コドクナマキガイ

歩きはじめたばかりのよちよちデザイナー

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荒地 The Waste Land エリオット

翻訳の違い 卒業制作備忘録 The Waste Land by T. S. Eliot 有名なのは出だしの April is the Cruellest month だが、あんまり違いが出なかったので中盤から選んだ。 原文 ・空虚の都市 ロンドン・ブリッジの橋の上を群衆が 流れたのだ、あの沢山の人が、 死がこれほど沢山の人を破滅させたとは思わなかった。(西脇順三郎) ・本気にすることが出来ない都会、 冬の明け方の茶色をした霧の下を 人群がロンドン・ブリッジを渡って行

    • 秋 Herbst

      翻訳の違い 卒業制作備忘録 ランボーに続き、面白そうなの、、と選んだのがリルケ。個人的に大好きだけど、どれが有名とかわからないので選ぶの難しかった。とりあえず秋。 原文 ・木の葉が落ちる 落ちる 遠くからのように 大空の遠い園生(そのふ)が枯れたように 木の葉は否定の身ぶりで落ちる(富士川英郎) ・木の葉 落つ。 遠くより散り来るごとく、 み空の園の枯れしごとくに、 はらはらと舞い落ちきたる。(星野慎一) ・木の葉が散る、遠いところからのように散る、 どこか空

      • 永遠 l’éternité

        卒業制作のための備忘録。 アルチュール・ランボーによる詩「永遠」はとても有名なため、今日たくさんの人に翻訳・出版されている。 その違いが顕著に表れていて面白いと感じたため、卒業制作のテーマに決定した。 原文 1872 Elle est retrouvée ! — Quoi ?  — l’Éternité. C’est la mer allée avec le soleil. 1873 Elle est retrouvée ! Quoi ?  l’éternité.