしとは「相手を無罪放免にする手段」ではなく、「自分を自由にする手段」です  −

ゆるす言葉 著:ダライ・ラマ14世

9月まで真夏のような暑さが続きましたが、
ここにきてやっと秋到来ですね🍂
臨月妊婦にとっては、食欲…もとい読書の秋です📖

2023年も終わりを迎えますが、振り返ると、社会のあちこちで多くの嘘や虚偽が暴かれ、世界中で争いが起こった年でした。

新しい命を授かったスタート地点で、改めて自分がどんな社会の中で生きているかを見つめ直す時期でもありました。

今夜は「多様性」「ゆるし」「平和」について語っていきたいと思います。

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見出しは侵攻によりチベットを追われたダライ・ラマ14世(著者)の言葉です。

非暴力を掲げ、中国と対話による解決を求めるダライ・ラマ14世は、1989年にノーベル平和賞を受賞しました。

多様性のある社会へ、誰一人取り残さない社会へ、というSDGsの観点はまだまだ名目的なものであると私は考えています。

「ゆるす」
という態度は、ひとつ上のところから俯瞰して見ることができる行動だと私は思います。
同じ土俵に居るのでは、相手を責めること、攻撃することが当然のことのようになってしまうからです。

多様性を理解する試みには、この「ゆるし」がなくては成立しないと思っています。

また、私は今回の中東問題でイスラエルの歴史学者ハラリ教授がニュースで話していたことにとても胸を打たれました。

リポーターから「日本人にできることは何でしょうか?」というインタビューを受けた際、ハラリ教授はこう仰っていました。

「心の中に平和のスペースを作ってください。当事者の私たちは悲しみの海に沈んでしまっています。沈んでしまっては、客観的な判断ができないのです。あなた方が平和のスペースを作ってくれていれば、そこに私たちが住むことができます」

声を挙げてください、と鼓舞されるよりも
より強く響くメッセージでした。

国を超えて人種を超えて、一人ひとりが、かけがえのない大切な命です。

この地球に暮らす住民として問題に向き合い、「ゆるし」を経て、平和が続くことを願います。

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