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22-23プレシーズン エル・クラシコ マッチレポート

今回マッチレポートデビューします。

取り上げる試合はプレシーズンマッチのレアルマドリー対バルセロナ。世界中のサッカーファンが欧州サッカーのない飽々とした生活を送っている中でのエル・クラシコ。最高のご褒美である。

(自分は微クレであるため、多少バルサ寄りの評価になってしまうかもしれない、、、)

見どころ

この試合の個人的な注目ポイントはバルサ新加入のレヴァンドフスキとラフィーニャである。

資金難で苦しんでいるはずのバルサがどのようにして獲得に成功したのかは謎だが、世界最高のCFの獲得はチームにとってかなり大きなプラス要素だろう。

デンベレが契約延長したため、ラフィーニャの獲得が疑問視されている部分もあったが、バルサでのプレーは本人の小さな頃からの夢であり、その気持ちを全面に押し出したプレーには大きな期待がかかる。
実際に20日に行われたインテル・マイアミ戦ではバルサでのデビュー戦にも関わらず1ゴール2アシストと大爆発。伝統のエル・クラシコでも存在感を出すことができるか。

レアルとしては、今季はアザールへの期待が大きいのではないだろうか。レアル移籍後は怪我の影響もあり、かなり存在感を失っている。
ただ、昨シーズン終了後の優勝パレードでは今シーズンへの強い意気込みを語っており、怪我の完治も報道された。22-23シーズン初の実戦で存在感を示すことができるか、見どころである。

また、こちらも新加入のリュディガーとチュアメニは楽しみである。

バルサ スタメン

バルセロナ(4-3-3)

GK 1 テア・シュテーゲン

RSB 4 アラウホ
CB 15 クリステンセン
CB 24 エリック・ガルシア
LSB 18 ジョルディ・アルバ

DMF 5 セルヒオ・ブスケツ
MF 30 ガビ
MF 8 ペドリ

RWG 22 ラフィーニャ
CF レヴァンドフスキ
LWG 10 アンス・ファティ

レアル スタメン

レアルマドリー(4-3-3)

GK 1 クルトワ

RSB 17 ルーカス・バスケス
CB 3 エデル・ミリトン
CB 4 ダビド・アラバ
LSB 22 アントニオ・リュディガー

DMF 18 チュアメニ
MF 15 フェデリコ・バルベルデ
MF 25 カマヴィンガ

RWG 21 ロドリゴ
CF 7 アザール
LWG 20 ヴィニシウス

バルサは特に驚きのないラインナップではあるが、レアルの方はリュディガーとアラバを本来のポジションとは逆に配置している。これはラフィーニャ対策なのだろうか。
また、アザールのゼロトップ起用も新鮮ではある。前回行われたエル・クラシコではベンゼマ不在でモドリッチのゼロトップを起用したが、全くハマらずに0-4で敗北を喫してる。それでも再びゼロトップで立ち向かうアンチェロッティ。ゴン攻めですね。

前半


立ち上がりはバルセロナがボールを支配。両CBがボールを保持し、レヴァが裏を狙うシーンが多々見られた。両CBから対角のWGへのロングフィードも何度か見られた。

クリステンセンを注目して見たことはなかったが、かなり繋げる選手。正直アーセナル戦でのミスからの失点のイメージが強すぎて、ボール保持に関してはあまり良い印象はなかったが、思っていたよりもボールを保持することができるバルサ好みの選手である。

開始10分の時点で既にラフィーニャとリュディガーのマッチアップが何度か見られた。元プレミア同士の激アツなマッチアップ。奇遇にも同じ背番号22(仮)対決。ラフィーニャはボールを隠すのが上手く、無理して抜きには行かず、時にはシンプルなクロスを入れる。情報判断に長けている。

10分、バルサの攻撃。右サイド後方からのボールにレヴァが裏に抜け出し。DFと並走し角度のない中でのシュートはGKに弾かれてしまう。
裏に抜け出した時点で味方の上がりがないと見たレヴァは自らシュートで終わる選択をした。この辺りの判断力は流石で、最終的にはCKの獲得に成功している。

