見出し画像

開所して3年目

就労継続支援B型事業所を開所してはや3年目。

1年目は利用者さんが全然集まらなかった…。障害福祉の世界に10年以上いて、色んな人とも知り合いになっていたし、利用者さんは集まるだろうと思っていた。が、甘かった。

自分って自分が思っているより人望がなかったんだな…。と寂しくなった。

このままじゃ、事業所を継続できない。どうしたもんか…。そんな時は自分を冷静に見ることができなくなっていて何かのせい、誰かのせいにしてしまう。悪循環だった。

そんな中でも、うちの事業所は対外的に評価を得ていた。新聞の取材や講演、全国フォーラムでのポスターセッションなどで、事業所の取り組みや支援方法などで素晴らしいと評価をいただいていた。

それが唯一のモチベーションだった気がする。自分のやりたい事は間違っていないんだと。

職員が1年で1名退職し始まった2年目。相変わらずなかなか利用者が増えることなく経過していた。その間にホームページを作ったり、広報誌を作ったり、どうやって事業所の良さを伝えるかを考えていた。

そして年度終了までになんとか10名を確保しようと目標を定めた。

2年目がスタートして半年が経過した時に相談支援事業をスタートした。これも挑戦だった。これでも集まらなかったらどうしよう?と不安のスタートだった…・

が、その後相談支援を始めたからという訳ではないと思うが(現に相談を担当している利用者はほんの数名)利用者が月に2名〜3名のペースで増え始めた。

結果的に年度末に10名という目標は大幅に更新できた。

そして3年目も3ヶ月が経過。3年目も1ヶ月に2〜3名のペースで増えてくれている。ありがたいことにトラブルもない。

うちの利用者は、自分で考え、動き、助け合うことができる人たちばかり。

職員はほとんど手を出すことをしない。作業を一緒にすることもほとんどない。利用者の様子を見ることに集中してもらう。

そうする事で利用者は自然と自分で考え、動き、助け合うことができるようになった。そして楽しいと言ってくれる。これが僕の理想とする支援なのだ。

余計な手を出さず、見守る。なぜそうしたかを考える。彼らの行動を否定せず尊重する。

この支援を続けて3年。これからも続けていく。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?