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見習い総合診療医の読書感想文

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筆者の読書感想文記事のまとめです。研修医におすすめの医学書から、大好きなミステリ、自分の人生に影響を与えた本まで、幅広く書いています。
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もうすぐ初期研修を終える研修医が、2年間で本当に使った医学書15冊

今日から3月。いよいよ筆者の初期研修も、残り1ヶ月を切りました・・・。 時が経つのは本当に…

一生モノの、言葉の出会い。

久々に本棚を整理してみて、その本と出会ったときのことを思い返すときがある。 その中でも、…

春から医師になる皆さんへ、初期研修におすすめの医学書2024

医学部6年生の皆さん、国試本当にお疲れ様でした! 今はゆっくり休んで、最後の学生生活を存分…

2023年のベスト映画は、2024年さらに期待する作品だった。

さて、2023年も残すところあとわずか。 (といってすごくぎりぎり。すみません・・・。) 今年…

読書好き総合診療医が選ぶ、今年のベスト本〜医学書も、一般書も〜

さて、2023年も残りあとわずか。 私にとって、今年は特に、読書に力を入れた年でした。 読みた…

「幸せになる勇気」とは何か〜読書感想文〜

北国は、そろそろ本格的な冬支度が必要になってきそうな季節である。 先日、7、8年ぶりに「嫌…

SNS時代だからこそ再読したい「嫌われる勇気」〜悪口に悩む人に贈る言葉〜

救急外来の夜勤帯は、多忙すぎる時とそうでない時の落差が激しい。 ほっとするその束の間、読書し、執筆するのは、自分にとって何よりマインドフルネスな時間です。 さて、10月27日から11月9日の読書週間、いつもよりギアを入れて読書するように努めています。 今回読んだのは、「嫌われる勇気」。 言わずと知れた、アドラー心理学の人気を不動のものにした大ベストセラーです。 筆者はこの本を学生時代に初めて読み、深く心を打たれました。 「相手の目を意識しすぎて自分のやりたいことができないな

読書の秋、名物医学書改訂の秋。

去る10月27日から11月9日は読書週間だそうです。 そして、本といえば医学書も熱い! 本好き総…

過去と、今と、未来の自分をつなぐのは。〜「さみしい夜にはペンを持て」読書感想文〜

「ぼくは、ぼくのままのぼくを、好きになりたかった。」 そんな一文で、物語の幕が上がる。 …

江戸川乱歩、作家デビュー100周年目の誕生日に寄せて。

2023年は、江戸川乱歩 作家デビュー100周年。 そして本日10月21日は、江戸川乱歩の誕生日です…

「もののけ姫」にみる、蝦夷とハンセン病〜「生きろ」〜

私はジブリが大好きです。 特に幼少期、私は「もののけ姫」をよく見て育ちました。 当時の私に…

吉野源三郎版「君たちはどう生きるか」が問う、「生きる意味」。

試される大地にも、夏が来ました。 暑いけれども、爽やかな風が吹き渡る夏は、とても気持ちが…

中島敦の誕生日にて、「山月記」を読み返す。

「隴西の李徴は博学才頴、天宝の末年、若くして名を虎榜に連ね、ついで江南尉に補せられたが、…

私を形作る、名刺代わりの本10冊。

人生に影響を与えた本を聞けば、その人の本質がわかる、 と常々思っている私である。 先日、「名刺代わりの小説10冊」という、とても興味深いハッシュタグと出会ったので、早速やってみた。 小説に限らず、どうしても本全般で選びたかったので、以下のような選定に。 ただTwitterで紹介したものの、文字数の関係で10冊の名前のみの紹介になってしまったのがどうにも気になってしまう・・・。 そこで、このnoteで名刺代わりの小説10冊について、簡潔ながらもより深く語ってみようと思う。 それ