17分にはレアル初のチャンス。 
バルベルデの強烈なシュートは左ポスト。
それまではずっとバルサペースで試合が進んでいた中での目の覚める1発。

19分にはレアルのビルドアップでのミスからペドリが拾い、ファティへパス。受けたファティはシュートを放つが惜しくも外れる。
この場面ではクルトワのコールの消し方が上手だった。ファティがボールを受けた時にはシュートコースはほぼないという状況だった。

25分には左サイドバックで出場のリュディガーがゴール前まで持ち運び、右足でシュート。ゴール右枠に外れる。
リュディガーのこの類の持ち運びからのシュートはチェルシーでも何度も見られた。この強烈なシュートも彼の持ち味の一つである。

その直後の26分、再びレアルのビルドアップでのミスからバルサの攻撃。ミリトンの苦し紛れの曖昧なパスをカットしたラフィーニャがそのまま強烈なミドルシュートを放つ。これには流石のクルトワも阻むことが出来ずにバルサ先制。ラフィーニャは2試合連続でのゴール。
PA外ではあったが、ラフィーニャは受けてすぐさまシュートを放った。2018年ロシアW杯ベスト16フランス対アルゼンチンのディ・マリアの同点弾を彷彿とさせるような軌道でゴール右隅の「神コース」に突き刺さった。

プレシーズンとはいえ2試合で2G2Aは凄い、カッコいいよ

31分バルサの自陣から右SBのアラウホが一気に持ち上がる。怪物リュディガーを裏回道で抜きさり、そのままクロス。左サイドのラフィーニャへボールが転がるとそれを折り返しゴール正面のレヴァがワンタッチシュート。惜しくもレアルDFアラバにブロックされる。

42分にはレアルCBミリトンの粘り強い守備からレアルのカウンター開始。ヴィニがセンターサークル付近でボールを受けるとそのままバルサの選手を4,5人抜きさり、バルサDFアルバはやや危険なスライディングで止めるしかない状態に。結果的にファールとなり、この一件により両チームの選手が乱闘騒ぎに。親善試合とはいえ、クラシコはクラシコだ。両チームが熱くなる姿を見ることが出来て良かった。
このヴィニのドリブルは流石の一言。サントス時代(特に2011年頃)のネイマールを思い出させてくれるような波に乗ったドリブルであった。

本題とは外れるが、改めてブラジル代表のFWの層の厚さを感じる。この試合だけでもヴィニシウス、ロドリゴ、ラフィーニャがおり、その他にもネイマールやリシャルリソン、アントニーなどがいると考えると、今年開催されるW杯が非常に楽しみに感じられてくる。

前半振り返り

さて、前半を振り返ってみると、45分間を通してバルサが試合を支配していたと感じる。
両CB(エリガル、クリステンセン)がボールを保持できるので、ビルドアップに安定感があった。
左サイドのアルバ、ペドリ、ファティの連携も良く、アルバの高精度の左足のクロスが度々見られた。

対するレアルはビルドアップが上手くいかないことが多くあった。
基本的にアンカーのチュアメニがDFラインまで降りて前進しようとしていたが、中盤との距離感が悪くサイドに逃げることが多かった。サイドでは右で失うことが多く、特にSBバスケスの所で詰まることが多々あった。
これはレアルのビルドアップに対するバルサの守備がハマっていたとも言える。バルサは相手サイドバックにボールが出ると多くの枚数をかけて囲い込む。レーンを変えさせない。これがハマっていた。

後半 両チームスタメン

後半

後半開始早々、バルサDFアルバのアーリークロスをオーバメヤンが合わせてヘディング。しかしこれはオフサイド。

58分にはレアルの見事なビルドアップから攻撃がスタート。クロースがDFラインまで降りてボールを受けるとモドリッチへ。モドリッチの縦パスを受けたアセンシオ→外側のバスケス→アセンシオのシュートは惜しくも外れる。
レアルの中盤総入れ替えの効果もあり、ビルドアップでの改善だけではなくレアルのボール保持時間が長くなった。

60分には両チームが選手を交代。
レアルはミリトン→バジェホ
バルサはテア→イニャキ・ペーニャ、アラウホ→デスト、ブスケツ→ニコ、ペドリ→セルジロベルト、エリガル→ピケ、ラフィーニャ→メンフィス

