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4年ぶりのダイビング

スキューバダイビングを始めてかれこれ20年になります。ここ数年、新型コロナで島に行くことができませんでしたが、新型コロナが5類に移行したのを機に4年ぶりに再開しました。

おっかなびっくりの1本目

それなりの回数は潜っていますが、3年間もブランクがあると初心者と同じです。器材の設定手順をすっかり忘れていて、タンクの向きが逆だったり、レギュレーターが天地さかさまだったりと、はちゃめちゃでした。船長さんに「息するのだけは忘れないでね~」と冷やかされる始末。
これまでに、タンクのエアー開け忘れ、ウェイト付け忘れ、フィン履き忘れなど数多くの失敗をやらかしてきたので、今回は特に気を引き締めて準備をしました。

出航前のボート(漁船)

体が反応する

ドボンとバックエントリーした瞬間に、海の感触が戻ってきました。逆さまに海に飛び込むと泡で一瞬何も見えなくなる感覚、マスク越しに見える水底、水圧で耳が詰まる感じ、音のない世界・・・。ああ、これだったなあ、と思い出しました。
時間が経つにつれて、耳抜き、マスククリアなど、自然に体が動いてくれ、楽しむ余裕がでてきました。

砂地で休憩

慶良間の魅力

これまで、石垣島、久米島、宮古島、与論島、八丈島、小笠原、そして南大東島などで潜ってきましたが、一番多く潜ったのが慶良間です。慶良間の海は「ケラマブルー」と呼ばれ、世界中にその美しさが知られています。
慶良間には数多くのダイビングポイントがあり、多種多様な生物を見ることができるのが大きな魅力です。昔はジンベエザメがいたそうですが、今でもマンタやネムリブカ、ナポレオン、カメなどに出会うことができます。また、那覇から高速船に乗ると1時間で着く利便性も魅力です。

慶良間諸島には無人島も含めて36の島があります

ダイビングツアーの楽しみ

私と妻は慶良間の阿嘉島にあるダイビングサービス兼民宿に何年も通っています。昔は1日に3本、4本と潜っていましたが、今は、午前中1本、午後に1本で十分です。ダイビング以外の時間で、散歩したり、買い物をしたり、お昼を食べたりするのですが、その時間がゆっくりとしていてとても心地よいのです。お昼を食べた後の昼寝も最高!です。
4年ぶりに阿嘉島に来て、ダイビングを含めた非日常の島での滞在のすべてが癒しの時間になっているんだなあと思いました。

宿からの眺め
お昼のチキンワンブー

うれしいことと心配なこと

今回は4本潜りましたが、すべてのポイントでサンゴが復活しているようです。多くの台風が通過したことと、新型コロナでダイバーが来なかったことが功を奏しているのだと思います。色とりどりのサンゴを見るとうれしくなります。

サンゴ畑

一方で、鹿が住宅地に出没し、作物や植木に被害を与えていることが気がかりです。
10年くらい前までは、日が暮れてから懐中電灯を持って森に鹿(ケラマジカ)を探しに行ったのですが、今では朝夕に集落内で鹿を見かけるようになりました。
観光客にとってはうれしい出会いかもしれませんが、島の住民にとって鹿は迷惑以外の何物でもありません。人と鹿が共存できるようになることを願うばかりです。

朝食中の雄鹿


夕食中の鹿ファミリー


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