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月刊WiLL2月号を流し読む

意外な人の記事

 「月刊世界」、「月刊創」などの左翼言論誌を読まなくなって久しい私ですが、実は「月刊WiLL」、「月刊正論」、「月刊Hanada」など右派の言論誌についてもツッコミをいれようと思う記事がある場合を除いて読んでいなかったりします。右派言論誌を読まなくなったのは、天皇や皇位継承に関する稚拙な主張が鼻につきすぎたことが理由です。
 ただ、言論誌については書店で記事の見出しを確認することは怠っていません。そのような見出しの確認で意外な人物の名を目にすることになりました。乙骨正生さんです。

乙骨正生 宗教二世の告白と告発

WiLL2月号

 記事は、公益法人として税等の免除を受けているということは、補助金を受けているのも同然であるから、創価学会のトップの池田大作さんが生きているのかどうかはっきりさせて表に出るべきだという宗教二世の問題がどこかに行ってしまったようなものでした。

乙骨正生さんのやったこと

 東村山問題に関心を持っている方ならご存じなのでしょうか、乙骨正生さんは朝木明代元東村山市議会議員の転落死について、「怪死」という書籍を発売し、朝木明代元東村山市議会議員の転落死に創価学会が関わっているかのようなデマを流布することに寄与した方です。私が何度も申し上げていますが、朝木明代元東村山市議会議員が転落死した平成7年当時にロックケープビルの周囲は現在と異なって同じように高いビルは当時ほとんど存在せず、東村山駅東口のかなりの範囲からビルが丸見えの状態でした。そのようなビルにわざわざ成人女性を運んで転落死させようとする者がいたとすれば、多くの目撃者がいたはずですし、その騒動によって発生した音は周囲のかなりの部分に響き渡っていたはずです。
 故矢野穂積元東村山市議会議員や朝木直子東村山市議会議員が主張した朝木明代元東村山市議会議員の転落死が殺人事件であるとのデマは、その後ビルの周囲の開発が進んで高いビルが建ち並んだ現在の状況もあって一部の者にもっともらしいストーリーとして受け入れられました。その結果、維新政党・新風副代表(当時)の瀬戸弘幸さんが主催した朝木明代追悼街頭宣伝活動の最中に、主権回復を目指す会代表の西村修平さん、在日特権を許さない市民の会会長桜井誠こと高田誠さん、政経調査会代表槇泰智さん、日本を護る市民の会代表黒田大輔さんによって、朝木明代さんの万引きの被害者であるブティックへの表敬訪問と題した襲撃が行われたのです。
 乙骨正生さんはこの街頭宣伝活動に参加してはいませんでしたが、数多くの民事裁判などで創価学会による朝木明代元東村山市議会議員の転落死への関与がなかったことは明らかとなっていますし、乙骨正生さんが発行している雑誌が名誉毀損にあたるとして、創価学会に損害賠償を求められた「FORUM21」裁判で請求棄却の判決が確定して勝訴はしたものの、記事の内容が創価学会を指しているとは認められないということによる勝訴でした。

統一教会問題をきっかけに蠢くおかしな人々

 統一教会の集金手法に問題があることは言うまでもありませんが、この問題が顕在化することによって、「FORUM21」に記事を掲載していたためか、日蓮正宗と正信会に妙に配慮する藤倉善郎さんや鈴木エイトさん、松本智津夫元死刑囚の執行に際して取材すらしていないデマを流した有田芳生元参議院議員、そしてこの乙骨正生さんというおかしなジャーナリストが表に出てくるのは大きな問題であると思っています。