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人に聞く前に自分で考えよう

気がつけば障がい者福祉の世界に15年。色んな職場を経て、色んな人と繋がっていく中で自分の理想とする福祉や社会を実現するために3年前に独立した。

そんな関係から、よく他の事業所の方から専門的な業務の事や運営のことなどの相談を受ける。

相談してくる人は、以前の同僚だったりする人が多い。

それはそれで有難いことで、僕も頼られたからにはきちんとお答えしている。

が、少し気になることが出てきた。それは、「何でもかんでも聞いてくる」ことだ。

確かに自分で考えたり、動くよりも知っている人に聞いた方が早い。それは分かる。が、それでその人は成長するのだろうか?いや、そんな事まで考えてあげなくてもいいじゃん。

でも教える側にも責任はあるわけで、気になる。間違った事を教えていないか?最新の情報は違っていないか?など…。間違ったり、最新かどうかを自分で調べたりもする。

本来、人に聞く前に自分で動いて、調べて、時には失敗して、それでもうまく行かなくて人に聞くものなのではないか?自分で調べもせず、動きもせず、失敗するのが嫌だから経験者に聞く。

僕が理想とする社会や福祉とは真逆の事を僕の周りの福祉の専門職の人達がやっている。

僕も初めから「なんでもできた」わけではない。だからと言って最初から人に聞くことはしなかった。それは小さい頃から親に「人に聞く前に自分で調べろ!」と口をすっぱくして言われていたからかもしれないが。

で、もちろん失敗や恥ずかしい思いもした。だからこそ人に聞かれてもすぐに答えられる程度の知識を得られたのだ。

ちなみに僕の事業所の利用者さんは、自ら考え動くことができている。だから職員は支援に集中できる。さらに利用者同士のトラブルも3年間で1度もない。

障害があってもなくても自ら考え動けるように支援をすれば、成長する。(もちろん障害によるが)一見すると難しいと思われるかもしれないが、至ってシンプルなのだ。

うちの利用者さん達を見ていると、ますます「何でもかんでも聞いてくる」人達に自分で何とかしなさい。と言いたくなる。

自分で考えて行動した方が、絶対自分のためになる。と思う。


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