70分レアルが再び選手交代。
バスケス→オドリオソラ、ロドリゴ→セバージョス、ヴィニシウス→マリアーノ

71分にはバルサの攻撃。CBで出場のフレンキーのインターセプトからニコへ。ニコのパスをセルジロベルトが受けて前を向くとゴール正面へ走り込むケシエへラストパス。しかしケシエのシュートはGK正面。

ピケがボールを持つたびに会場からはブーイング。シャキーラとの離婚やそのいざこざが原因だそう。

85分、87分と立て続けにデンベレがシュートを放つもクルトワが好セーブ。

89分にはレアルが左サイドでモドリッチ→セバージョス、アセンシオと見事な連携を見せ、アセンシオの左足のピンポイントクロスからマリアーノがヘディングするもゴールならず。

91分にはバルサDFデストの左足でのシュートをまたもやクルトワが好セーブ。

後半 振り返り

後半は完全にレアルペースであった。
やはり中盤の3枚を入れ替えてカゼミロ、クロース、モドリッチにしたことによってボールを回せるようになった。特にクロースの存在は大きく、サイドで詰まっても彼のサイドチェンジで逃げることができる。
クルトワの安定感も凄まじい。大きな身体を更に大きく見せてコースを限定する能力は一級品。

バルサは後半守備に回る時間が多く、主力とリザーブとの差が顕著に表れていた。特に両SB(バルデ、デスト)には物足りなさを感じた。
このことから、バルサの補強ポイントはバックライン、特にSBだと確信した。中盤(フレンキー次第)、前線は申し分ない。アルバは今日の試合では素晴らしい活躍を見せていたが、昨シーズンは控えのいないワンオペ状態で疲労からか不調の時期が長かった。アラウホも右SBでも遜色なくバイブス高めに頑張っていたが本来はCBの選手。両SBの補強がマストである。
右はセビージャのクンデ、左はバレンシアのガヤを獲れれば最高だ。

ブスケツの存在感も感じた。後半はニコが代わりに入ったが、やはり経験値のなさが露呈しておりレアルのプレスに苦しんでいた。バルサの4-3-3だとどうしても1アンカーの所が狙われてしまうため、ブスケツ不在時の対策も必要だと感じた。

フレンキーのCB起用は組み立て時やインターセプトした時には面白いが、守備面での不安がやはり大きい。絶対的にボールを持てる時、格下相手との試合では有効なプランの一つかもしれない。

セルジロベルトは良かった。何が良かったか聞かれるとわからないが。ケシエはまだよくわからない。バメヤンとメンフィスはあまり絡めてなかった。特にバメヤンはほぼ消えてた。坊主だからなんとなく目立つはずなのに。
デンベレは前でボール持つとフィニッシュまで行ってくれるから良いが、中盤付近で受けた時の判断が壊滅的であり失う場面が多々あった。スペイン語で言うdesconectadoな部分が多い。

レアルで印象的だった選手は
カマヴィンガ: パスミスが何度かあったものの、足元の技術は光っていた。
バルベルデ: よく走る。シュート上手い。ウルグアイ代表楽しみ(ベンタンクールとのコンビ)
ロドリゴ: 無駄なことしない。素直。
クロース: 試合変えた。サイドチェンジ上手い。あのスパイク欲しい。
モドリッチ: アウトサイドエロい。
クルトワ: デカい。


あとがき(愚痴)


マッチレポート書くの想像以上に難しい。めちゃ時間かかる。しかもクソ長い。そんで自分が書きたいことはこんな事じゃないと途中で気づく。もっとフランクに、ラフに書きたい。これを毎回やってたら時間かかりすぎる。
〇〇分〇〇っていうのはハイライトを見れば分かるわけで、もっとAIにはできなくて人間にしか出来ないような総評的な評価の部分をもっと書きたいと感じました。

ということで真面目に書くのは今回が最後で、今後は人間味のあるラフで適当(良い意味で)なマッチレポートを書いていこうと思います。

ということで今からチェルシーアーセナル見ます!

自分記録用






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