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逆噴射小説大賞2023、大賞受賞

2023年、12月22日(金)。
今日は、第6回目の開催となった逆噴射小説大賞2023の最終結果発表日。
2018年の第1回から皆勤賞で挑み続けたワシは・・・

ついに大賞を受賞した。

まずはじめに、このエキサイティングな企画を6年間、欠かさず続けてくださった(そしてすでに来年の開催も決断的に宣言されている)ダイハードテイルズのみなさま、逆噴射聡一郎先生に、深く感謝したい(毎年感謝しています!)。
この企画と、聡一郎先生による『パルプ小説の書き方』に出会ったワシは、小説を書くという楽しさ、難しさ、その難しさを乗り越えることでよりよいものを書けるようになっていく面白さ・・・を教わり、ワシの人生のなかに大きな「楽しい!」をひとつ増やすことができています。感謝しかありません。
ちなみに今回、聡一郎氏からいただいたコメント

ちなみに、日本人作家が海外を舞台にして実写映画系の解像度の物語を描こうとすると、R・E・A・Lさの面でどうしてもウソ臭くなりがちとゆう罠があるものだが、真の男の態度や真の男の行動について熟知した作者にとっては、そのようなハンデなど何でもない。

この ”海外を舞台にして物語を書くこと” については、第1回で最終選考に残った『ジュディ婆さんの事件簿』でも同じように触れられていました。このほんのヒトコトの褒めコメントがワシの創作の大きな原動力になってきた事実を、感謝を込めてここに記しておきます。洋ドラ好きのワシとして、引き続きバチっと書いていきたいと思ってテーマにしてきたので、6年後の今回もこの点についてコメントをいただけたのは、なんだかこう・・・感慨深いものがありました。

つぎに、書いたものにリアクションしてくださったみなさんに感謝します。
ワシは誰かのためではなく、ただ単に「小説を書きたい」が我慢できないから書いているのだ・・・みたいなことをカッコぶって書いた記憶もありますが、やっぱり読んでくださる皆さんのリアクションはサイコーの励みになります。今年の逆噴射はとくに、(今年もやっぱり大賞だめかもぉ・・・アタシ帰る・・・)とパーティー会場を去ろうとしたワシの腕を「待ちなよ」と掴んでくれるコメントがけっこうあり、発表まで一定の自信を持って耐えることができました。ありがとうございます!

最後に。逆噴射小説大賞はピーキーなレギュレーションであり、名作の冒頭800字をそのまま持ってきてもインパクトがでるとは限らない・・・というのはその通りだと思います。ただ、一方でワシは「逆噴射の教えはすべてに通ずる」とも思っています。時間の奪い合いやファスト化が進むエンタメ界においては、漫画も、映画も、ドラマも、ゲームも、動画も、音楽も、みんな「頭っから胸倉を掴んで世界に引きずり込む」ことの重要性は自覚しているし、引き締めずにダラダラやっていたらすぐに切り捨て御免にしてくる人々を相手にしているわけで・・・。とくに「文字だけで」面白さを伝えようとする小説においては、冒頭に限らず、道中、そしてラストの一文まで意識的に逆噴射プラクティスを活かしていくことが大切なのでは、と考えています。決して、冒頭から突っ走れとか、いきなりひとり殺せとか、困ったら爆発させろ、というだけがパルプ小説の教えではい・・・過酷なMEXICOの荒野を生きて進みつづけるための大きなヒントをたくさん受け取ったひとりとして、引き続き、創作活動を楽しんでいきたい(※)な! と思います。

(※)
20万文字くらい連載してラスト手前で3年くらい止まっているアレ(たまに「いまも楽しみに待ってます」と嬉しい言葉をいただくこともあり・・・)とか、未公開で10万文字くらい書いたまま止まっているアレ・・・とか、そういうのもちゃんと書いていかなきゃいけないな・・・と思いつつ、新しく自分の力量で10万文字くらいの作品を最初から1本書いたらどうなるか・・・と思うこともあり・・・など、今回の受賞をひとつの区切りとして、腰を据えて考えるきっかけにします。

ありがとうございました!
以上です。


▼ここからはオマケ▼
最終結果を確認したときのワシです

最終選考通過作品の発表が13時くらいだったから、最終結果も13時くらいかな・・・とnoteをリロードしたら、ベルマークに【2】の数字がついた。最終選考に残っていたワシは、ふたつの理由により・・・冷静な気持ちでその【2】を眺めた。

