天皇賞(春) 気になる馬達

前置き

去年に引き続き阪神競馬場の3200m
外回りから始まって2週目は内回りでフィニッシュ。
小回りから短めの直線で終わる。

中山の小回り2500mのGⅠである有馬記念での活躍馬が信頼できる。

天皇賞春は3200mという長距離でGⅠ。
ポイントはGⅡ以下の長距離で活躍していてもGⅠには足りないという事。
ステイヤーズSやダイアモンドSには他のGⅠで活躍する馬は出てこない。
力関係で劣ってしまうのだ。

去年のディアスティマは同じ阪神3200mの松籟Sを好タイムで完勝したが天皇賞春では6着に敗れた。
強い競馬をしたが、斤量が前走の56から58キロに増えたのも影響していたと思う。
57キロ以上を背負ってGⅠで活躍した馬には敵わなかった。

去年は天皇賞春出走馬中で前年の有馬記念最上位の5着同着だったワールドプレミアとカレンブーケドールが天皇賞春で1、3着。

今年も前年の有馬記念上位馬は天皇賞春で上位に入る可能性が高い。

2021年の有馬記念出走馬

ディープボンド 2着(0.1秒差)(57キロ)
タイトルホルダー 5着(0.5秒差)(55キロ)
ユーキャンスマイル 9着(1.6秒差)(57キロ)
 
ありきたりだがディープボンドが1着で2か3着にタイトルホルダーが入る確率は非常に高い。

ステイゴールド産駒に期待しちゃおう

ディープボンドとタイトルホルダーが馬券に絡むだろうと言うのは誰しもが思うところ。

やはりここは3着候補、いや、あわよくば2着に食い込む穴馬を探してみるべきだろう。

一昨年の有馬記念5着同着馬が1、3着なのだから、その8着(0.8秒差)のクレッシェンドラヴはどうか?
9着(0.9秒差)のオセアグレイトは去年の天皇賞春で大敗したが、ステイヤーズから有馬の厳しいローテのダメージから回復しきれていなかった。
横山騎手のコメント
「よく頑張っていますが、ここでは荷が重かったです。去年有馬記念を使ったことが馬には相当こたえていて、状態が戻ってきません。また充電して秋から頑張ってもらえればと思います」

クレッシェンドラヴも去年は大阪杯に続いて得意な福島の七夕賞でも大敗。
おそらく疲労がたまっていたんだと思う。
休養に出されました。

そして休養明けのAJCCで0.6秒差の7着とまずまず。
津村騎手のコメント
「レースで初めて騎乗したのですが、半年ぶりでもとても良い背中だと感じましたし、年齢を感じさせないフレッシュな感じでした。良い意味でズブさが出て、折り合いもつくようになっています。もっと距離を長くしても良いような感じがしています」

このコメントを信じて日経賞は▲で4着(0.3秒差)と好走
内田騎手のコメント
「最近はズブくなってきているので、今日は位置を取りに行きました。こういう競馬が出来たのは良かったです。渋った馬場も合っていたと思います」

日経賞ではスタートから目一杯押していた。
そして2番手につけながらも馬には気負ったところは全く見られず、淡々と走っていた。
ズブさが距離延長にプラスに働いている。
これなら3200mもこなせそうだ。
そして今週末は雨が降りそうなのもプラス。

クレッシェンドラヴは血統的にもステゴxサドラーxクリスxシャーリーハイツ(ミルリーフ系)

このサドラーxクリスxミルリーフ系は欧州ではよく見るスタミナと底力に優れた組み合わせ。
キングジョージ勝ちのDoyenや英オークス価値のMoonshell
サドラーxダルシャーン(ミルリーフ系)xクリスでも英ダービー馬ハイシャパラル

この春、クレッシェンドラヴが輝く!

