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NTTグループ内異動したデザインリサーチャーの想い | KOELの人々 #6

こんにちは、KOELの桑原です。
どのような職種の人が、どのように働くかをお伝えするシリーズ「KOELの人々」をお届けします。
前回に引き続き、NTTグループの他社からKOELに参加された方のこれまでのキャリアや具体的な業務事例、グループ内他社からはNTT ComやKOELがどのように見えているか、などを伺っていきます。
それでは第6回、NTT研究所を経て参画された嵯峨田さんのお話の始まりです。

自己紹介

こんにちは、KOELの嵯峨田です。
専門はデザインリサーチ・ワークショップデザインです。

私は、NTT研究所入社で、インターネットが普及したての時期に保育園や高齢者パソコン教室にパソコンを持ち込み、初めてパソコンにふれる方へのサポートのあり方を研究していたのが最初のキャリアになります。

その後iタウンページの新規動画サービス立上げ・運用で、サービス開発全般の流れを経験。NTT研究所に戻り、”事業会社のプロダクト何でも評価します!”というサービス開発者参画型ユーザ評価の企画運営を行っていました。

なぜKOELへ?

研究所でユーザ評価を行い報告しても、事業会社内でその後実際に改善されたのか?開発者に役に立ったのか?などを後追いできないところがありました。

その時産業技術大学院大学(AIIT)の人間中心デザイン履修証明プログラムを受講しユーザに優しいプロダクトを開発者と一緒に作りたいという想いが湧いてきて、事業会社側のNTTコミュニケーションズへ異動を検討しました。
業務や勉強会で一緒になったメンバーがいて、人となりもある程度分かっていたことも後押しとなり、NTT Com内の当時の先端IPアーキテクチャセンタ・UX/UIデザインサービスユニットという部署に異動しました。
その後、組織名はデジタル・カイゼン・デザイン室を経てKOELへと変わりましたが、デザイン業務を継続して行ってきています。
先端IPアーキテクチャセンタ時代の、実際の開発者の方とユーザビリティテストを繰り返した経験は今の業務でも活かされています。

次に、いくつか実施したデザイン業務の中から特に記憶に残る施策についてご紹介します。

共創スペースの構築

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デザインを社内に広めていこうとすると、

「お客さまとの共創ビジネスを進めていきましょう!デザイン思考に取り組みましょう!」とは言われても、どこから進めて良いのか分からない、そもそも社内にそういうことができる場所がない!

という本音が聞こえてきました。

そんな声に応えるべく、ワークショップをすぐに開催できる共創スペースを社内に3箇所(CommBASE @大手町プレイス/Wor-X BASE @田町グランパークタワー/01STUDIO @大手町ビル)つくりました。

お客さまが抱えている問題を解決するアイデアを創出する、未体験のお客さまにワークショップとは何か?を体感していただく、など様々な目的のワークショップに活用されています。

その一つである「CommBASE(コムベース)」構築にあたっては、最初にNTT Comにおける理想の共創空間を考えるワークショップを開催しました。

自身のイメージする理想のスペースを作り出す発散ワークの後、次にコスト見合いで今回実現する収束ワークで導入内容を決定しました。
このワークから導き出された3つのコンセプトがこちらになります。

Concept 1: 親近感と親密感を醸成する
Concept 2: 非日常感と創造性を促進する
Concept 3: 集中とリラックスを切り替えられる

上記のコンセプトを基に「大人の秘密基地」のシナリオを作り出しました。

ここは、大手町プレイスのなかにある大人の秘密基地です。この秘密基地に入るために、会社の殻を脱いでください。この空間に足を踏み入れれば、子どもの頃に持っていたあの創造性が呼び起こされ、世界を変えるイノベーティブなアイデアがあふれ出します。ようこそ、大人の秘密基地へ

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NTT Comらしからぬ空間設計・インテリア・什器をしつらえ、利用するお客さまからも高評価を頂いております。

キャリアイメージ

私は3人の子育てをしているワーキングマザーです。
3人目が保育園卒園するまではどちらかというと育児優先の勤務をしていました。3人目就学のタイミングでほぼフルタイムに戻りました。

2012年に青山学院大学ワークショップデザイナー育成プログラムにも通い、先述したAIITに連続通学したことで、デザイナーとしてのキャリアを実践していきたいという強い想いが生まれ、今もその時の経験が現在のキャリアにつながっていると感じています。

NTT Comに異動した7年前は、社内にも関わらずメールの宛名に役職を書いたり、役職で呼ぶような超固い文化に戸惑うことが多かったのですが、時が経つにつれて今はさんづけくらいのカジュアル化も進んできたように思います。

デザインについても異動当初の社内ではチームメンバー以外から聞くことはほとんどありませんでしたが、ボトムアップ的なデザイン活動とトップダウン的なデザイン思考啓発の動きから、デザインという言葉が社の共通用語になったのは劇的な変化だったと感じています。

私もそのようにデザインが社内に広まるにつれて、ユーザ評価以外にワークショップや各種研修など、少ない人数で事業部のニーズに対応すべく様々な業務をチャレンジしてきました。

特に新しいことへの挑戦として、
NTTグループ連携によるグラフィックレコーディングチームNGRAの立上げや、

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LEGO®SERIOUS PLAY®の社内導入なども行ってきました。

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今後はデザインリサーチを主軸とした業務を行っていく予定で、NTT Comの顧客である公共系や企業まで幅広い顧客の現場に伺い、お客さまと共創しながらまだ気がついていないインサイト、UX的な高い価値がもたらされるサービスを提供していきたいと考えています。

私のある1日

私のある1日_嵯峨田さん

現地でのリサーチ、自宅でのリモートワーク、オフィスでの共同作業、とデザイン業務のシチュエーションは多岐にわたりますが、状況に応じて柔軟に組み合わせて働くことができています。


KOEL マガジン

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