先日、ノア・ミュージック・スクールの『トランペット無料体験レッスン』に行ってみた。

理由は『スランプだから』である。
良い経験になるのであれば通っても良いかな、と思った。

思えば私はトランペットを吹き始めて20数年間なのだが、殆ど『独学』なのである。
2回だけ習った事がある。

一回目は新大久保の『ウィンドウクルー』と言う店舗で、YAMAHA系列だったかな。
そのスクールの無料体験レッスンだった。
何と言うか講師の人が嫌な感じだった。
時間に遅れてくるし。

で、スクールの内容を聴くと
「皆で練習して、最後は発表会。その際は『スティーヴィー・ワンダー』の曲をやる。上手い人はリードと言うかメロディを吹いて、そうじゃない人はリズムを吹く」
この時点で詰んだ。

私はスティーヴィー・ワンダーは嫌いじゃないが、好きでもない。

「俺は自分の好きな音楽を好きなだけやりてぇんだよ！なんで、スティーヴィー・ワンダーやねん！」

と思って通わなかった。

次は高円寺に管楽器のリペアショップがあって当時、私が持っていたTPはボロボロだったので、よく修理して貰っていた。
YAMAHAのYTR-1335sと言う安物だったが、13年間、使い倒してメッキなんて殆ど剥がれたもんな。
でも、愛着があって修理しようと思ったらYAMAHAが「古いので部品がない」と言う事で新しく買ったんだけども。

まぁ、それは良いとして、そのリペアショップに「上手くなりたいんけども教えてくれる人がいない」と相談したら
「じゃあ、小学校のブラスバンドの顧問がうちの顧客にいるから紹介してあげるよ。」
「ホントですか！？」
「良いよー。じゃあ、ビールを1ケース持ってきてね」

とビールを1ケース持って行った。

で、その先生と会って吹いたら

「この人、もう吹けちゃってるから教えることないよ〜。あとは自分で楽譜とか吹いたり、自分のスタイルを見つければ良いよ」

と言われた。

それだけである。

独学にも独学の良さはあるんだろうが

『アカデミックな教育を受けていな』

と言うのは実はコンプレックスである。

で、それで20数年間吹いてきて、それなりに吹けるようになったのだが（未だに楽譜の暗譜とか初見は無理だが）昨年の6月からスランプ。

これまでスランプは2回、経験している。
その際は大体、2ヶ月くらいで治ってたのだが、今回のスランプは長い。
それで切っ掛けと言うかヒントがないかな？と思いノア・ミュージックサロンに行った。

一昨日なので雪が溶けて、雨。

死ぬほど寒いし、下北沢なのに途中で道を間違えてしまうし、嫌な予感。

で、教室へ。

あらかじめ

「トランペット歴20年。独学です。スランプになり困っています」

と伝えていた・・・・のだが。

講師のオジサンが来るなり

「KO.DO.NAさんは楽器歴20年ですか・・・。じゃあ、もう吹けるって事ですよね・・・・困ったな」

と言い始めた。

要するに

①トランペットを初めたい
②義務教育時代に吹奏楽部にいたけど復帰したい
③トランペットは初心者だから、上手くなりたい
④楽器すら持っていない（楽器のレンタルが可能）。

と言う人しか相手にしていなかったので、楽器歴20年で、既にソロで演奏している、と言う人物を相手にしたことがないらしい。
スランプと言っても、その人は音大卒って事もある為かスランプになった事がないっぽい。

だから、相手としては「教えることがない」と言うか。

スランプだ、って伝えてんじゃねーかよ！。
それで困るって、なんやねん！

テクニック的には俺より上手いんだろ？
なんか、教えろよ。

と思うのだが、殆ど役に立たない事ばかりを教えてくる。

「調子が悪い時はリップスラーをやると良いですよ」

とか言うんだけど、リップスラーすら難しいからスランプなんだよ！

と思った。

で、30分間の無料体験レッスンは無駄で終わった（ってか、30分間で何が出来ると言うのか）。
残りの30分間はノア・ミュージック・スクールの勧誘。
無駄な時間である。

で、勧誘と言うかスクールの内容は

①実際のレッスンは片付けとか、色々で15分かかる。
②レッスン時間は45分。

45分で何が出来ると言うのか！？

普段の私の練習時間は2時間である。
最近はスタジオの個人練習で吹いているので1時間だが。

45分なんて、短すぎる。

その45分のレッスンで、月2回で1万円弱なんだよな。

どうも、暴利と言うかボッタクリって感じもするのだが。

高校生の頃、ピアノを習っていた。
私が時間にルーズって事もあって、いつも最終の時間で教えて貰っていた。
先生は私を可愛がってくれて、何時も2時間くらいのレッスンになっていた。
雑談したり、ピアノを習ったり。
あれは楽しかった。

トランペット教室で良い思い出がないな。
ってか、また悪い思い出が出来た。