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5.就活マナー

WHY:なぜ就活マナーが重要なのか

面接は皆さんが思っている以上に、面接官の主観によって評価が左右されます。アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱したことで有名な、「メラビアンの法則」においても、相手に与える印象のうち、「言語コミュニケーション:7%」「非言語コミュニケーション:93%」を占めており、いわゆる話す内容以外の「見られ方」で、相手への印象に大きな差がでます。実際に下記の調査結果でも、「95.5%」の面接官が「第一印象が選考に影響を与える」と答えています。

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社会人として最低限のマナーを意識することで、第一印象を改善し、面接官に好印象を与えることが可能になるでしょう。また、就活マナーは社会人になってからも有用なものですので、今のうちに学んでおき、当たり前の基準として知っておいて損はないでしょう。

WHAT:就活マナーとはなにか

ここでいう就活マナーとは、就活を行う上で必要となる最低限の社会人マナーをさします。最も大事な「見られ方」に絞って下記2点の就活マナーをお伝えします。

・服装 / 髪型
・話し方(声・顔・体)

★服装 / 髪型
昨今の就活は基本的にすべてオンラインでの対応となっています。自宅からオンラインで接続する際の服装や髪型を悩まれる方も多いのではないでしょうか。

服装:基本的には「ビジネスカジュアル or スーツ」でOK
説明会や選考会を問わず、企業側から服装の指定がない場合は、ビジュアルカジュアルもしくはスーツで臨むのがベターです。「服装自由」と指定がある場合は、基本的に私服で構いませんが、金融系などの固い職業や業界の場合はスーツで臨んでおくのが無難でしょう。
オンラインでの就活スタイルが浸透することで、服装への見られ方は"あまり重要ではなくなってきている"のが正直なところです。清潔感のあるビジュアルカジュアルであれば問題になることは基本的ございません。どうしても気になる方はリクルートスーツでご参加いただければ大丈夫です。

・ビジネスカジュアル例:URLもしくは画像〜〜〜〜
・スーツ例:URLもしくは画像〜〜〜〜〜

髪型:基本的には「清潔感があり顔の表情が見えれば」OK
オンラインでの選考が一般化することで、髪色に関しては明るすぎるのはもちろんNGですが照明などにより分かりにくい場合もあるので、暗いトーンであればそこまで問題ではありません。ただし前髪が目にかかっているなど、「表情がわかりにくい髪型」はNGです。オンライン下では選考官が得られる情報がリアル下よりも制限されます。その中で「表情」は非常に重要な情報のひとつです。清潔感のある髪型と表情が分かるよう前髪を上げるなど工夫をして臨みましょう。

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★話し方(声・顔・体)
就活において、いつも通りの話し方をするのは危険性が高いです。少しだけ工夫をするだけで、面接官に好印象を与えることができるので、ぜひ皆さんも意識がけてみましょう。

声:

返答をする(理解をしていることを示す)
相手のスピード似合わせる(相手と同調することを意識する)
適度な大きさで話す(自分の自信を示す)

面接といっても通常のコミュニケーション活動の延長戦であるので、相手のタイプに合わせて好印象を得ることが大切です。相手から「話しやすいタイプ」だなと感じてもらうためにも、返答やスピード調整を行ないながら、「自己信頼の高さ」を示すためにハキハキとした大きめの声量でコミュニケーションをとるよう意識すると良いでしょう。

💡オンライン下でのワンポイントアドバイス
「いつもよりワントーン高く、マイクに近づけて話す」
リアルな状況と異なってPCを介しての会話になるためネット状況によっては、相手の声が籠もって聞こえてしまったり、しっかりと聞き取れないことが往々にして起こります。そのためいつもよりも「声のトーンをワントーン上げて、マイクに声を拾ってもらいやすいように」話しましょう。ワントーン上げるだけで、マイクに周波数を拾ってもらいやすくなるだけでなく、相手に「ハキハキとした元気な印象」を与えることにもつながります。
ちなみに、相手の声が反響してしまうことや声をうまく聞き取れないことがあるので、面接時はイヤホンマイクを必ず使いましょう。

顔:

相手の目を見て聞く(聞いている姿勢を示す)
うなづき、あいづちをする(理解していることを示す)
状況に応じた表情を創る(感情面を示す)

声と同様に相手に「話しやすさ」を感じてもらえるよう相手の目を見ながら、しっかりと相槌をうちながら、表情を豊かに見せることで受信姿勢だけでなく、自分の伝えたい内容をより感情を込めて伝えることができるでしょう。

💡オンライン下でのワンポイントアドバイス
「適切な距離感と明るい場所で、表情をしっかりと魅せる」
周りの照明が暗いと表情が読み取れなくなり、暗い印象をもたれてしまいかねません。なるべく明るくライトアップして、カメラと適切な距離を保つことで見せ方を工夫していきましょう。

体:

腕組みなど、拒否する姿勢をとらない(オープンな姿勢を示す)
最低限の身だしなみを整えておく(余計な所を意識させない)
ジェスチャーを入れながら伝える(能動的な姿勢を示す)

説明会などであっても腕組みや肘をつきながらの受信を行うのは見られかたとして絶対にNGです。オープンで肯定的な印象を伝えるためにも、話し手に正対するよう心がけましょう。
心理学的にも人の体に対象への興味の有無がでるとされており、話し手(特に面接官)はこれらを敏感に読み取っています。

>対象に興味がある場合
・体が縦に揺れる、良くうなづく
・口、体が開く、前のめり、目線が縦
>対象に興味がない場合
・体が横揺れ、バランスかたよる、指あそび
・イス持たれかかる、腕を組む、目線が横

また、自分が話し手になる場合は「ジェスチャー」を取り入れることで、相手に一生懸命に伝えようとしている様子が感じられ、能動的な印象を相手に与えることできます。

💡オンライン下でのワンポイントアドバイス
「カメラに映るように顔の周りでジェスチャーをする」
話に夢中になるあまりカメラに映らないところで一生懸命にジェスチャーやボディランゲージをとっていることがあります。「相手に伝わったことがすべて」という前提をもって、ぜひ魅せることを意識していきましょう。

☝️ここがポイント

✔︎ 「返報性の法則」を意識する
返報性の原理(法則)とは、人から何かしらの施しを受けたとき、「お返しをしなくては申し訳ない」というような気持ちになる心理作用のことです。就活でのコミュニケーションにおいて話し手としての発信姿勢にばかりに目が行きがちですが、相手から「誠実に話を聞いてくれる相手」と感じてもらうことで、「自分も誠実に聞いてあげたいな、もっとこの学生さんのことを知りたいな」と返報性の法則が作用することが期待されます。
そのため、発信する内容や姿勢だけではなく、相手から肯定的に見られる姿勢で受信できているかもぜひ意識してみてください。

✔︎ 「事前確認」でITトラブルや見られ方をチェックする
zoomやgoogle meetなどでも、オンラインルームに入る前に「カメラ」と「マイク」の確認を行うことができます。選考前に必ず「カメラ」と「マイク」の確認を行い、ITトラブルはないか、見られ方として適切な「服装」や「明るさ」「PCとの距離」になっているかを確認しておきましょう。

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