冷静な理由のひとつめは「どうせ」だ。
「今年も最終には残るけど、大賞とか、奨励賞とかには届かず、コメント頂戴して終わりなんだろうな・・・」
という気持ち。自分でも情けなくなる腰抜けマインドだ。
2018年の第1回、小説ニュービーで飛び込み参加したワシはラッキーパンチで最終選考に残り、かなり調子に乗り、2019年と2020年でもリアクションをたくさんもらって勘違いしたままノー最終で轟沈し、逆噴射小説ワークショップで圧倒的チカラ不足に気づかせてもらい、真の男になるべく精進した。そして2021年は1作、2022年は2作と最終選考に残ったものの・・・そこまでだった。
最後に待ち受ける ”あともう一段” がめちゃくちゃ高く感じ、指先がかかったような感覚すらなかった。
本記事後述、振り返り(グダグダおまけパート)でも書いてあるが、
「チミは毎回けっこう上手く書くけど、決定的なアレはいつも足りないね」
ということだと受け止め、最終選考に残った喜びは正直ほとんどなく、反省点と来年にむけての改善点ばかりを嚙みしめ、しめやかに終わっていた。

冷静だったふたつめの理由は「いや、今年こそ」だ。
2018年に小説を書いてみてから、2019とか2020の勘違い期あたりまで、なんかこう、攻略というか、決めつけというか、「こう書くのが逆噴射なんでしょう?」「これがパルプ小説ってやつなんだよね?」と小手先で書いていたのだ・・・と気づかされた逆噴射小説ワークショップ。企画してくださったダイハードテイルズ、そしてズバリ言うわよばりに真摯な講評をくださった杉ライカ氏には本当に感謝している。
その後の2021、2022と、反省点と改善点ばかりを嚙みしめしめやかに終わっていたのは事実だが、自分の文章や小説に欠けているモノ・・・に真っ向から向き合い、考え、改善し、本当に少しずつだが進歩してきている感触もあった。明確な道しるべなどない砂漠を黙々と独り歩いているなかで、なんかヤシの木っぽいものとか・・・町の輪郭のようなものが・・・うっすらと見えてきていたのだ。
エントリー後、そのヤシの木や町が蜃気楼などではなく、実体をともなっているものだと思えるようなコメントをたくさんの方からいただき、「今年は本当にいけるのではないか?」と踏ん張れたことに感謝したい。


以上のふたつ、「どうせ・・・」「いや、今年こそ・・・」「いやどうせ・・・」「いいや今年は・・・」のハザマでユラユラしながら発表記事にACCESSし、ゆーっくりスクロールさせていった。

チラ見え



ワシは静かに目を閉じ、開いて、念のため何回かいったりきたりスクロールしてみた。素早くパッパッて上下させたら仕掛けオモチャみたいにとつぜん別の作品に変わってハイ残念でした~となるんじゃないかと疑った。ツイッター(X)も開いてみた。ベルマークの数字が増えていく。
間違いなく『悪魔の風の軌跡』が大賞を受賞していた。

最初に浮かんだ言葉は、「ついに」だった。
2018年に最終選考に残り「大賞争いでも実際かなり際どいところまで行ったと申しつたえておこう」と言われて調子に乗り、それがどれだけ大変な道なのかもよくわからぬまま目標を ”大賞受賞” と定め・・・勝手にひとりで沈み・・・6年。とくに、去年や一昨年は真の男になったつもりで、本気で大賞を獲ろうと挑んでいただけに、結果が出るたび(ハフー)となり・・・これ以上ワシにはコンテンポラリーとかエモーションとか新規性とか出せんよ・・・ワシはありきたりなんじゃよ・・・とくじけそうになり・・・それでも改善すべき点はわかっているから・・・もっといいものを・・・出す・・・を繰り返していただけに、「ついに」という気持ちがめちゃくちゃ湧いてきて、そのあとにじわじわと「ヤッタ!」がこみあげてきた。
お祝いのコメントをくださるみなさんからも「ついに」という言葉が多く、砂漠のなか独りでゴールに向かって歩いているつもりが、そうでもなかったのか、と、なんかホッコリしています。ありがとうございました。

第7回逆噴射小説大賞で(たぶん)会いましょう!
ワシも、これから自作品と他の作品の講評をじっくり読んで、また自らの反省点を見つけ・・・レベルアップしたいと思います。


・・・さて、ここからは(まだ終わらんのかい! というツッコミが聞こえ、人が去ってゆく)、ひとつの節目としてワシがワシのためにグダグダ「今年の自作品」と「ワシ自身のこれまで」を振り返る・・・長い長い(本当に長くてたぶん吐く)思い出話になります。そういうのまったく興味ないから的な皆さんは、まだ読んでいない逆噴射応募作品を読むとか、書きかけのものを書くとか、オツカレフライデーをエンジョイするとか、明日のなにかに向けて寝るとか、なんかワイワイするとか・・・に戻ってください。

▼ここからはオマケのオマケ▼
12月18日(月)に ”書いておいた” 内容です

ワシへ。
こんにちは、こんばんは。ワシだ。
いまは2023年12月18日、マンデーだ。
この冒頭メッセージは、数日後のワシ、つまり未来のジョン久作(’3’)に向けて書いている。
おまえ以外の誰かに読ませるつもりはない。読んだらそっと閉じて、あったかい風呂に入って寝ろ。

