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想像を絶する悪阻、初めての病院、初めての産科

こんにちは。
7wで不妊治療クリニックを早めに卒業し、産科へ転院となりました。
7wですでにひどくなっていた悪阻ですが、そこからが本当の闘い・・・

※私の治療歴や、このnoteの意図については下記の記事をご覧いただけたらと思います。

※私はお医者さんでも助産師さんでも看護師さんでもありませんので、専門的なことは分かりません。また、費用や治療の考え方もクリニックによって幅があると思うので、あくまで筆者自身の体験記であることご留意ください。


産科初受診の日
これまで通い慣れたクリニックとはだいぶ勝手が違い、どんな先生方だろうと緊張しながらの初回でした。
いつ吐いてもおかしくない状況にヒヤヒヤだったので夫同伴、いつでもトイレに駆け込めるよう病院に着くなりまずはトイレの場所をチェックし、荷物は夫に持っていてもらいました。私の片手には、間に合わなかった時のためのビニール袋。
体調絶不調の中、大きな病院の初診ということで受付にかなり時間がかかったのもとてもストレスでしたがようやく受付が済み産科に案内され、そこから自分の番まではすぐでした。
まだ週数が早かったので妊婦健診は次回からとなりましたが、ひとまず点滴を打ってもらうことになりました。
クリニックでは4時間の点滴だったのですが、所要時間を聞くと1時間ほどで終わるとのこと。点滴が始まると、ものすごいスピードで点滴が落ちていくのが見えました。
点滴を終え会計に進むのですがこれまた大行列していて、立ったまま並ぶのがしんどすぎました。座ってるだけでも辛いのに、勘弁して。涙
不妊治療のクリニックで打ってもらっていた点滴は打った日から数日間は比較的元気に過ごすことができたのですが、今回の点滴は点滴後1時間もしないうちに吐いてしまいました。
薬が合わなかったのか、速さが合わなかったのか、そもそも点滴をしても回復できないほど悪阻の症状が悪化していたのか原因は不明ですが、気持ち悪い中慣れない場所でたくさん待たされて疲弊してしまったこともあり、前のクリニックで点滴させてほしい・・と半べそでした。
それでも、点滴をしないよりは症状が軽くなっているようでした。

入院生活へ
前のクリニックで、入院することになるかもしれないねと言われていたのでその辺どうなんですか?と先生に相談したところ、その方が体調良さそうだったら入院もできるしどちらでもいいですよ、とのことだったのでとりあえず入院してみることにしました。
というのも、私は8wにしてもうとにかく具合が悪く動けないので自分でご飯を用意することもできず(というか食べたい気持ちにすらならないのですが)、そんな私を激務の夫が面倒を見られるわけでもなく、何かあっても病院にいれば安心と思い入院を決めました。
入院中は、午前中に吐きどめの点滴を開始して夕方ごろにはおしまい、という感じでした。
外来での点滴はイマイチ効果があるのかよくわからない感じでしたが、入院中はあまり吐くこともなかったし、おかげで食欲も少しだけ回復。もともと少食ですが、出されるご飯の1/3〜半分くらいは食べられていました。
ただ、退院の前日だけは点滴の効果がすぐに切れてしまったようで、夕方以降何度も吐いてしまい食欲もなくなりました。
大部屋だったこともあり毎回トイレに駆け込んで吐いていましたが、この日は点滴をガラガラ引っ張りながら何度もトイレに向かう気力なんてなく、助産師さんがベッドの台に置いておいてくれた入れ物を何度か使わせてもらいました。。
夕食後、トイレに行ったついでにダメもとでナースステーションに助けを求めに行きました。すると追加で点滴を打ってくれることになり、どうにか吐かずに朝を迎えることができました。
ちなみに退院の日も自分で決めていい感じで、点滴に繋がれながら特にすることもなく入院生活自体もかなりのストレスに感じてしまっていたので1週間ほどで自宅に戻りました。
助産師さんからは、また辛かったらいつでも入院できるからね。そういう人も結構いるよ。と教えてもらい、その言葉をお守りに退院を決めました。