そしてステイゴールド産駒といえばもう一頭ええのがおるやないですか!
マイネルファンロンですわ!
AJCCは△で2着。
追切の動きが走りたそうに見えたので買ったがまさか2着に入るとは。
この前走から少し間隔を空けたのも気持ちの面でリフレッシュできたと思う。
続けて好走するタイプじゃないからね。
この馬は休養や凡走を挟んで馬が走る気になるのが大事。

長距離を走れる素質は有ると思う。
AJCCのゴール前でもバテたわけではなく自分のペースで最後まで走った感じ。
レースに対して前向きな姿勢はないのでダラダラとついて行くタイプ。
こういう馬は精神的に長距離向きだと思う。
戦歴もおかしいんだよね。
3勝クラスを勝ったのは初めて走った中山の2200m。
それまで1800~2000ばかり使われていたところに2200初出走で勝ったら、『あ、この馬は距離が長い方がいいんじゃないか?』って思いません?
それなのに前走のAJCCで2200を走るまで3年も1800と2000ばかり。
そしていきなり天皇賞春挑戦。
なんでもっと早くから長距離を試さなかったかね?

ステイゴールド産駒と言えば今年海外の3000m級を連勝したステイフーリッシュが記憶に新しい。
3200mでステイゴールド産駒に注目だ。

日経賞組からはハヤヤッコ

去年の1,3着は日経賞で3,2着だった。
2頭はともに日経賞で上り最速でもあった。
今年は上り最速は3頭でその内2頭が天皇賞春に出走する。
3着ヒートオンビートと5着のハヤヤッコ。
残念ながら去年のワールドプレミアと違い斤量が57ではなく56キロなので少し割引。
この2頭でどっちが面白いかといえばハヤヤッコでしょう。
何と言っても58キロでのオープンクラスの勝利があり59キロも経験。
アイビーSで上り33.1秒を出して負けたのを最後にダート路線を突き進んでいたが少し壁にぶち当たっていた。
そこで芝に挑戦した日経賞でいきなり好走。
前が有利な展開で最後まで前に詰めていた。
そして何と言っても今回は鞍上武豊騎手。
長距離のスペシャリストを手配したところに勝負気配ビンビン!

ヒートオンビートも好位で競馬できるし安定感のある成績は相手なりに走りそう。
重い斤量の経験が無いのがマイナス。
去年のこの時期に阪神2600mを好時計で2着もある。
掲示板はありそうだ。

オルフェーヴル産駒ではタガノディアマンテ

オルフェーヴル産駒の3000m以上の成績は
【3-4-5-18】
しかしこれがGⅠになると
【0-0-0-9】
これまでのGⅠでの最高順位はメロディーレーンの菊花賞5着><
長距離GⅠでは良くないオルフェーヴル産駒。

タガノディアマンテはその菊花賞でロングスパートをして大外を周って直線入り口で先頭に並びかける勢い。
しかし、それは無謀な早仕掛けで最後はバテてしまった。
そんなタガノディアマンテも万葉賞を勝ち、一昨年のステイヤーズSでタイム差なしの2着と距離を克服。
長期休養明けの今年は2000,2200で4,2着と中距離でのスピードも見せている。
馬体も成長しているし、今度の3200mは菊花賞よりも期待できる。

テーオーロイヤル他のそこそこ人気馬

テーオーロイヤルは3番人気ですよね。
斤量が前走から4キロ増はキツイ。
去年のディアスティマで6着だから上位2頭の壁は厚いと思う。

マカオンドールも人気するでしょう。
ゴルシxダルシャーン、母の半兄がバゴという血統面はもちろん。
万葉Sを52キロと恵まれた斤量で勝ち、阪神大賞典で追い込んで届かずの4着。
これは実力以上に人気するでしょう。
58キロが堪えそうな気がする。

テーオーロイヤル、マカオンドール、シルヴァーソニック、アイアンバローズの中ではアイアンバローズを取る。
アイアンバローズは57キロの経験もあるし、前走阪神大賞典でディープボンドから0.1秒差。

評価

1着
ディープボンド

2着候補
タイトルホルダー

3着候補
クレッシェンドラヴ ステゴ魂!
マイネルファンロン ステゴ魂(気分次第)
ハヤヤッコ     長距離でも白毛旋風
タガノディアマンテ 生まれ変わった今なら!

次点

アイアンバローズ
マカオンドール
テーオーロイヤル
ヒートオンビート

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