ただし、例外がひとつだけある。
この下書きには、「今年の自作品」について・・・そして「2018年の第1回逆噴射から今年までの振り返り」について・・・なんやかんや、アレコレ書いてある。
もしおまえが逆噴射小説大賞2023の ”大賞” に選ばれていたら、受賞コメントを添えて、すぐにこの下書きを公開しろ
「受賞する前からそんな準備を? それって捕らぬ狸のオチョウシマエダオシ算用からの慢心鼻を弾かるってやつじゃない? プークスクス」
そう笑われても致し方ない。ワシも「何やってんの?」と思う。
実際、過去5回の逆噴射小説大賞において(さーて、受賞したときの準備でもしておくかな・・・)などと考えたことは一度もなかった。毎年、応募するときは「今年こそ大賞獲ったる!」と気合を入れて書き、2次選考突破のときは「よし、今年も通過できたぞ」と手応えを感じても、最終選考の結果発表が近づくにつれて「なんかほかの作品と比べると・・・今年もワシのは地味だな・・・あそこが足りなかったかも・・・ここはもっとよくできたかも・・・せめてソーイチローのコメントがもらえれば・・・」と、腰抜け思考になってゆくのだ。

だが、今年はすこし違った。
12月15日にとつぜん2次通過作品が発表され、2,3日経ったいまも、なぜだかそれなりに自信が残っている。最終結果発表直前におけるワシの自信をスコア化し、”大賞GET確信オレ最強ユニバースマインドモード” が【100】だとすると、去年や一昨年は【5】程度とドイヒーな状態だった。だが今年はなんと・・・まだ【40】くらい残っている。いや、【35】・・・【30】くらいだろうか。やっぱり【20】・・・否、【40】だ。
2次選考を突した他70作品はどれもツワモノだもんで、「あの人のアレが選ばれるのでは?」と思ってしまうワシもいるが、一方で過去5回の逆噴射PDCAや逆噴射ワークショップ、ほか、なんやかんやの自己研鑽を通じ、一歩一歩、一段一段、コツコツとモーモーウォークで筆力を高めてきたという手応えがあるのかもしれない。

そして・・・結果発表は12月22日 or 23日と予告されているが、おまえがフライデーやホリデーにドタバタと「今回の作品について」「第1回から参加していろいろありまして・・・」みたいなものを書くとおそらくグダグダの文章になるし、そもそもじっくり振り返って考えて書く時間がないし、もし時間があったとしても焼酎を飲みすぎて寝落ちする可能性が高い。かといって「来週でいいや」「年末年始にゆっくりと」などとSAKIOKURIしていると、隣のマンションの足場が外れ落ちて自転車運転中のおまえの両腕に直撃するかもしれないし、困っているお婆さんの荷物を持ってあげようとしたら500㎏くらいあって指がぜんぶやられるかもしれない。

だから書いておく。

Be prepared. 「備えよ常に」だ。



■今年エントリーした2作品について

ワシは他人の作品のピックアップ記事は長々と書くクセに、去年、一昨年と、自分のライナーノーツ的なものを書いていなかった。自作品の振り返りや反省的なものは脳内で済ませて、しめやかに終わりにしよう・・・と。
だがさすがに大賞を獲っておいてMUGO・ん…色っぽいでうんともすんとも言わないのはシツレイにあたる。歴代チャンプはちゃんとそういうチャンプらしいことをしてきた。そしてなにより、ワシもせっかくだから真面目に振り返り、文章として記録しておきたい気持ちがある。

●2作品に共通して(まず前提として強く意識したこと)

【1】ひたすらに平易で丁寧な文章・構成(今年もしっかり)
【2】ダラダラ無駄に文字を使うな一言一句を引き締めろ(今年もしっかり)
【3】ありきたりなテーマにならないように(今年は特に意識する)
【4】エモーション(今年は特に意識する)
【5】コンテンポラリー(何かしらエッセンスを入れたい)
【6】当然ながら、これまで逆噴射で学んできたものはフル活用
【7】現代的な圧縮や800字の構成を意識しつつも800字にとらわれず、自分が中編長編を書くときと同じスタイルで
【8】必要性のないババアは出さない(!)
【9】いまのワシの力量で(800字で)エンタメしきれないジャンルは無理して書かない
など。
※書ききれないので重要なものから順に9個

小説におけるワシの語り口は、「む、こいつ個性あるな」と唸らせるタイプではない。だからまずは【1】と【2】、培ってきた「ワシなりの」平たい文章スタイルをさらに磨き、引き締め、今年も勝負する。そして致命的に足りていない【3】と【4】、次いで【5】。ここをどげんかせんといかんのが、逆噴射2023における最大のテーマだった。
なおババア小説殺法の使い手と(極々一部の人に)認知されたワシが【8】を掲げるのは、8はババアの8とかいうわけではなく、「パルプ小説にババアを登場させるとそれだけで強力だよね」的な空気が支配的・・・そんな気がしており、なんとなしに登場させると悔しいからだ。
【9】は、挑戦してみたいジャンルはいろいろあれど、いまのワシが書くと小手先で書きました感を拭えるとは思えず・・・手探りで作風の幅を広げたいならふだんの創作でやればいいかな・・・とも思え、実際、洋モノアクションコメディみたいなものを真顔で書こうとして盛大にやらかした(2019)し・・・ということで、「書きたいし、やれそうだと思えるジャンル」に絞った。