実家に滞在
退屈でストレスフルな入院生活から解放されたとはいえ、この時点でまだ9w。
ネットであれこれ調べても、悪阻が落ち着くのは大体12-16wくらいと書かれています。長い。1日1日がとにかく長く感じられるのに、まだあと1ヶ月以上も続くなんて。
先ほども書いたように夫は激務で私のお世話をする余裕なんてないので、実家でしばらくゆっくりさせてもらうことにしました。
実家では毎日、日中はリビングのソファに横たわりただぼーっとテレビを眺めているかお昼寝をして気持ち悪さを紛らわせていました。
食事の準備や家事などは一切せず(というか、できない)、すべて母任せです。申し訳ない気持ちもありましたが、今はとにかく甘えさせてもらおうと決めました。
病院からは吐きどめの錠剤をもらっていて、その薬で凌ぐことになるのですがこれは効く時と効かない時がありました。
服用してから30分くらいは吐いてしまうと効果がなくなってしまいそうだったので調子の良さそうなタイミングを狙って飲んでいたのですが、このタイミングがなかなか難しかった・・必死に吐かないように心がけていましたが、無理な時は無理。自分の体だけど、コントロール不能です。
食欲は基本的になく、食べなくていいなら食べずに過ごしたかったくらいでした。でも自分でわかるほどガリガリになっていて頑張ってなにか食べなきゃとは思っていて、少しでも食べられそうなものを母がいろいろ出してくれていたのがありがたかったです。
そんな状況で、私がなんとか食べられたものはこんな感じでした↓
コーンフレーク、ナスのお味噌汁、ブロッコリー、枝豆、うずらのゆで卵、100%果汁のチューペット、かき氷、ベビーチーズ、桃、梨。
なんというか、調理されたものはほとんど受け付けず、素材そのものしか食べられない、みたいな感じでした。悪阻にはマックのポテト!とよく聞きますが、そんなものは全くノーセンキューでした。
悪阻に苦しんでいたときにもう一つつらかったのは、シャワーです。
裸でびしょびしょの状態でトイレに駆け込めるわけもないので、1日で1番体調がマシなタイミングを狙い短時間で終わらせる必要がありました。
私の場合は午前中の方が体調がマシだったので、朝ごはんを食べて少しゆっくりした後の時間を狙うことが多かったです。食べられていないし寝転がってばかりなので体力も落ちていて、シャンプーを流すのに腕を上げて数分間シャカシャカするのもしんどかったです。
今思えば、私の悪阻期間は真夏だったので寒い思いもせずサクッと短時間で体洗ってシャンプーしてはいおしまい!ができましたが、真冬だったらここに寒さも加わってつらかっただろうな。

悪阻は地獄
とにかく言いたいことはこれに尽きます。
正直、もう2度と経験したくありません。
あまり考えたくないことではありますが、もしこのタイミングでこの妊娠がダメになってしまったとして、もう一度不妊治療から頑張ってまたこの悪阻を乗り越えられるかといわれると私の答えは否であると、夫に伝えたほどです。
こんなに医療が進歩した現代でさえ、悪阻の原因は不明で悪阻をなくす方法もないなんて不思議です。子どもたちの世代が妊娠出産する頃には、悪阻の薬が出来上がっていることを祈ります・・
ちなみに私の悪阻の経過はこんな感じでした↓
 5w  ちょっとむかむか。電車移動やメールを読んだりがつらくなってくる。
 6w  だいぶ気持ち悪いけど、まだ吐けない。点滴。休職スタート。
 7w  1日2〜3回吐く。朝と寝る前が特に具合悪い。車酔い。匂いが気になる。
 8w  1日に何度もトイレに駆け込む。入院中は点滴で少しラクに。
 9w  退院。1日数回吐く。
 10w 1日数回吐く。吐き止めが効いてそう。
 11w 1日中ぐったりで何度も吐く。きっとピーク。外来で点滴打ってもらう。
 12w 毎日吐くけど、気持ち悪くない時間がのびてきた。
 13w 匂いにはまだ敏感。日中は吐かなくなってきた。夕方は具合悪い。
 14w ほぼ吐かなくなった。立ちくらみがする。16:00頃が具合悪い。
 15w 吐くこともなく、外出可能に。立ちくらみも落ち着く。

母性健康管理指導事項連絡カード
6wで書いてもらった「自宅療養」にマルのついた母健カードは、延長に延長を重ね16wでようやく仕事復帰となりました。
このカードを利用しての休職期間は傷病手当金給付の対象でした。よかった。

次回は胎児ドックと、安定期〜後期の経過です。
それではまた。


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