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別府エール風呂と温泉道

別府八湯温泉道2巡目もあと17湯を残すのみとなってきた。

今回は番外編として「鉱泥温泉」に入ってきた。いわゆる泥湯で、午前中のみの営業である。初めて泥湯というものに入ったのだが、想像していたものと違い、泥がサラサラしていて気持ちよかった。

浴場に入るとまず、10人以上は入れる露天風呂があって、その奥に2〜3人が入れる泥湯がある。掛け湯をした後に露天風呂に浸かり、いざ泥湯へ。

泥はキレイで濁りもなく、少し温度は高いがずっと浸かっていたいような気持ちよさ。その後泥を洗い流してから露天風呂に浸かって上がった。うまく文字で表現ができないが、定期的に通いたいなと思える温泉だったし、何より温泉に浸かってこんなに気持ちが落ち着いたところは久々だった。

ただ、気持ちいいからと長湯をしたら、後が大変。お風呂から出たら一気に体が疲れてきて、頭がぼーっとしてしばらく動けなかった…。

温泉にペットボトルを持って入っているお客さんがいたが、納得。

この温泉の入り方としては、泥湯に数分浸かって、休憩してまた浸かってを2〜3回繰り返すのだそうだ。

別府の温泉はどこも基本温度が熱いが、ここも熱さは別府の「普通」の熱さなのだが、上がった後もこの熱さがしばらく残る感じ。慣れるまではあまり長湯はしない方がいいかも。

この温泉は月に1回くらいのペースで通いたいな。

別府には色んな種類の温泉があって、温泉道を通じて回ってみると色んな発見がたくさんあるし、何より地元の人たちとお風呂を通じて交流できるのが楽しいし面白い。僕自身温泉の成分などにはあまり詳しくないが、この交流や発見をしたくて回っている。

3月末までには88湯達成したいと思っているが、難しいかな〜。

特に2巡目からは「別府エール風呂」の取り組みの1つとして、自分が入浴した温泉の写真などをSNSに投稿している。別府エール風呂のハッシュタグをつけて。

別府の地区温泉は人口減少や、高齢化により年々入浴客が減少し、維持していくことが困難になっている。運営できずに閉鎖した温泉もある。温泉を維持、管理するにはお金がかかる。入浴客が少なければ当然、売り上げも減るわけで維持するのが困難になってくるのは当然なのだ。

僕が子供の頃などは「お風呂は近所の共同温泉」に入るのが結構当たり前で、そこで色んな大人とコミュニケーションを取りながら、大人の世界を垣間見る感じだった。大人同士の話を訳分からず聞いていて、なんとなく自分も大人の世界に入っているような気がしていた。大人になった今、子供のころに通ってた温泉にまた入ってみたいと思い温泉道を始めた。

すると今、温泉にくるお客さんの中に子供はいなくて、僕より年配の方々がほとんどなのだ。この光景を見て、本当に地区温泉に入っている人が少なくなってきているんだなと実感した。この現状をなんとかしたい。何ができるか。その想いが「別府エール風呂」につまっている。各温泉で入浴客を増やすために取り組みを行なっている所もあるのだが、みんなで考えていく必要があるように思う。

温泉に入って「#別府エール風呂」をつけてSNSに投稿しよう。僕が子供の頃に当たり前だった、大人も子供も温泉に通う姿をもう1度。


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