そしてそれぞれの作品については・・・

●【1本目】悪魔の風の軌跡

今年はこの1本だけエントリーできたらよしとしよう。本命として全力を注ごう。そう考えていた。
2本とも2次選考は通過しているものの、もし最終選考に進むことができ、さらに大賞を獲るとしたら、こっちだと思う。

消防士や火災をテーマにした作品を書いてみたいな、という気持ちはずいぶん前からあった。ビル火災の真実は〜みたいな事件モノではなく、火の恐ろしさとそこに立ち向かう人々の物語。しかし「アーはいはい消防士モノですね」「バックドラフトや炎のメモリアルが好きなんですね?」みたいなアレを突き破るような構想がパッと浮かぶこともなく、眠らせていた。
そんなとき、何年か前に観た映画『オンリー・ザ・ブレイブ』(アリゾナ州の巨大山火事に挑んだ消防隊の実話ベースで、そのすさまじい内容にワシは絶句した)の記憶と、これまで何度か目にしたカリフォルニア州のヤバイ級山火事のニュース、そして志願制の受刑者消防隊という存在(実在)を知り、あとは「女性を主人公にした作品を書きたい」とか「いつもワシの作品は地味で淡々としているから、読み手の心になんかこう強く迫るものにしたい」などが結びついて、2023年の逆噴射に参戦するならこの1本は書くぞ、と決意するに至った。

その後、逆噴射2023が開幕した。
近ごろのワシは仕事がエブリデイ・イッキューみたいな状態でトンチを使いすぎて脳がドゥルドゥルになっており、今年は ”見に回る” しかないか・・・と諦めかけていた。しかし逆噴射小説大賞のコワイところ(スゴイところ)は、そんな状態でもハッと気づいたら参加を決意してしまっている・・・それほど楽しい・・・ということだ。
盛り上がりをみせるパルプ界隈の雰囲気にあてられたワシも参戦を決めたわけだが、書きたい要素がありすぎて取捨選択できず、いきなり筆が止まった。だもんで、まずは文字数を意識せずに書こうとした。実際noteを立ち上げ、キーボードをポチポチやってみて・・・やっとそこでワシは気づいた。この1本、めちゃくちゃ書くのにカロリーが要るな・・・スラスラ書けた過去のアレとかアレとはワケがちがう・・・と。
冒頭シーン、激しい山火事のなかにいる消防隊、熱、カラカラ湿度0%、殺人的な強風、火災旋風、ドライライトニング・・・などが頭にチョークリア&臨場感バキバキに浮かんでいるのに、小説の文章として ちゃんと”読者に伝わるように” 単語を選んだり表現しようとするとチョームズく思えてくる。なにかヒントになるものは、と山火事を舞台にした海外小説を探したがほとんどなく、やっと見つけた1冊をざっと読んでみたけど求めていた要素が盛り込まれていなくて困った。しかし・・・山火事も消防士も現実なので、海外のニュースや現地の取材記事、森林保護防火局のサイトや動画解説などを漁ることで、自分なりの文章イメージを具体的にしていった。

”山火事” と ”受刑者消防隊”以外に、もうひとつ大きな要素を加えてエキサイティングなものにしなければならない、という課題もあった。これは一昨年、去年の結果のなかで強く感じてきたもので、800字の展開が平たいというか・・・パーツが平凡というか・・・パワー不足・・・そんな課題だ。このままだと単に「山火事に挑む消防士(受刑者というひとひねりはあるが)」になってしまう。
一昨年、シルバー配食パルプがあまりに地味で宇宙人を出そうとした記憶がよみがえり、宇宙パワーで何とかしようとしたが今年も踏みとどまった。秘密組織が山火事を起こしている! とも考えた。ありがちだ。加えて、消防士なのに立ち向かう敵が山火事ではなく秘密結社になってしまう。もっとこう・・・すべての要素が自然に絡み合う構成になるもの・・・などと悩んだ。そんなとき、フッと頭に浮かんだ絵があった。
消防隊がめっちゃ頑張って作業しているのに、すぐ近くで一列になって祈っているヤバイ集団がいたら・・・引火して燃えてるのに動じず・・・消防隊からするとマジで不気味・・・。これでカルト集団という存在と、兄ロブを絡めていく構想が決まった。カルトはネットで生まれたという情報をそえて、あ、舞台は現代なのねとさりげなく表現した。

