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【ひとりごと】日本酒レビューをもっとしようぜ?


    今の人たちって……と、こういう言い方自体がもう年寄り臭くはなりますが、まだ30代です。心は40歳ですが!
    大学生のころの僕は、東京都は神田神保町の古書店街で本を漁ることの多い人間でした。適当な古本屋で大学の課題の参考文献を捜し、歴史や軍事関連の本を適当に読み、面白かったり必要であれば買い、『さぼうる』さんでコーヒー啜りながら過ごすことが多かった人間でした。
    神保町は過去のあらゆる人の千差万別な主義主張が詰まった知の集積地です。その集積地で埋もれていたような人間からしてみれば、この頃を思い出して「今の人たちは」と言いたくなるんです。

    もとい。今の人たちは、“わかりやすさ”の奴隷なんじゃないですかね?
    何にしても“わかりやすさ”を求めます。で、考えることを軽々しく見ているのです。

    それ自体を悪く言っているのではありません。そりゃ考えてたって実行に移せなければ生産性がありませんからね。効率が悪いです。
    必要な知識を必要なだけインプットして、わかりやすく要約したものをアウトプットするのが賢い人のやり方と嘯く人の多いこと……
    酒に関しては尚更でしょうか。仕事が終わり、浮世の憂さを忘れて酩酊状態で気持ち良くなっているのに、あーだこーだ考えなきゃならないというのは苦痛なのかもしれませんけど。 

    ただ言わせて貰いますけど、そんな風に生きてる人の言葉は空っぽなんです。
    借り物の物事を語ったところで生きた言葉にはならないんです。自分で触れて自分で書いた言葉の方が、説得力あるように感じますがね。

    ただ、読む人も読む人です。その感想を嗤ったり批判するのではなく、捉え方のひとつとして納得することです。
    そこに答えはひとつでありません。どこぞの名探偵が「真実はいつもひとつ!」と言ってますけど、真実なぞ人の数だけあるんですよ。


    さて、今回の記事の冒頭にある画像は
・富久心 純米吟醸生 新酒しぼりたて(右)
・高萩 真心一魂 生酒(左)
    です。


https://twitter.com/kodaimai2/status/1225605399799189505?t=_Fbreh5pGIo7MnM2E2meKA&s=19

    詳しい感想は拙ツイートをご覧下さい。
    こちらは2年前、茨城県は日立市に住んでいた頃買ったものです。日立市内の酒屋さんで買ったものと、その北側にある高萩市で買ったものですね。およそ茨城県北部でしか味わえないふたつの酒ですが、飲み口が軽快な美味しい酒でした。
    幻の酒と言えるものをその地域で楽しめたことは、日本酒好きとしてまさに生きた経験となっていますね。顧みるに、古本屋を漁っていい本を見つけた時とよく似ています。こういう経緯もあり、僕はこういう地酒の良さを広く啓蒙していきたいと常に思っています。
    今あなたが飲んだ酒の味がどんなものなのか。それを伝えるのは、飲んだあなたです。限られた地域の酒であれば、よりあなたの言葉が大事になってきます。

    プロのテイスティングと比べて間違った感想述べたって構わないんです。
    素っ頓狂なこと書いたって構わないんです。
    書けばいいんですよ。自分の頭で思ったことを。


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