ワシには ”ひとりの読者” がおらずボッチ完全ソロ執筆スタイルだもんで、ChatGPTに助けを求めてみた。ワシの聞き方がヘタクソなせいで、いくら聞き方を変えたり前提条件をつけても壊れた機械みたいに同じ答えが返ってきたり、無難なことしか言ってもらえなかったりで逆にイライラすることが多く、GPTは(ワシのせいで)ブシェミやサボタイにはなれなかった。ただ、日本語の記述としてほとんど差異がない2つの一文について、どちらがワシの意図を伝えるために適しているか、文法としておかしくないか的な質問にはけっこうまともで具体的なアドバイスをくれることもあり、地味に助かった。それと、リサーチ。例えば、カリフォルニア州で女性が収容されている刑務所は、とか、消防隊のこれは海外でなんと呼ばれるか、とか、カリフォルニア州一帯の消防機能について書かれたサイトを探して、とか、この地域の直近10年間における最高気温は、あの年のあの山火事で焼失した面積は何ヘクタールか、など、人力で調べていたら時間のかかることをパパっと調べてくれたこともかなりありがたかった(ただ、さも事実です的な回答をするくせに全力で間違っていることもあったので、基本的には自分の手でダブルチェックした)。

そしてなによりも・・・みなさんご存じ・・・けっきょく南極大冒険でやっぱりぶちあたるのが800字問題だった。過酷な環境です!を伝えるためにあんな情報を入れたいな、とか、受刑者消防隊ってこういう人たちで、今後の展開に何かありそうでしょう? とか、エモーションだもんで主人公と母と兄の関係をもっときちんと書いて感情の動きとか動機を伝えたいな、とか膨らませていると、なんかもう書ききれなくなり、

【7】現代的な圧縮や800字の構成を意識しつつも800字にとらわれず、自分が中編長編を書くときと同じスタイルで

がアッサリ崩壊してきて、
「クソッ、逆噴射800字に詰め込まないで普通にぜんぶ書きたい!」
「クソッ、でも、これをエントリーしてみたい!」
のハザマでウンウン唸りながら書いた結果が、今回の内容になった。
いま冷静に、自分に対して「削った数多の要素・・・本当に必要だったのか?」と問えば「すいませんそうでもないモノが多いです」という回答になるので、結果として

【2】ダラダラ無駄に文字を使うな一言一句を引き締めろ(今年もしっかり)

を守ることはできたような気がしている。
だが、火災描写、いまどこにいるか、ラストの航空支援・・・このあたりについては泣く泣く一部を省いたせいで少し分かりづらくなってしまったし、主人公ゾーイが女性である必要性がこの時点では薄い(男性と思われかねない)し、彼女の属する家族内の関係や過去のいろいろから発する強い感情と具体的な動機の部分まで削ってしまっているし・・・このあたりは、マイナスだと思っている。
【4】エモーション・・・難しい。

完成後につけたタイトルは当初、『悪魔の風の行方』だった。”悪魔の風” には3つの意味を込めており、ひとつはカリフォルニア州でディアブロ・ウィンド(悪魔の風)と呼ばれる乾燥した強風と火災。ふたつめは急速に信者を増やしているカルト集団のアレコレ。そしてみっつめは兄のロブと家族に関するもの・・・で、終盤の展開(ボンヤリだが)で ”行方” という言葉も活きてくる・・・みたいな思いがあってつけた。タイトルのなかに ”の” が ふたつあるので微妙かなと思ったが、風の谷のナウシカも崖の上のポニョもそうだなと気づいてGOした。あとは、ワシのタイトル方針として、毎年必ず1作は『■■の▲▲』とすると決めているのでこうなった。
その後、『風の行方』で調べたら今をときめくAdoさんが映画ONE PIECEで『風のゆくえ』という歌を・・・みたいな記事がすぐヒットし、そういやL'Arc~en~Cielにも同じタイトルの曲が・・・などと気づいて困り、悩んだ結果『軌跡』に変えた。『風の軌跡』は、さだまさしさんのアルバム名でもあるが、さだまさしさんの歌は好きだしアルバム名なら?・・・とGOした。

エントリー後、複数の方からリアクションを頂き、ピックアップコメントも嬉しさ1億%でアザマス! という気持ちでいっぱいになった。
いただくコメントについて、ここ2,3年ワシの悩みだった部分(※後述)についても、今年は少し傾向が違う・・・やれたのかも・・・と思う部分もあり、ちょっぴり手応えを感じている。

●【2本目】贖命のダイヤモンド

1本目を書き上げたワシは、2本目をどうするか、そもそも書くか、悩んだ。そしてなんとなく(やってみるか・・・)と書きはじめた時点でまず最初に打ち込んだタイトルは『ババアガチャ』だった。主人公の会社員男性の趣味が「ガチャガチャの玩具を調理して食べる」というもので、自分で食べるだけでは満足できず友人の食事にこっそり混ぜたりとヤバイ行為をする。その男がたまたま見つけた(と本人は思っている)数十種のババア人形が当たるガチャガチャを引き、呪いが・・・ホラー・・・と、こうやって説明しているワシ自身も意味不明な内容だった。
そしてハッとした。
必要性のないババアを出してませんか、ワシ!
あと、ガチャガチャって単語使っていいのかな。『カプセルトイババア』に変えてみては・・・などと作品の本質でないところで無駄に悩んだりもした。

我に返ったワシは、真面目にアイデアに向き合い、内容を詰めていった。玩具を口に含む・・・目や手の感覚が未発達の赤子は、(母乳を吸うために)感覚が発達している口にモノを入れて確かめる。”マウシング” と呼ばれるこの行為をやめずに限界突破した特異な子がそのまま成長していき、異能のような才能を・・・そういう人間が世界に何人かいたら・・・才能は、何に執着して口に入れ続けていたかで変わってくる・・・みたいな? 宝石の鑑別ができるとか、舐めたものの形状を記憶しておいて完全に3Dプリンタで再現できるとか、なんかそういう・・・みたいな?
と発想を膨らませていった。

前年の逆噴射でも挑戦したことだが、ワシにはボンヤリと「ふたつの国を舞台にしてアレコレしたい」という欲があり、今年はこの作品でチャレンジすることにした。仮に主人公の才能を宝石の鑑別とした場合、合成事業や偽物ビジネスとして多いのはやはりダイヤモンド。合成(工業用や宝飾用)ダイヤモンドの製造が盛んなのは中国・・・。それを悪用しようとする日本の・・・裏社会・・・と考え、ふたつの国は決まった。

中国の合成ダイヤモンド製造業について調べていくと、河南省の省都である鄭州市が盛んであるとわかり、主人公はいろいろあって今はそこに住んでいない、近くの開封市で身分を捨てて無気力な使用人として働いているとしよう。このあたりの農業は何が盛んなのかな・・・そういや中国では路上の西瓜販売が・・・河南省では西瓜も生産しているのかな? などとさらに調べていった。そして河南省といえば三国志、近くには孔明が三顧の礼でアレした場所もあるということで、ある人物が、遠路はるばる才能ある主人公に会いにくる、そんな冒頭にしようと考えた。
会いにくるのは、熊みたいな体格でパワー系っぽいが器用で狡猾な男(だが100%悪人ではない)にしよう、とすぐに決めた。ワシは元気いっぱいテンション高いキャラとかお色気ギャル(死語)とかを書くのが苦手で、あとは福井晴敏氏のオッサン×少年バディが大好きってこともあり、この組み合わせになった。

主人公であるフー少年の名は女性っぽいが、「小さな宝石のように輝く大切な子」という意味が込められている。工業用ダイヤモンド工場を営む両親の愛情に包まれて育ち、工場の勤め人たちからも可愛がられた。しかし、幼い頃は笑顔いっぱい元気いっぱいだったフー少年はなにもかも失い、いまは完全に無気力無感情、出自を隠して故郷を離れて使用人としてこき使われている。そのフーを探し出し、自らの目的を果たすためにやる気を出させようとする男。
800字の勝負において、主人公が無気力スタートというのはそうとうに分が悪いと自覚していたが、金も愛情もいっぱいで裕福な幼少期から絶望のどん底に落とされ質の悪い西瓜を売る無気力な少年(ここがエモーション的な部分になればと思ったがいま読みかえすと弱い気がする。難しい)が、急にテンションFULL-MAXになるわけもなく、いろいろ悩んでみてもこの作品の冒頭はこのはじまりしか考えられず、できるだけそのままの構成で勝負することにした。
タイトルの『贖命』は、「しょくみょう/ぞくみょう」と読み、『贖命重宝』という言葉の考え方と少しばかり繋がっている。

なお、熊のような男は、実はヤクザではないのだが、ヤクザだと思われるように(ほんの少し読者が疑いを抱くかもしれないように)書いた。いただいた感想のなかで、ハクゾースさんが「ヤクザじゃないでしょ」と指摘してきてバビった。

今年の2本のうち、どちらかがもし大賞を獲れるのだとしたら、この2本目ではない。そう思う理由の最大ポイントは、ワシも偉そうにさんざん言っていた「依頼エンドになるべからず」を破っている、という点だ。
書き上げた時点で(あれ? これ依頼エンドっぽくない? ぜんぜん気づかず書いてたコワッ!)と自分のボケっぷりに震えたものの、最終的にはほぼそのままの形で出した。依頼人がきて、ちょっとだけ動いたところで終わってしまってはいるが、その800字の中で組み立てられたアレコレが面白ければ続きだって読みたくなるさ! みたいな気持ちと、舞台の雰囲気、ガッチリ向き合って引き締めた文章(審査員目線ではまだ無駄な会話劇になっていると見られるかもしれない)で勝負してみたくなったからだ。


■思い出話

思い返せば2018年、ワシはたまたまnoteで開催されていた『第1回逆噴射小説大賞』の存在を知り、(なんか面白そうな祭りをやっているな・・・小説書いたことないワシでも、400字まででOKなら・・・いけちゃうかも)と勇気を出して飛び込んだ。あのときのDOKI-DOKIは、いまもフレッシュなアレとして忘れられない。あまりにも楽しくて、投稿した作品の続きを(結果が発表されるまえに)無我夢中&即興で書きはじめ、未熟ながら12万文字の一作を完結できたことも貴重な経験になった。

その第1回でワシは奇跡的に最終選考に残り、

大賞争いでも実際かなり際どいところまで行ったと申しつたえておこう

とコメントをもらって20000%浮かれ・・・ジワジワと悔しさが込みあげてきて・・・来年こそはと(勝っていないのに)兜の緒を締めたわけだが、そのあとの道のりが険しかった。

翌年、5本ルールに変更された2019年の第2回逆噴射小説大賞。
ワシは5本投稿し、うち4本が2次選考を突破した。4本通過は誇らしくもあり、さすがにどれか1本は最終に進むのでは、などという期待もあった。だが・・・ワシはやれるんじゃないかという根拠のない自信は、ノー最終選考でフィニッシュしたことで半分ほど打ち砕かれた。

そして3本ルールに変更された2020年の第3回逆噴射小説大賞。
ワシは3本投稿し、1本だけが2次選考を突破した。リアクションはけっこうあり、ピックアップなど一部で話題にしてくださる人もいたが、この年もノー最終選考でフィニッシュし、残っていたもう半分の自信も打ち砕かれた。

”逆噴射小説大賞で最終選考に残らない=ダメ”
というわけじゃない。1次2次に通らずともめちゃくちゃ面白い作品がたくさんあることは、毎年全作品を読んでワクワクホクホクしているワシ自身がよく知っている。
そんなことは当然わかっているものの、ワシは逆噴射小説大賞で小説を書く楽しさを知り、(ビギナーズラック的なアレとはいえ)第1回で最終選考に残り、逆噴射小説大賞に向けて作品を作ったわけなので、やっぱり、ふたたび最終選考に残ってコメントをもらうか・・・できるなら大賞を獲りたい・・・そう考えていた。
だもんで来年はどうしたものか、ワシのどこをどうしていこうか、と、かなり悩んだことを覚えている。

そんなワシに、大きな刺激と変化を与えるきっかけがあった。2021年の『逆噴射小説ワークショップ』だ。
ダイハードテイルズ局員&逆噴射聡一郎先生が数千~1万文字程度の作品を評価してくださるという貴重な企画で、「ダメ出しが出てもくじけてEND OF MEXICOしないような、ガッツのあるものを歓迎する」と但し書きがあった。ワシはダメ出しをもらうつもりで応募した。
逆噴射小説大賞では、最終選考のなかでも特にコメントしたいと思われた作品が、基本的には ”褒められる”。もちろんPROによる「ここが良い」というコメントはチョー貴重で、うれしいし、自信とモチベーションと筆力のアップにつながるものの、このときのワシは、客観的なダメ出しがほしかった。パルプ小説の書き方『読者を一人つくれ』を未達成のワシ、ブシェミやサボタイがおらぬまま悶々と独りで書いていた(いまもそう)ので、いいチャンスだと思ったのだ。
ワークショップでは、第2回の逆噴射小説大賞で唯一2次を突破した1作品を、1万文字くらいまで書いた。そして両手を合わせて念仏を唱えていると・・・杉ライカ氏が講評をたくさんくださった。実際9割くらいダメ出しだった。PROの作家に「こ、これ・・・読んでください!」と原稿を持ち込んで、その場で面と向かって率直な感想や指摘をいただいたような感覚。ワシはシビレた。やっぱりそうか、と頷く点もあれば、そこそこ(根拠のない)自信があった部分にも厳しい指摘があり、新たな課題・・・精進すべき方向性のようなもの・・・が発見できたワシは・・・心底感謝した。ほかの参加者がもらっていたダメ出しも、自身に当てはまりまくりだったので、ぜんぶワシへのダメ出しだと自己暗示して頂戴した。
いま振り返ると、ワシの創作に対する向き合い方や面構えは、ここですこし変わったと思う。

ワークショップが終わり、同年2021年、第4回逆噴射小説大賞が開催された。
ルールは3本制限のままで、ワシは3本書いた。
このころから、ワシには新たな悩みが生じていた。
「パルプ小説大賞だ、パルプ小説を書かなきゃ!」
「パルプ小説とは・・・? GUNとか・・・ドライブ感とか・・・」
「カバージャンルが広いのが逆噴射フェスティバル・・・とはいえ・・・」
よくわからなくなっていた。
よくわからないし、ワシは新規性にあふれたアイディアマンでもない・・・という深刻な悩みもあったので、ふとしたきっかけで思いついた高齢者向け配食サービスサスペンスを平易な文章で、丁寧に、そして逆噴射ぽさをまったく意識せずに書いた。なんだかスラスラ書けた。
これが3年ぶりに最終選考に残った。
「文章力と構成力はしっかりしている、方向性はよいのでいろいろ書くといい」とコメントをいただいたけたことで、自分が少し前進したのだという実感がわき、素直にうれしかった。一方で「生活安全の見回りから事件が起きるのはこの賞としては珍しいが、世にあるホラーやミステリを見渡すとありきたり」的なコメントがグサリと刺さった。このふたつのコメントは、自分のプラスとマイナス、両方に対する貴重なアドバイスとしてありがたく頂戴した。

2022年、5回目の開催となった逆噴射小説大賞は、2本ルールになった。
ワシは前年まで反省をもとにこの日までエブリデイ・プラクティス・・・してきたらよかったのだが、丸一年なんにも書けていなかった。書けなかった理由は言い訳がましくなり書いていなかったというのが正直なところかもしれないが、「小説を書く! タノシイ! スキ!」な気持ちは衰えていなかった。
ワシは埃をかぶっていた木人椿をきれいに拭いて、これまで血肉にしてきたことを思い出しながら一打、一打、丁寧に叩き、2作品をエントリーした。前年の配食シルバー小説と同じで「逆噴射800字チューンしないと!」にとらわれすぎず、力まずに書きたいものを書きたいように書いた。ただ当然ながら、逆噴射で学んできた ”現代のエンタメ世界で戦うための心得” は十二分に意識しまくった。
結果、2作品とも最終選考に残り、コメントをいただいた。
数年前とくらべて着実に自分の筆力が高まってきていることは実感できた。
だが、ずっと心の片隅にボンヤリと存在していた悩みが明らかになった2022でもあった。
「読み味もよく、題材もうまく活かされており、面白く、真の男がエンタテイメントとしてやっていることがわかる。筆力がある」
とコメントをいただいたものの、結果としては、大賞にも、最終選考の最終(3作品)にも残っていない。
つまり ”現代のエンタメ世界で戦うためのとても重要な何かが絶対的に足りていない” のだと痛感した。
「なんかいつも80点くらいとっているけど、98点や100点の世界には行けない人」
みたいな感じか・・・やっぱり・・・。
周囲からいただくコメントも、「上手い」と言われても「面白い!」とは言われない。ここなんだろうな、と考えた。

いやしかし・・・毎年の結果発表でダイハードテイルズが宣言している「最終的には逆噴射聡一郎先生のその時の気分で選ばれる」「パルプの中でも、我々は我々独自のカラーとカルチャーを持っている」「コンテストというのは半分、運もある」などによるものかもしれない・・・。
などとモヤモヤし、「もっとこうあれ」的なコメントが頂けていたらなぁ、などと贅沢かつ他力本願なアレもゼロではなかったが、このときのワシは、自分の作品に何が足りないのか、自分で薄々気づいていた。そして(自分ではどうしようもないと諦めかけている)欠点について、真面目に向き合えるようになっていた。
自分の強みは磨いて、足りないものは補って、結果的にもう一段良いものが出せそうなら、それで来年も勝負してみたらいい・・・と。

そして2023年、6回目の開催となった逆噴射小説大賞は、今年も2本ルールだった。
ワシは前年までの反省をもとにこの日までエブリデイ・プラクティス・・・してきたらよかったのだが、去年と同様に丸一年なんにも書けていなかった。書けなかった理由は今年も言い訳がましくなり書いていなかったというのが正直なところかもしれないが、あいかわらず「小説を書く! タノシイ! スキ!」な気持ちは衰えていなかった。
10月は特にアレがソレだし今年は厳しいかも・・・参加やめとこかな・・・と迷う自分のケツをボーで叩き、埃をかぶっていた木人椿をもう一度きれいに拭いて、これまで血肉にしてきたことを思い出しながら一打、一打、丁寧に叩き、2作品をエントリーした。
今年も「逆噴射800字チューンでしないと!」にとらわれすぎず、書きたいものを書きたいように書いた。

去年との違いはひとつ。
自分で薄々気づいていた(そして自分ではどうしようもないと感じている)欠点に対し、真正面から向き合って、中途半端にして投げず(去年は最後の最後で中途半端だった)、なんやかんやひたすらに考え抜いて、創意工夫したことだった。

<逆噴射リザルト>
(2018)第1回:最終選考
(2019)第2回:2次選考突破
(2020)第3回:2次選考突破
(2021)逆噴射小説ワークショップに参加
(2021)第4回:最終選考
(2022)第5回:最終選考
(2023)第6回:大賞受賞

皆勤賞!

来年も参加できたら、(必要性のある)ババアが出てくる作品を書きたいな。

今度こそ、以上です。
逆噴射の教えに背いてダラダラ書いてしまったワシを許してほしい。
そして、ここまで読み進めた人は0 -ゼロ- な予感もしますが・・・
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

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